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#異能力
ここと🌹🫶 @低浮
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#異能力バトル
名無の男2
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白と黒のモノクローム。
地平線なき不安定な夢の世界。
無骨な白長机の端に、あの男は座っている。
「…………、」
声が出せない。
いつもの夢とは……、どうやら様子が違う。
『――――ラヴェンダー。
八咫烏の如き、杖突きの三本脚。
宿すは不吉の仮面、黒き疫病の権能。
其の暗い導きに手を引かれ――――、
遂に、”彼”は接続に至る』
武具が座る十二の空席。
その一席に突き立てられた、傷害を与えるのに特化した鋭利なシルバーナイフ。
刃先から、冷気の様に赤黒い水蒸気が放出される。
そして突如として黒い球体が出現し、膨張して椅子のほとんどを飲み込んだ。
黒い静電気のような歪みがバチバチと音を立てて渦巻き、しばらくそれを維持してから、球体はその身を収縮させていく。
球体が点になって消えた後、その椅子に座っていたのはナイフではなく、見知らぬ男だった。
紳士帽に、継ぎ接ぎだらけの黒コート。
色素の抜けきった傷んだ白髪に、粗悪に縫い合わされた裂けた口端。
妖艶さと邪悪を一緒くたに孕む男は、ナイフを片手でくるくると回して遊び、今にも血が滲み出そうな口で不敵に微笑んでいた。
『――――接続した。
繁栄の影に産み落とされた闇の子、
名もなき大罪人よ』
「嗚呼、漸く。
貴方もご健勝な様で何より。
……其処の彼が、現在の?」
『名は、神無月煌と云う。
末端のADAMSだ』
「彼の日の英国より酷い世情は、もう後世には起きはしないと思っていたが……、この様子では現代も地獄の体現だ。 世も末だね、斯様な若者が……」
意識が、酷くぼんやりしている。
彼等の話すほとんどが思考・理解に届く前に霧散し、左から右へと耳を通過していく。
眩暈の末に――――、目蓋がゆっくりと落ちていき、入眠にも似た暗闇が意識を支配していく。
「それじゃあ他の者が集まるまで、
紅茶でも戴こうか」
その顔も、会話も、声音すらも。
一切を記憶することも儘ならぬまま、意識はシャットダウンしてしまった。
微かに心に残ったのは……、
出処不明の謎めく小さな罪悪感だけだった。
コメント
1件
うわ、やっと煌くんが接続したんですね……!この「大罪人トノ接続」ってタイトル、まさにこの場面のためにあったんだなって感じがしました。ジャック・ザ・リッパーを名乗る男の不気味な雰囲気と、それに飲み込まれていく煌くんの意識の描写がゾクゾクしました。特に「罪悪感だけが微かに残った」ってラスト、何とも言えない余韻があって好きです。続きがすごく気になります!