knhb。BL。(knhbしか書いてないことないか?…好きだからいっか。hbrのお酒の酔いやすさが本人とは異なります。強くなってます。)
奏斗の横でハイボールを1口呑んだ。当たり前に酔った。正直眠い。…いや寝ようとした。今、奏斗と2人で居たくなかった。これ以上奏斗を好きになりたくなかった。アルコールを含んで、奏斗甘えて、溺れたらいい。気まづくなることが起きても忘れたって誤魔化せばいい。
「それが出来たら楽なのに___」
「なんか言ったぁ?」
「なんも〜」
奏斗居るの忘れてた…そんなことあるんだ。アイツがコーヒー取りに行ったタイミングだったからちょうど良かったな、聞かれてたら問い詰められそう。…戻ってきた。スペースはいっぱいあるのに隣に来る奏斗。何となく奏斗の顔を見た。嗚呼、夜空の星に、月になれたらな。そうしたら俺は奏斗を照らす、ずっと、ずっと綺麗に、格好良く、照らす。それなら…
「太陽でもいいな…」
「ん?なにが?」
「ぇ、?」
「太陽でもいいなって、なにが?」
「なんでもない」
「ふーん」
声に出やすくなってるな、もう吹っ切れる…?考えるのが面倒くさくなってまたハイボールを1口。酔いが回るのがわかる。身体があつくなる。呂律が回らなくなる。ふわふわする。…寝てしまおう。寝て、忘れて、平和に終わろう。意識が遠くなる。身体の力が抜けていく…ぁ、倒れる。すごいな、奏斗は。ゆっくり倒れた訳じゃないのに一瞬で気づいて、支えてくれた。嗚呼、ずるいよ奏斗は。どんどん俺を落として、もう帰ってこられないほどに溺れさせる。どうしてくれるんだよ、
「責任取ってよ……..」
酔いが覚めちゃった。どうして、思った通りに行かないんだろう。…?運ばれて、る?なんで?どこに?あれ、お姫様抱っこじゃね、これ…
「顔真っ赤じゃんw」
「ぇ、あ….ぅ」
「ベッドに運ぶだけだから」
…もうダメだ。俺、可笑しいよ。ろくに話せない、呂律回んないどころじゃない。ダメだ、好きが暴走しちゃう。イケメンってずるいな。奏斗からベッドって言う単語聞くだけで、ちょっぴり期待する自分がいる。嗚呼、こんな自分大嫌いだ。…着いたら優しくベッドに下ろしてくれた。運んでる時も優しい顔して、優しく運んでくれた。風楽奏斗とは罪な男だなとつくづく思う。
「よし、雲雀」
「な、に?」
「なに隠してるか吐いてもらおうか」
「ッ、!?」
コイツ今何した!?は?え、?ベッドで床ドン(?)するとか終わってるよ、てか言える訳ないじゃん、お前のことが好きだなんてさ。
「早く吐きなよ〜」
「ぃや、まず体勢どうにかしてくれん、?」
「嫌だ」
「逃げようとしても無駄だよ〜」
「嫌だァァァァァァァァァ!!!!」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だなに、?逃げないようにするため…だろうけどさ、両手首掴んで頭の上にやった上俺に乗ってんのヤバくないか…?しかもベッドの上で…?????????え、?俺、吹っ切れなあかん?これ、
「別に嫌わないからさぁ」
「….う”ぅ”」
「威嚇しないでよ」
ヤケ酒してぇ…もうノリと勢いに任せるか?てか俺のハイボールどこやった?
「奏斗ぉ…」
「ん〜?」
「ハイボールどこ?」
「リビングだけど」
「呑みたい」
「え〜…」
「駄目かな〜」
「ハイボール…」
「ちょっと子犬みたいな顔しないでよ!」
「…だめなんだ」
「あ〜!もういいよ!呑みな!?」
「やった〜!!」
「その代わりちゃんと吐いてもらうからね」
「頑張るわ〜」
奏斗の説得に成功した。この上なく嬉しい今だけ。また、奏斗の横でハイボールを呑む。1口、2口。3口、4口。嗚呼、眠いな。今の俺はすごく幸せ者だ。好きな人の横で、好きなように酒を呑んで。ハイボールなんて不味いし好きじゃないけど今日だけ、奏斗と隣で呑んだ時だけ、美味しく感じた。これが恋の魔法か、なんて思ったりして。
「ひばー?」
「…んぁ?」
「呑みすぎ…没収ね」
「おぇのはいぼーる….」
「ほら、呂律回ってないじゃん!」
「で、約束守ってね?」
「やくそく….あ〜」
「かぁとがすきだよっていうやつね〜」
「…ん!?」
「ひば?雲雀?寝るな、おい」
「おやすみ〜…」
「おいこら」
「はぁ…僕の気も知らないで、」
今日はいい夢が見れそうだな…たまに酒呑んで奏斗に甘えてやろう….なんてな。
奏斗はずるい、俺を堕として、どんどん沈めていくんだ。もう、帰って来れない。帰りたいなんて思わないけど。
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どちゃどちゃにすき