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月乃 星夏
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「無表情な君と、春のキャンパス」
【神崎 凛(かんざき りん)】
年齢:20歳
大学:文学部2年
身長:182cm
誕生日:1月12日
好きなもの:
・読書
・静かな場所
・ブラックコーヒー
苦手なもの:
・騒がしい人
・人混み
・無意味な会話
性格:
無口でクール。
近寄りがたい雰囲気のせいで周囲から怖がられがち。
本当は優しいが感情表現が苦手。
一言:
「……うるさい。」
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【柴崎 陽(しばさき はる)】
年齢:20歳
大学:文学部2年
身長:174cm
誕生日:7月24日
好きなもの:
・友達
・動物
・甘いもの
苦手なもの:
・空気が重い場所
・ホラー映画
性格:
明るく元気な犬系男子。
誰とでも仲良くなれる。
距離感が近すぎることがよくある。
一言:
「神崎ー!!」
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第2話 「友達申請はしつこく三回まで」
大学二日目。
神崎凛は朝から少しだけ機嫌が悪かった。
理由は簡単だ。
昨日出会った犬みたいな男のせいだった。
「神崎ー!」
聞こえた。
やっぱり来た。
凛は振り返らない。
「神崎!」
無視。
「神崎くん!」
無視。
「凛ー!」
「誰が名前で呼んでいいって言った。」
陽は嬉しそうに笑った。
「おはよう!」
「朝からうるさい。」
「元気だね!」
「お前だけな。」
陽は隣を歩き始める。
当然のように。
まるで最初からそうだったみたいに。
「昨日ちゃんと帰れた?」
「帰れた。」
「ご飯食べた?」
「食べた。」
「何食べた?」
「覚えてない。」
「絶対覚えてるでしょ。」
「覚えてない。」
会話が続いていることに気付いて、凛は少しだけ眉をひそめた。
普段なら誰かとこんな話はしない。
なのに。
こいつは勝手に会話を成立させる。
講義室に入る。
席は昨日と同じだった。
陽は隣に座るなり机に突っ伏した。
「眠い。」
「知らない。」
「昨日楽しみすぎて寝れなかった。」
「遠足前の小学生か。」
「え。」
陽が顔を上げる。
「今のもう友達の会話じゃない?」
「違う。」
「違わない!」
凛はため息をついた。
講義が始まる。
教授の声が教室に響く。
凛は真面目にノートを取る。
その横で陽は頑張って起きていた。
必死だった。
五分後。
寝た。
「……。」
予想通りだった。
講義終了後。
凛が教科書を閉じると、陽が伸びをした。
「お腹空いたー。」
「そうか。」
「神崎。」
「何。」
「昼ご飯。」
「一人で行け。」
「一緒に。」
「断る。」
「お願い。」
「断る。」
「お願い。」
「断る。」
「お願い。」
凛は立ち上がった。
陽も立ち上がる。
歩く。
陽も歩く。
曲がる。
陽も曲がる。
止まる。
陽も止まる。
「お前。」
「はい。」
「なんでついてくる。」
「友達になりたいから。」
即答だった。
あまりにも迷いがない。
凛は一瞬だけ言葉を失った。
普通なら。
何度も断られたら諦めるだろう。
なのに陽は違った。
まっすぐだった。
馬鹿みたいに。
「……好きにしろ。」
陽の顔が一気に明るくなる。
「やった!」
その笑顔に。
なぜか少しだけ胸がざわついた。
昼休み。
学食は人でいっぱいだった。
「神崎って何食べるの?」
「カレー。」
「俺も!」
「真似するな。」
「運命だね。」
「違う。」
向かいに座った陽は終始楽しそうだった。
何を話しても笑う。
どうでもいい話でも笑う。
そんな陽を見ているうちに。
凛は気付いてしまった。
こいつ。
本当に楽しそうだな。
「神崎。」
「何。」
「俺さ。」
少しだけ真面目な声だった。
「大学入ったら絶対友達作ろうって決めてたんだ。」
「そうか。」
「だから神崎と話せて嬉しい。」
凛は目を伏せた。
嬉しい。
そんな言葉。
自分には縁がないと思っていた。
誰かにそう言われることも。
誰かにそう思うことも。
だけど。
「……変なやつ。」
それだけ言う。
陽は笑った。
「よく言われる!」
窓の外では桜が揺れていた。
春の風が吹く。
その時の凛はまだ知らなかった。
この男が。
ずっと前から自分を知っていたことを。
そして。
これから少しずつ、自分の日常を変えていくことを。
第3話へ続くー
作者︰月乃 星夏、ChatGPT
コメント
1件
この2話、めっちゃ良かったです!「断る」「お願い」の応酬から「好きにしろ」に変わる瞬間、神崎くんの心がほんのちょっとだけ開いたのが伝わってきて、じんわりしました。陽くんの「絶対友達作ろうって決めてた」の真面目さと、「よく言われる!」の笑顔のギャップにもやられました。それに最後の「ずっと前から自分を知っていた」の一行、めちゃくちゃ気になります…!次が楽しみすぎます。