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奶子side
本当にいつの間にかだった
どう決まったかは分からない
一星玲流は、StarLight PolaRisを卒業する
卒業は4月2日、すたぽら周年
「……そっか…」
目の前にはもりさん。長机を挟んで目の前の椅子に座っている。すっかり見慣れ社長室に今までにない空気が漂う
副社長をやっていて最近は社長にガッツリ反論しているらしい
「…すたぽらで決めたことならしょうがないか」
どこか諦めているような、分かっていたような顔。
玲流という人物について、話したことがないわけではなかった。でも、そんなに触れなかった
「…」
「そんな顔しないのw!」
嫌なのが顔に出ていたのかもりさんは笑ってそう言う。…笑ってない、なぁ
ほんの少しの沈黙。愛森さんが表情を変えてぽろっと呟く
「…そりゃ悲しいし悔しいけどね」
そういうと立ち上がり奥の社長の椅子に腰をかける
「今はブラフラでしょ。社長には通してあるから」
スッと書類を出されたので立ち上がって受け取りに行く
「ありがとうございます」
「…このままじゃまずいって、顔してるね」
目をじっと見つめられる
思わず少し目を逸らして下を向く
「…もう、方法は一つしかないんです。でも、それが間に合うかどうかも分からない」
…あの社長、手強いんだよな
私が彼女の卒業までに社長になって強制的にダメだと言うしかない。名簿に「一星玲流」という名前が入っているうちに
「ん〜とりあえずそっち放置しよう」
「…はい?」
もりさんからまさかの発言。でもこういうところで冗談を言うとは思えない
どういう…?
「今はブラフラに専念しよう。もうすぐデビューだよ〜?」
「え、いや、でも!」
「でもじゃない。」
真面目な顔、低い声。いつもの明るく少しドジなふわふわとした空気とは真逆
「…今、デビューさせないと。もしそれでれるちゃんが卒業しないとしても、他がダメだったら元も子もないよ」
冷静になれない私に問いかけるようにして言う
ハッとさせられた
…今は、ブラフラ。
「…はい。ありがとうございます」
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