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とりま100にしておきました!!!最高です👍❤︎
『国立雄英高等学校』
それは、数多くの名立たるヒーロー達を輩出するエリート高校である。
さらに偉大なヒーローになるためには雄英高校の卒業が絶対条件と言われるほどの学校。
特にヒーロー科の人気が非常に高く、入試倍率は300を超える。
そんな雄英高校は入学試験の日で、今まさに”模擬市街地演習”が行われようとしていた。
「―――ハイ!スタート!!」と言う試験説明を行っていたプレゼント・マイクの合図が突然辺りに響く。
しかし、誰も動くことはなく呆然と立ち止まり緩やかな風だけが吹く。
「えっ…?」
既に始まったことに気づかない受験生達は乾いた声を出す。
「どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ。走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!?」
もう試験は始まっている、そう伝えられた受験生は急いで足を動かさせる。
そんな様子をいつの間にか高い高いビルの屋上で本を片手に見下ろしている人物がいた。
読んでいた本を閉じ、軽い足取りでビルの屋上から飛び降りる。
真下には、仮想敵が一台いた。
足を真上に振り上げ、勢い良く仮想敵を蹴り落とす
そして、近くにいた仮想敵を蹴り飛ばしたり、殴ったりして倒していく
「ちょ、どうなってんだ!?」
「うわああぁぁ!!」
その瞬間、今まで道を走っていた受験生達は仮想敵が倒れた揺れと、蹴り落とした時の強風で吹き飛ばされていた。
彼女は地面に足を置き、ため息をつく
「意外と弱かったな。まぁ、個性を使わなくてもできたからいいや」
既に何十台もいた仮想敵は鉄の欠片のように地面に散らばっていた。
―――唖然、圧巻、静寂、尊敬、動揺。
色々な感情が一斉に会場内を支配する中、それを起こした張本人は―――
「お腹すいたなぁ」
腹が減っていた