テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
野々さくら
990
#すれ違い
おにゅ〜
203
すぐに副支配人と早川さん、そして私の3人で部屋へ戻る。
そして、早川さんが持って来た機材で、盗聴器発見……とはならなかった。
「大丈夫だ。カメラもない」
「本来ならば、私どもで対応しなければならないところを、ありがとうございます」
作業を終えた早川さんに、副支配人は平謝りといった様子だ。
「いえ、こういう事は気づいた時に出来る者がやる。それが大切ですから」
機材を片付けながらそう答える早川さんは、イケメン度が増している。
――私も、やりがいのある仕事を見つけたいな
「俺も菊に連絡をしようと思っていたところだった」
「そうなの?査定?」
「そう。明日の10時に事務所へ来て。それまでに賃貸マンションもいくつかピックアップしておく」
「ありがとう、お願いします」
そう言いながら、部屋のドアまで見送りに行く。
「ここでは落ち着かないよな。情報を売ったなんて論外。どんな災難だよ」
早川さんは、ポンポン…と私の頭に大きな手を乗せて
「お疲れ。明日な」
と帰って行った。
――そうだね、いくらゆったりと過ごせる部屋でも、自分のものでないから
大きなベッドに大の字になって、私は考える。
――敬は敵ではないわ。暇つぶしになる、くらいの感覚で東京に残っただけ
――お父さんの妹と弟が相手だわ、これは
そう確信して、翌日、私は揺さぶりを掛けた。
「おはよう、敬」
私は早川さんの事務所に行く前、やっぱりエントランスロビーにいた敬に声を掛けた。
「いつまでいるの?」
そう言う間にも
「一ノ瀬様、おはようございます。ゆっくりとおやすみになれましたか?」
「おはようございます、一ノ瀬様。お出かけでしょうか?午後は雨が降るかもしれません。傘をお持ちですか?」
と支配人やポーターさんたちが声を掛けてくれる。
「さあ?」
「ふーん、じゃあ、私は忙しいから行くね」
「どこに?」
「どこでもいいでしょ?ただ、私、あなたと同じく健康だから。あと80年くらい生きるんだから邪魔しないで」
「……っ……」
フフッ…面白いくらい驚いているわね。
――そうよ、私はあなたたちの嘘を知っている。ママに報告してね
私が歩き始めると
「「「いってらっしゃいませ」」」
という声が、私と敬を分断した。
コメント
3件
ε-(´∀`*)ホッよかった… 菊ちゃん希輔サンイケメン度が増してるね🤩サラッと片付けながら返事をする、ハァ〜声はもちろんだけど、そのお片付けしてる手、指、男らしくて『希輔』って感じよね〜🫠ྐ❤︎ お出かけ前にオマケ敬に爆弾落としてった菊ちゃん!いいね〜👍👍 そう敵は叔母と叔父。 敬くん!早くママに連絡しなきゃ!🤭 どう出てくる?更にワクワク度ア̥ガ̥る̥ぅ̥~⤴︎⤴︎

パーフェクトな男は機材も使える😆しょぼさ丸出しの敬、諦めて働け

その時の敬の顔を見てみたかったわ😎 フン 私はアンタ達の嘘を知っているのよ( *´艸`) さぁ、どう出てくる❓