僕の学校には天使がいる。
とても可愛らしく、美しい。
一瞬でみんなを虜にする。
そんな恐ろしい一面も持っている。
僕は天使を手に入れたい。
僕だけのものにしたい。
誰も触れられないような。
誰の目にもうつらないような。
僕だけを考えて。
僕だけを感じて。
僕だけしかいないんだ。
と、
思わせるように。
放課後、屋上に天使を呼び出した。
『どうしたの?』
少しオドオドしている。
それがまた可愛い。
僕の天使は恥ずかしがり屋だ。
「突然だけど、君が好きだ。」
『え?』
「…」
『えっと…あの…わ、私も、』
『私も君のことがずっと気になってた。』
頬を赤く染めながら言う天使。
ああ、なんて可愛いんだろう。
「僕のものになってくれますか?」
『…喜んで。』
顔を隠して、今にも折れそうなか細い声で言う天使。
「ほんとに!?」
『うん』
こんなにも早く了承を得られるとは思ってもみなかった。
「そっか。嬉しい。」
トン
そう言った瞬間、僕は天使の背中を押す
『え』
大きい目を更に大きく見開きながら落ちていく。
時が過ぎるのが遅い。
そんな気がした。
ドチャ
鈍くて汚い音が響き渡った。
数分、上から見下ろしいていた。
人通りは少なくまだ気づかれていない。
人が来だしたので僕は天使が待っている所へ向かうことにした。
そこに着くと、辺り一面血の海になっていた。
「こんなもんか。」
それでも君の顔は可愛かった。
赤く染められている頬に手を置く。
「あれ…..」
「…冷たいなあ…」
僕はまた間違ったみたいだ。
いつになったら僕の天使は現れるのだろう。
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見て頂きありがとうございました!
今回は前回と同じようで少し違った視点の物語です。(前回の物語の一部分)
次回「花火とボクとキミと。」
次回からは 一つ一つ話ごとの読み切りだと思います。
同じく連載している「ハッピーバースデー」については今出ている最新作が♡100行き次第次回作をあげていこうと思っています。
(みんなに広まるには♡が必要なんです….!🥲)
コメント
2件
すげぇ、、コンちゃん語彙力高いから分かりやすいわ笑