テラーノベル
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すぐに副支配人と早川さん、そして私の3人で部屋へ戻る。
そして、早川さんが持って来た機材で、盗聴器発見……とはならなかった。
「大丈夫だ。カメラもない」
「本来ならば、私どもで対応しなければならないところを、ありがとうございます」
作業を終えた早川さんに、副支配人は平謝りといった様子だ。
「いえ、こういう事は気づいた時に出来る者がやる。それが大切ですから」
機材を片付けながらそう答える早川さんは、イケメン度が増している。
――私も、やりがいのある仕事を見つけたいな
「俺も菊に連絡をしようと思っていたところだった」
「そうなの?査定?」
「そう。明日の10時に事務所へ来て。それまでに賃貸マンションもいくつかピックアップしておく」
「ありがとう、お願いします」
そう言いながら、部屋のドアまで見送りに行く。
「ここでは落ち着かないよな。情報を売ったなんて論外。どんな災難だよ」
早川さんは、ポンポン…と私の頭に大きな手を乗せて
「お疲れ。明日な」
と帰って行った。
――そうだね、いくらゆったりと過ごせる部屋でも、自分のものでないから
大きなベッドに大の字になって、私は考える。
――敬は敵ではないわ。暇つぶしになる、くらいの感覚で東京に残っただけ
――お父さんの妹と弟が相手だわ、これは
そう確信して、翌日、私は揺さぶりを掛けた。
「おはよう、敬」
私は早川さんの事務所に行く前、やっぱりエントランスロビーにいた敬に声を掛けた。
「いつまでいるの?」
そう言う間にも
「一ノ瀬様、おはようございます。ゆっくりとおやすみになれましたか?」
「おはようございます、一ノ瀬様。お出かけでしょうか?午後は雨が降るかもしれません。傘をお持ちですか?」
と支配人やポーターさんたちが声を掛けてくれる。
「さあ?」
「ふーん、じゃあ、私は忙しいから行くね」
「どこに?」
「どこでもいいでしょ?ただ、私、あなたと同じく健康だから。あと80年くらい生きるんだから邪魔しないで」
「……っ……」
フフッ…面白いくらい驚いているわね。
――そうよ、私はあなたたちの嘘を知っている。ママに報告してね
私が歩き始めると
「「「いってらっしゃいませ」」」
という声が、私と敬を分断した。
コメント
3件
ε-(´∀`*)ホッよかった… 菊ちゃん希輔サンイケメン度が増してるね🤩サラッと片付けながら返事をする、ハァ〜声はもちろんだけど、そのお片付けしてる手、指、男らしくて『希輔』って感じよね〜🫠ྐ❤︎ お出かけ前にオマケ敬に爆弾落としてった菊ちゃん!いいね〜👍👍 そう敵は叔母と叔父。 敬くん!早くママに連絡しなきゃ!🤭 どう出てくる?更にワクワク度ア̥ガ̥る̥ぅ̥~⤴︎⤴︎

パーフェクトな男は機材も使える😆しょぼさ丸出しの敬、諦めて働け

その時の敬の顔を見てみたかったわ😎 フン 私はアンタ達の嘘を知っているのよ( *´艸`) さぁ、どう出てくる❓