テラーノベル
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簡単な内容説明🔞🔞🔞
和ニキに関する淫夢を見ているコバニキと、コバニキに関する淫夢を見ている和ニキ。
でもその夢の印象は対照的。
和ニキは野田のカシラと付き合ってます。
横恋慕なコバニキ。
汚喘ぎ、♡゛喘ぎ、結腸責め、メスイキ絶頂中の射精、媚薬、強姦要素あります!
ひとつでも苦手なものがある方は回れ右してください!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
夢の中のアノ人は、酷く卑猥に“オレ“を誘う。
抱いて、折れるほどに力強く抱き締めて快楽を与えるが、何度達しても足りないもっと、と強請ってくる。
上目遣いで“オレ“のモノを咥え、挑発的な蕩けた瞳で、尖端にチュッ♡と口付けては妖艶な笑みをみせる。
様々な体位から挿入し、激しく律動すると現実のアノ人からは考えられないような、女みたいな甲高い声で喘ぐ。
──愛シテマス、愛シテマス、愛シテマス。
俺の意思に反して、夢の中の“オレ“は大胆にアノ人の耳元に熱く好意を告げた。
全く、日頃隠している鋭い牙のような感情を、こうも簡単にさらけ出せたら苦労はしない…と、冷めた目でみている別の俺がいる。
この牙で、アノ人の首筋に噛み付くことが出来たなら、どんなに幸せか。
そして、ここで決まって場面は変わる。
まるで“ココ“への入場を許され、チケットの半券を手渡されるように。
次のシーンは、“オレ“がアノ人を襲うところから。
嫌がるアノ人の顎を手で動かないようにして、舌を噛まれないよう口を抉じ開けて…。
口内で逃げる舌に強引に絡め底から掬い重ねて、鈴を鳴らすように小刻みに表面を撫でつける。
無意識なのか、次第に“オレ“のものに追従しだすアノ人の舌に、“オレ“の瞳が堪らない悦に入っているのが分かる。
そして、流されまいと必死に抵抗するアノ人に、“泣き出す“まで精液を飲ませ、そして“啼き出す“まで抱くのだ。
どれも映画館でみせられているAVのような、他人事の夢。
俺の意識が“ココ“にあることから、これは多分、明晰夢ってやつなんだろう。
ああ、どうせなら“オレ“になりきって直にアノ人を抱けたらよかったのに…。
◇
ハッと目を覚ますと、カーテンの隙間から陽の光が射し込み、朝になっていた。
ここのところ小林は、この“明晰夢“に悩まされている。
リアルなのはリアルだが、どこか現実離れしているのは、夢の中では情交を眺めている立場だからなのか、それとも小林の夢に出てくる恋煩いの相手が初めての同性だからなのか。
どちらにせよ、夢の相手への申し訳なさが込み上げる。
そもそもドスの効いた声の彼が、女のように啼くわけがないし、少し誇張されている夢に煩わされている自分が滑稽にすら思える。
──可愛い女に惚れればよかった…なんで、あの人なんだよ…。
そうは考えるものの、惚れた理由は明確だ。
◇
二人で行動を共にしていた時に、カチコんだ半グレのヤサ。
格下相手には徹底して舐めプで、グリングリーンと決して上手とはいえない歌を口ずさみながら、得物で敵を刺していた小林の背後から、ナイフを持った男が不意に襲いかかってきた。
咄嗟に振り返ったが、刃は躱せそうにない。
それを、彼が身を呈して守ったのだ。
彼自身も命懸けで闘いながら、自分を庇って脇腹を差し出したことに、小林は不甲斐なさを思い知らされるのと同時、一瞬で心を持っていかれる。
半グレ組織を壊滅させた後、急に怖くなって闇医者に急患を知らせる電話をして、恐る恐る謝る小林に、彼はサラシを巻いているから問題ない…と、どこまでも男らしく対応し、お前は大丈夫なのか?と気遣いまでしてくれる始末。
自宅に血を流したまま帰ろうとする彼を、念の為だと何とか説得し闇医者へ行ったが、そのまま入院になった上、その脇腹にははっきりと傷が残ることになってしまった。
元々傷だらけだから気にするな、と笑って彼は言ってくれたが…。
小林は申し訳なさに、ただしどろもどろになり、小さくなるしかない。
「ごめんなさいっ!」
病室で頭を深々と下げる小林に、ベッドの上の彼は穏やかな顔で。
「お前が無事なら、それでいい」
と、まで言ってくれた。
一生をかけて返す恩…いや、恩という一言に収まりきらない。
その恩というには大きすぎるものを、幾重にも重ね着させられた。
…和中蒼一郎という男に。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
毎夜、アイツに抱かれる夢をみる。
手で口を開けるよう固定され、強引な口付けを受ける。
舌のヌルヌルとした感覚も、はっきりと感じ取れる。
無理矢理ソレを挿入され血が滴り、奥を貫かれて腰が跳ね上がると、サディスティックに微笑むアイツ。
無理な行為でも欲を放って何発も何発も、数え切れないほど泳ぎ、もうやめてくれ…と懇願しても、アイツは笑うだけで離そうとはしない。
潤滑剤を使っていないせいなのか、挿入されっぱなしのソコがヒリつき、律動が痛みだけに変わり始め俺が顔を歪め、いたい…と言うと、アイツは唾を垂らして結合部を潤そうとする。
無論、こんなものでは足りるはずもなく、少しのピストンのあと、またすぐに痛み出す。
そのヒリヒリとした痛みも、強引な行為に感じてしまっていた快楽ですら本物で、腰から下がバラバラに砕け散りそうだ。
痛む身体を引き摺って、上手くアイツの腕から逃げても、逃げても逃げても…周りは見た覚えのない暗い湖の畔をぐるぐる巡るばかりで、何気なしに水面に目をやった俺は、ひっ、と喉が鳴って途中で足が止まってしまう。
湖の表面に浮いているのは、無数の切断された腐乱した死体達。
俺が…俺が斬ってきた奴らだ。
背後から忍び寄る影に、抱き竦められる。
──ナンデ逃ゲルンスカ?
そしてまた、痛みを伴うセックスを強いられるのだ。
「…ちろう!蒼一郎!」
聞き馴染んだ声に覚醒し、咄嗟に身体を起こす。
確かに残る恐怖、下肢を走る快感の残響と痛みの感覚に、心臓が激しく波を打つ…これはリアルすぎる…
「ゆめ…?」
また、見てしまった…と、恋人を持つ身でありながら、なんと不謹慎なことだろう。
名を呼んだのは一で、心配そうに顔を覗き込んでくれている。
他でもない、俺の恋人。
「大丈夫か?魘されてたぞ?」
一の瞳に、不安が浮かぶ…心配させてはダメだ。
「あ、ああ、大丈夫だ…」
俺がそう言うと、一は俺の背後に回り耳元で。
「最近、毎晩のようにあるな…」
後ろから囁かれる声に、先程の感覚が蘇りそうで背を冷たいものが走るが、あれは夢…と割り切れば、一の息遣いも体温も心地いい。
それに、“他の男“に抱かれる淫夢に魘されていた…なんて、彼に口が裂けてもいえるはずがない。
◇
今裸の二人がいるのは、野田の自宅のベッドの上。
チュ♡と、野田が上肢を起こしている和中を後ろから抱き締め、長めの襟足の髪を掻き分けて項に唇を這わせる。
普段髪で隠れて見えない白い項に、野田は紫色になるまで唇を押し当て、痕をつけていく。
「ふっ、擽ったい…♡」
「また、蒼一郎の身体を味わいたくなったのだ♡キスマークは、誰にも盗られないように♡」
和中は、ふふっと笑い。
「俺が誰かに盗まれる訳がないだろう♡」
「組の中にはお前を狙ってるヤツが結構いるのだ…♡お前がいる時の殺伐とした雰囲気、気づかんのか?♡」
「ふん、有り得んな♡」
「頭の固いヤツめ♡自分の色っぽさに…」
そう言いかけた野田の方を向こうと思い、和中が身体を捩るようにすると顎を掴まれ、そのまま少々強引な口付けを受ける。
顎の角度を微調整されながら、何度も唇を嬲られる。
舌が当たり前のように侵入してきて、和中のものに絡みつけてきた。
そうしたかと思うと、すぐにチュウッ♡と野田は和中の舌を強く吸い込み、己の口の中に引き入れ優しく愛でる。
「ふっ…♡はぁっ…♡」
阿吽の呼吸で、野田の唇が一瞬離れ息をつぐ猶予をもらい、酸欠になりかけていた和中は一拍おくと、再び唇を求められるまま、まるで水に潜るように深い口付けに溺れていく。
そして離れる刹那、前歯で軽く舌先を噛まれればゾゾゾッ♡♡と、快楽への誘いがキスの余韻を孕んで和中の背筋を撫で、舌が溶けていくような感覚にただ、ぼんやりと佇む。
「…とにかく、気をつけんと…いつか誰かに犯されるぞ?♡」
そう野田は忠告するが甘すぎるキスに、蕩けた表情でただ頷く和中。
それからベッドへと絡み合うように倒れ込み、快楽の海へと雪崩れを起こし沈んでいく。
野田に抱かれ激しく、しかし身体の芯まで滲みている心地のいい快楽の中、和中は自分を夢で蝕む“アイツ“を苦々しく思う。
…小林、の奴め。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あっ…」
「ん?」
互いに”夢”を見た翌日、自己嫌悪で一番出くわしたくない相手の顔を、事務所で二人きりという最悪な形で見ることになる。
「…」
思わず、無言になる小林と和中。
信頼して事務所を任せてくれることはありがたいが、何故にこの人(こいつ)と二人きりなのか。
「小林、コーヒー飲むか?」
「あ、貰うッス」
顔を突き合わせているだけの状況が、気まずい和中が沈黙を破り、声をかける。
小林もそれに答え、コーヒーを淹れようと給湯室に立つ彼の姿を目で追う。
──エロい身体つき…。
身長も肩幅もあるし、胸板も服の上から分かる程度に適度に厚い。
そして何より、細めの腰のタイトなラインが堪らない。
裸にしたら、どれだけくびれているんだろう…。
”夢”の中の、酷く華奢な身体つきとは、やはり少し違う…男らしい身体だ。
小林は、そこまで考えて我に返る。
──なんで、幾らなんでも夢と混同してんだよ!てか、なんで今そんな事…っ!
確かに、和中のことが好きだがここまで”夢”に毒されているなんて、思いもしなかった。
気を紛らわせようと思い、ゲームでもしようとズボンのポケットからスマホを取り出す。
ゲームのアプリを起こすと、すぐに見慣れたアイコンを見つける。
(あ、ヒロがログインしてる…)
そう遠くも、そして近くもない距離感のゲーム友達。
オフで会った印象は色々不運な男だが、同時に信頼もできそうだった。
何より、ゲーム友達という絶妙な立ち位置が、小林に取って好都合にも思える。
──ヒロに相談…してみっかなぁ…。
◇
どうしても雑念が払えず、悶々とした数時間を和中と二人で過ごし、騒がしい舎弟たちが帰ってきた時には、天の救いにも思えた。
それから小林は、ゲームアプリのチャット機能でヒロと約束した居酒屋へと向かう。
引き戸を開けて居酒屋へ入ると、中の空調は寒いくらいの気温で保たれており、店員が明るく声をかけてくる。
ヒロはまだ到着していないらしく、後から一人くる…と店員に伝えて、カウンターに座った。
先に飲んでしまおうと、ビールを頼むと。
「コバさん、遅くなりましたぁ」
急いだのか、息を切らしたヒロが店の引き戸を開け、入口近くの席の小林に人がよさそうな笑みで声をかけた。
小林はヒロ…佐竹博文に、あの”淫夢”の話をしようとしていた。
◇
──ちゃんと気持ちを伝えた方が…いいんじゃないかな?
──なんで?俺たち男同士だぞ?気持ち悪がられるだけだって…。
──だってコバさん、その人の事好きなんでしょ?夢に見るくらい。
──まぁ、そうだけど…。
──夢にみるくらいなら、気持ちをしっかり伝えてそれからのことは考えた方が、俺は楽だと思うけどなぁ…。
居酒屋で佐竹と別れ、帰りのタクシーの中、小林は考える。
(気持ちを…伝える…?)
ドクンッ、と心臓が激しく昂る。
好きです…と、彼に一言いうだけなのに、まるで鉛のように重い意味を秘めた言葉だ。
その、三日ほど後。
佐竹に吐き出して、多少スッキリはしたが”夢”の中の彼が、淫らに誘ってくるのは変わらない。
ああは言われたものの…。
「言える訳がねぇだろ…男同士で…ヒロの馬鹿野郎が…簡単に言いやがって」
そう思い直し、スマホのチャットアプリで今夜抱ける女を見繕う。
(あ゛ー、女でも抱かなきゃ、やってらんねぇ)
今日は別件で欠席だと伝えていた事務所に、顔を出すと玄関と接しているオフィスには、誰もいなかった。
事務所の顔であるオフィスががら空きなことに、不審には思ったが取り敢えずソファに座る。
本当に誰もいないのか、いたずらでも仕掛けられているのでは…と、疑りたくなりキョロキョロと辺りを見回していると。
ガタン、という音と、何かが床に落ちる音…オフィスの奥の若頭の執務室から、確かに何か聞こえた。
「野田のカシラ?」
カシラがいるのか…オフィスに誰もおらず不用心です、と伝えようと思いドアの前まで行くと。
「──じめぇ…」
聞き慣れてはいるが、酷く艶めいた声がドアから漏れてくる。
好奇心を掻き立てられ、音がしないようにドアノブを捻り少しだけドアを開けて中を覗いた、そこには… ──
◇
和中が事務所で野田と二人で過ごす時は、大抵関係を持つ時。
今日は二時間ほど野田と和中以外、誰もここにはいない。
執務室で、服を脱いだあられもない姿で…足を開き、迫る快楽に悶える。
ガタンと本棚に乱暴に押さえつけられ、数冊の本がバサバサッと床に落下する。
何度も息を継ぐいとまのない深い口付けを受け、和中は酸欠になり、目に映るものが形をなくし霞む。
「はじめぇ…♡」
唇を解放され、服を性急に脱がされて裸にされると、野田はズボンの前だけを寛げ、上等な革張りの椅子に腰を下ろす。
鍵をかけている机の引き出しから、ローションのボトルを取りだし、それを下着から取り出したガチガチのぺニスに零して、和中に見せつけるように卑猥に塗り広げた。
猫は焦点の合っていない目で、立ったままその様子を見つめている。
そして、どうすればいいか、分かっているだろう?と言いたげな目線を送られる。
意味を汲み、無言で野田に歩み寄った和中は従順に太腿に跨り、牡の反り上がるソレを自ら腰を下ろして、窄まりに挿入しようとするが、いざ尻に当たると腰が怯えて浮いてしまう。
和中の動きが鈍いと、焦れた野田が腰のくびれを両手で固定して、ぺニスを宛てがいガツッ♡♡と突き上げた。
「〜〜っつ!!♡あああ゛っ!♡♡」
ヌッルゥウ♡♡とアナルに侵入してくる杭に、思わず背筋が撓り、全身が総毛立つような感覚に襲われる。
「あ゛っ!?♡おお゛!?♡♡」
そのまま律動され、興奮した前立腺を擦られ、脊髄からゾクゾクゾクッ♡♡と、快楽の波紋が背中を駆け上がる。
深く繋がり、その気持ちよさに思わず和中が涎を零しながら腰を動かすのを忘れていると、野田が顔を見上げ。
「動けっ…♡」
と、薄く潤んだ瞳で余裕なく命令してくる。
ヒクヒク♡と頭の中がヒクつき、感じていた和中は、我に返り頷くとゆっくりと腰を上下させ始めた。
野田が感じてくれているのなら、また和中も嬉しい。
──彼の、全てを受け入れたい。
律動しながら、身体のナカから甘い何かが溶けだして、「好き」という感情を包み込み、そして身体は更に昂りを覚える。
野田の燻った気持ちたちの一切を全て吸い取って、彼のために生きたい、生きていたい…と身体を重ねる度に思う。
それは対等な恋人同士ではなく、隷属に近い感情だと言うことは、和中なりに理解しているつもりだ。
熱い血潮が渦となって和中の下肢を駆け巡り、その流れがどんどん膨れ上がる。
前立腺への刺激で、射精の感覚が勃起したぺニスを競り上がる。
「イく…♡イきそうっ…!♡」
上擦った声で野田に言うと、彼は口角を上げ追い詰めるように和中の陰茎を愛撫した。
「服に飛ばないようにせんとな…♡」
「ん゛んあっ♡イ、…!♡♡」
和中が言い終わらない内に、陰茎から白濁が噴き出す。
それを掌で受け止め、飛び散らないようにした野田は、指摘するようにくったりした和中の尻を軽く叩き。
「ほら、腰がお留守だぞ?♡」
そして、またズンッ!♡♡と、和中は最奥へ続く扉の手前まで貫かれる。
「ああ゛あっ…!♡♡やだっ…!♡♡」
思わず口から漏れた言葉を、野田は耳ざとく聞きつけて、ニヤニヤ笑いながら問うてくる。
「いや?♡」
「う、ううんっ♡♡」
和中は慌てて首を横に振り、またゆっくりと腰を動かし始めた。
野田に徹底的に躾けられた和中の身体は、快楽を貪欲に追うように改造されている。
この一週間ほどで、メスイキというものを教えこまれ、初めて心地よかっただけのセックスが、苦痛なほどの快感に変わる…という事実も知った。
それでも、野田に対する和中の甘く溶けるような愛情は、変わらない。
「すき…♡はぁっ♡はじめ…♡あいしてる…♡」
淫らな腰つきで、野田に抱きつき耳元に囁く。
彼の事が好きだと、全世界に届くメガホンがあったら、叫んでやりたいくらいに。
「ワシもだ♡蒼一郎♡」
後ろ髪をグイッと引かれ、顔の至るところに口付けの雨が降ってくる。
口付けをされることに、心地よさそうにしている和中の律動がまたとまり、野田は目の前の机の上に猫を少し持ち上げて押し倒す。
そして、ガツガツガツ♡と正常位から激しく律動し、竿で前立腺を潰しながら一番奥へと続く扉をキツく叩く。
「あ゛っ!♡おお゛おっ!♡♡きも、ち…ぃ!♡♡ほぉおっ…♡♡あっお゛っ♡♡」
愛している人と繋がれる感覚が、こんなにも居心地がよく、泡立てた湯船の湯に包まれているような温かいものとは、野田と出会うまで知らなかった。
いっそのこと、身体を身体で結んで束縛して欲しい…身動きも取れないほど。
そうすれば、もう二度と離れることが出来なくなる。
ドチュンッ!♡♡と最奥に続く扉が攻略され、ヌリュンッ♡と野田の剛直が滑り込んでくる。
「お゛っ!♡♡おおお゛っ!♡♡んっほぉ゛お!♡♡」
身体の中心に鋭く紅い光が一閃、奔る。
その光は足に絡みつき、下肢を包み込んで全身を蕩けさせていく。
やってきたメスイキに、机の上で仰向けで貫かれている和中の目に映る天井や照明が、デロデロと形をなくし溶けていく。
「あ゛ぁあ…!!♡♡あお゛ぉおお゛〜〜〜ーーー!!!♡♡♡」
猫が白目を剥き、思わず腰が跳ね上がる。
「はっ♡最高のやつ、イったか…♡」
野田はそういいながら、更に律動を激しくし鋭く尖る尖端は最奥を捉える。
届く限り一番奥である淫肉を突き、和中の絶頂を増幅させていく。
「んおお゛っ!!♡♡ぎ…ぼぢっ!♡♡おっほぉお!!♡♡おお゛おおっ〜〜ーー!!♡♡♡」
──身体、が…灼ける…燃えて堕ちてしまう…。
射精のない、狂うほどの絶頂。
全身の血という血が沸き立ち、灼けるような熱が快感を連れて和中の身体を焼き尽くす。
溶けるようなオーガズムから、おかしくなってしまう快楽へ、まるで転調を繰り返す音楽を耳に流し込まれ、身体まで嬲られているような…そんな感覚。
「気持ちよさそうじゃのう♡♡」
身体中の筋肉を引き攣らせ、悶える和中のナカがキツく締まり、今にも食いちぎられてしまいそうだ。
その後も野田は律動を続け、和中はメスイキというアクメに苛まれ続ける。
メスイキの真っ只中で萎えているぺニスを牡が扱くと、芯を持つ。
「蒼一郎、二重の絶頂とはどんなもんじゃろうな…♡♡」
そのまま手が上下し、カウパーを零す鈴口を人差し指で抉り裏筋を親指で撫で上げると、完全に頭をもたげた。
「ああ゛あっ…!♡♡む、むりっ!♡♡むりぃ!♡♡お゛お〜〜!♡♡」
勘づいた猫が腰を捩ろうとするが、遅かった。
先程一度達しているのと、メスイキの影響で敏感になった花芯から、暴発するように再び精液が勢いよく溢れ出る。
「んほぉおお゛〜〜ーー!!♡♡お゛っおお゛おっ〜〜〜ーーー!!!♡♡♡」
ガクガクガクガクッ♡♡と身体が不随意に震え、和中はふたつの高みに至り、下肢をぐしゃぐしゃに踏み潰されているような、暴力的な快感に呑まれる。
「あ゛ああ゛っ…!!♡♡やらぁああ゛!!♡♡ほお゛ぉお〜〜ーー!!♡♡」
腰が何度もビクッ!♡ビクッ!♡と跳ね、射精の刹那的な快感が去ったかと思うと、今度は窄まりからの愉楽に揉まれた。
「ひゃじえっ!♡♡ひゃじぇ!♡♡」
強く余裕なく自分を呼ぶ声に、野田は和中の顔を覗き込み尋ねる。
「なんじゃ?♡」
「お、お゛お…!!♡♡き、♡♡きす…し…!♡♡きすして!♡♡ほ、おお゛おっ!!♡♡」
強請った途端、和中は野田に顎を掴まれて力強く唇を奪われていた。
舌を挿し込まれ、歯の裏をなぞられ上顎を擦られたかと思うと、唾液を注ぎ込まれては吸い上げられる。
野田の動く舌を追い絡めると、潤んだ和中の燃えるように紅い瞳が、満足気に薄くなり更に蕩けていく。
この瞬間も、和中の野田への愛はまるで波打ち際の石みたいなもので、波に幾万回、幾億回と揺られる内に丸みを帯びるように、優しく…しかし確実に研磨されていく。
「はぁっ♡…っつ!♡♡」
唇を離すと、再び快楽に堕ちていく和中に笑みを浮かべ、野田は急にやってきた射精感に達する瞬間、肉杭を引き抜いて猫の腹に精を解放した。
暫く身体を痙攣させていた和中だったが、杭を抜かれたことでメスイキの快楽が去り始めると、呆然と天井を見つめたまま動かない。
◇
一部始終を覗きみて、オフィスに戻った小林の心臓が激しく音を立てている。
──あの人が、カシラに…男に抱かれてるなんて!
知らなかった…あの二人がそういう関係だったなど。
確かに、前々から距離感がバグっている二人だと思ったことは、何度かあったが…。
「…あんな、上擦った声で啼くんだな…」
そう思うと、“夢“の中で他人事のように傍観しているだけだった彼を、実際に手に入れてみたくなった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
覗きをしたその夜、小林は女を抱けなかった。
垣間見てしまった美しい彼の前では、そこらの女なんて霞んでしまう。
金糸の髪に、紅蓮の炎を宿した瞳、情熱的な言葉を発する薄い唇と整った顔立ち。
薄すぎず厚すぎない胸板、鍛え上げられた腹筋に、くびれた腰、スラリと伸びる手足。
その全てが、小林の下肢を掻き毟るように疼かせた。
──和中の兄貴を、抱きたい。
もう、淫夢に魘されているだけでは足りない。
彼を、自分のものにしたい。
それに、彼が既に男を知っているのなら、なんの問題もないのではないか。
シャワーから上がり、ガウン姿の小林はベッドルームに向かう。
「はっ…♡」
ベッドに倒れ込むように横になり、ソロソロと陰部に腕を差し込んで、覗き見た彼の嬌態を瞳を閉じて瞼の裏に映し、背中を丸めて自身を握り手を上下させる。
すぐに起立するソレに、彼に興奮しているのだと、身体が彼を求めているのだと思った。
「…なかの…あ…き♡」
次第に荒く、早くなる手の動きに、息が途切れそうだ。
あの肉体を、手に入れられたら。
──俺は、”夢”から解放される?
「…つっ!♡」
声を殺して達し、いつもより量の多い白濁のこびりついた手を見遣る。
指の間で短い糸を引き、粘り着く体液はこの星の万有引力に逆らわず、少しずつシーツへと向かって降りていく。
「抱く」
返せない恩義があるはずが、好きだと簡単には伝えられないほど純な思いであったはずが…小林は守られたあの時惚れた和中に、黒い欲望を抱くようになった。
◇
暫くして、組で慶事があり舎弟たちの計らいで、組長の天羽を除いた全員で飲むことになった。
当然、小林も和中も参加だ。
ガヤガヤと煩いくらいの居酒屋の座敷で、くだけた感じで座って飲んでいる組員たち。
やれ誰か芸をやれだの、酒はまだかだのと、声が飛び交い、舎弟を忙しなく動かしている。
その中で、小林が兄貴分の酒を取りに来たと給仕役の舎弟に言うのは、容易かった。
なんの疑いもなく、和中へ出す予定の酒のグラスを笑顔で手渡してくれる。
小林は、座敷の死角に身を潜め、そのグラスにあるクスリを忍ばせる。
酒に強い和中は、クスリにも強いだろうか?
そう考えるだけで、これから起こることにゾクゾクする。
和中に酒を差し出し、彼はそれをちびりちびりと飲んだあと、半刻ほどして困惑したように顔を歪めながら中座する。
トイレに行くのだと知ると、小林は嬉々としてその後を追う。
皆、二人が席を立っても疑問に思うどころか酒を飲み、談笑に夢中で気づきもしない…強かに酔った野田も例外ではなかった。
◇
和中の後を追って入ったトイレ。
個室に入ろうとするその背中を、片手で突き飛ばすように押した。
「…!?」
慌てて振り向いた彼を壁際へ追い詰め、一緒に個室に入り後ろ手に鍵を閉めた小林は。
「和中の兄貴ぃ、なんで個室になんて入るんスかぁ?クソですか?」
驚いた和中の瞳が見開かれる。
「それとも、ココが、もうヤバいから…スか?」
膝頭を足の付け根にグッ♡と押し付けると、ビクッ♡と彼の身体が跳ね、表情が刹那だけ快楽に溶けるのが分かる。
「あっ…♡」
思わず漏れてしまった濡れた声を、そして脆く崩れ落ちそうな理性を取り繕うように、和中は反抗的な目で小林を見上げた。
「なんの、つもりだ?俺は…」
「発情しちゃってる…んスよね?」
「ちが…」
「違わないッスよ」
グリッ!♡と更にキツく膝で押すと、和中の喉が耐えるように、くぅう、と鳴り、クスリの効果の出始めているソコを、小林が冷徹な目で見下ろし、口角だけを吊り上げる。
「俺が…抜いてあげますよ」
荒い仕草で和中の顎を掴み、舌を噛まれないよう口を開けさせ動けないようにして、無理矢理な口付けをする。
突然に、肺を満たせるほどの呼吸の源をひとつ失った和中は、目の前が揺れて視界がチカチカする。
舌を挿し込み、逃げる和中のそれに強引に絡みつける。
「ふっ…♡ううっ…♡」
彼は抵抗しようと、顎を掴んでいる小林の腕を掴み、必死に引き離そうとした。
しかし体格差もあり、力で小林に及ぶはずもない。
無意識に、小林の舌の動きに応えてしまう和中は、そんな自分にゾッと嫌悪を覚える。
その間も、腰の中心には熱が溜まっていく。
唇を離した小林は、既にズボンの上からでも分かるほどに反応を示している和中のソコの前に屈み、ボタンとファスナーを開放して下着ごと乱暴に下ろす。
「やだっ…!♡」
「兄貴ってぇ、男にヤられて感じる変態なんスね…」
こんなことを言いたいわけじゃないのに…ただ、好きですと一言伝えたかっただけのはずなのに…。
「…」
「俺見ちゃったんスよ、カシラとヤってるあんたを」
小林は、和中を見上げながら笑っている。
それは、正直に彼に気持ちを伝えられない自分への、卑屈な笑み。
──いつ…小林にいつ見られた?
誰かに見られそうな場所で、野田と関係を持った回数なんて、数えればキリがないが。
捩ろうとする猫の腰を正面に戻し、小林はガチガチに勃腹している花芯を口の中に受け入れる。
苦いと聞くカウパーの味すら、甘く感じた。
(俺、相当重症かもな…)
そう心の中で苦笑いして、初めて同じ男への愛撫を開始した。
歯を立てないように、自分がされて気持ちいいと思うところを中心に。
チュウッ♡と強めにカウパーを吸い上げると、和中の腰が淫らに揺れる。
小林の髪を掴んで引き離そうとする手には、力など入ってはいない。
「あっ…♡んぅう…♡」
和中の顔を見上げると、彼もハの字に下がった眉を寄せた切なげな表情で、こちらを見下ろしている。
見上げ続けたまま、一旦口を離して舌を出して裏筋をなぞり上げると、和中の腰が震え弾かれたように顔が天井を仰ぎ、身体が壁の上で仰け反った。
「んあぁ゛っ…!♡」
──上擦った…声。
その声を聞く度に、小林の鼓動と下肢もビリビリ♡と痛いほど呼応する。
それはあたかも和中に自分の心臓と猛り狂ったソレを、鷲掴みにされているかのようだ。
今すぐにでも、和中のナカに入ってしまいたい、と腰の中心が叫びを上げるのを堪え、愛撫に集中する。
時に亀頭の谷を抉りながら先端を吸い上げ、時に喉の深くまで含んで先端に向けて搾るように口を窄めながら、舌で彼のウィークポイントであろう裏筋ごとなぞる。
和中も、とにかく必死にせっつくように自ら腰を動かして快感を求めようとする、それは野田に教え込まれた身体が行う条件反射なんだろう。
それは意思とは関係なく行われ、和中自身の精神とは切り離された、交尾をする時の動物の本能に似たようなもの。
彼に盛ったクスリは、その添え物のようなものである。
ふと、彼の手が小林の髪を強く引く。
「イく…♡で、るぅ…♡」
「いいれふよ、らしれくらはい」
「あ゛っ!♡しゃべ…おお゛あ〜〜ーー!♡♡」
普段は、理性と知性を兼ね備えた完璧な紳士サマなのに、それらのメッキを剥がし取り本性を引き摺り出すのは、とても容易い。
「〜〜〜っううーっ!♡♡」
小林の口内に精を放ちながら、一度の射精とは思えない快楽に戸惑い、瞳が限界まで上向く和中の胸に様々な思いが去来する。
無性に下肢が疼いて仕様がなくて、そこにつけ込んできた小林の愛撫に抗いきれなくて、恋人を裏切ってしまった自己嫌悪で…
──ただ、気持ちよさに抵抗出来なくて…。
(俺は…なんて浅ましいんだ…)
反芻した自らの言葉に、思わず零れそうになる涙を堪えていると、立ち上がった小林が便器の蓋を下ろし、和中の背中をまた押し、手を蓋につかせる。
後ろから腰を掴まれ、何をされるかを咄嗟に悟り、身体を動かして抵抗した。
「い、いや…」
顔を小林に向け、声を上げようとすると小林は横目でドアの方をみて、人差し指を口元に立てる。
どうやら、トイレに人が入ってきたらしい。
コツコツコツと響く、ハイヒールの音。
今日、この居酒屋は天羽組が貸し切っている。
そして、ここは男子トイレ。
(ああ、女装していた香月か…)
香月も男なんだな、などと、今はどうでもいいことをぼんやりと考えている油断した和中の菊の花に、小林は口に含んだ彼の精液を零す。
身体をビクつかせた猫に構わず、静かにベルトを外して前を寛げると、下着から取り出した滾った肉杭を宛て、緩やかなスピードで挿入していく。
「〜〜〜〜〜っつ!!♡♡♡」
その緩慢さが亀頭から竿にかけて、挿入されたことをまざまざと思い知らされる。
和中が見つかることを恐れて声を出せないのをいいことに、小林は音を立てないように腰を打ち付け始める。
小林自身は、もう誰に見つかろうがどうでもよかった。
もし野田に見つかれば、和中が好きだったからだと告げてやろうとまで考えていた。
半ば投げやりな感情だということは、理解しているつもりだ。
敢えて音を立てないのは、和中に対するせめてもの慈悲である。
牡を肉筒に潜り込ませ、背後からひたすら腰を動かす獣じみたセックス。
和中のナカは、野田に相当躾けられているらしく、沸き立つような熱さを持って適度に締まり、柔らかい襞が狎れてきては、牡の快楽を高めた絶妙なタイミングで激しくうねる。
再びコツコツコツと、用を足したらしいハイヒールの音が足早にトイレを出ていき、遮るものがなくなった和中は顔を上げて小林を睨む。
「や、めろ…♡」
「とかいって、しっかり感じてるんスね?♡」
ガツンッ!♡♡と奥を突き上げると、和中はひっ、と声を漏らして大人しくなる。
きっと、快楽が欲しいんだろう。
── …とにかく、気をつけんと…いつか誰かに犯されるぞ?
和中の頭に重いほどに響いたのは、恋人にベッドで受けた忠告の言葉。
──お前は、なんて愚かなんだろう…男を誘って。
(ああ…すごく気持ちがいいんだ…)
──お前は最低だ、救いようがない淫乱だ。
(きもちいい…でもどうしてだろう…身体がどうしようもなく熱い…)
和中の頭の中のもうひとりの冷静な自分が、囁く咎に耳を貸す余裕もなく、快楽に溶けきって流されそうになる。
ありふれすぎていて滑稽なようだが、人間が誰しもそうであるように、和中も自分の中にもうひとりの自分を飼っている。
「あっ…♡うう゛っ…♡」
身体を震わせ、牡に潰されている前立腺から射精感が、思考の片隅で蹲っている理性を跳ね除けてやってくる。
「イっぐぅう…♡♡」
通常の吐精とは思えないほど、凄まじい快感にまた思わず瞳が反転しかけ、視界がブレる。
熱いものが花芯を競り上がり、ビュクビュクビュクッ♡♡と、一回分の精子にしては多すぎるほどの量を便器に向けて吐き出す。
「うぐぅう〜〜〜ーーー♡♡♡」
和中の声と、肉壺がキュン♡キュン♡と締まったことに、彼が達したことを知った小林は、ニタリと白い歯を覗かせて笑った。
和中にはこの増幅されている愉悦の原因がなんなのか、心当たりがない。
ただ、昂っている自分の状況を見抜いていた小林なら、なにか知っているであろうことくらいは、この持て余す熱に喘いでいても見当はつく。
人が来てはまずいと思っているのか、声を潜め身体を板のように強ばらせる和中の上肢を小林は抱き上げ、背後から抱き締める格好になる。
“夢“の中のあの情景が脳裡を過ぎり、眩しかった高みが落ち着き始めた和中は、とうとう我慢できずに涙を零す。
与えられる悦楽は心地いいのに、どうしようもなくこの背中に密着している男が怖いのだ。
ガツガツ♡と下肢を貪られ止まらない律動に、また悶えながら刃物を肌に当てられているような、冷えた汗が背筋を伝う。
足が震えだし、立っていられなくなると小林は腰に腕を回し持ち上げる。
「うっ…ひっく…は、じめぇ♡」
和中は込み上げる嗚咽を隠すことなく、野田の名を微かな声で呼ぶ。
小林に抱かれながら、一方的に与えられる快楽にゆらゆらと揺られながら。
──どうか俺を、あの腕へ帰してほしい。
「はじめ…♡あぅう…♡はじめ、はじめぇ…♡」
「っ…黙って、ください♡」
あまりに何度も恋人の名を呼び続けるので、煩いと言わんばかりに小林が耳元で囁く。
ゴヂュンッ!♡と、最奥に続く扉まで突き上げると、かはっ!♡と猫は喉で詰まったような息を零して、言葉をとめる。
小林は、尖端で行き止まりの場所をゴツ♡ゴツ♡と、確かめるように探る。
(結腸…ってやつか♡)
その界隈の噂にはよく聞いている、ココを開ければ猫は狂おしい快楽に溺れていくという。
閉じている扉を、ドチュッ!♡ドチュッ!♡と尖端で強く突き、抉じ開けようと試みる。
「ん゛っ…♡♡おっ♡おお゛っ…♡♡」
「ほら、どうスか?♡気持ちぃスか?♡気持ちぃスよね?♡」
「き、もち…よく、な…♡」
「それでもこっちは、また勃ってますよ♡」
前立腺を押し潰しているために、また頭を上げ始めた猫の花芯を握り、弱点の裏筋を撫でて四本の指を折り包み込んで扱いてやる。
ビクビクビクッ!♡と和中の身体が跳ね、普段の何倍もの快感が芯から突き上げてきた。
「んおっ…♡♡あっお゛あ…♡♡」
「結腸、抉じ開けちゃいますね♡♡」
花芯への愛撫は続けたまま、ゴチュンッ!♡ゴチュンッ!♡と小林は強いピストンを続け、ついに開いた結腸にズルンッ♡と侵入する。
「あ゛っ♡ほぉおお゛っ〜〜〜〜ーーーー♡♡♡」
身体の芯を苛んでいた快楽が、まるで透明な水が溢れ出るように無限に噴き出してくる。
それがどれだけ望まない快感でも、鼓動が早鐘を打ち性的な熱が氾濫したような身体では抗えず、視界が細かな霧みたいなもので覆われていく。
下肢に忌々しいほどにその熱さが溜まっては、牡によって強引に表に引き摺り出されて、何倍にも膨れ上がった見たこともない高みへ昇った。
猫が射精と同時にメスイキしたことを察した牡は、神妙な面持ちで腰に回した腕の力を強めた。
ナカはキツく締まり律動が困難だが無理矢理、反り勃った肉杭の硬度に任せて腰を繰り出す。
ナカがカッと熱を帯び、小林は剛直を迫り上がる快感に逆らわず、結腸の最奥に押し付けるように射精を行う。
「はっ…♡兄貴の身体って、こんなにもいやらしくカシラに開発されてるんスね♡♡」
そう耳元で囁くと、和中の身体が震える。
「まだ、終わんねぇッスよ♡♡」
ズチュンッ!♡♡と、野田との行為ですら届いたことのない場所に、小林はいとも簡単に切っ先を伸ばす。
そこは、角になっている場所でもその奥の最奥だと思っていた腸壁でもなく、S状結腸の直の入口。
「お゛う、んっ〜〜〜ーーー!?♡♡♡」
ゾクゾクゾクゾクッ!!♡♡と、感じたことのない…寒気を覚えるほどの愉悦に、ナカがヒクヒクヒクッ!♡♡と激しくヒクつく。
「ここまで届いたことは、さすがにないんスね♡♡」
単なるメスイキとは確実に違う快楽に、堕ちていきそうになる和中の瞳が、表情が…ドロドロに蕩けていく。
夢に影響された恐怖が落ち着き、快楽に揺蕩いながら、和中はあと少しで陥落しそうな最後の砦となった僅かな思考を、曖昧な意識の中ゆっくりと廻す。
快感に、蕩けそうになる。
足元から、底の知れない奈落へ堕ちそうになる。
──恋人以外の男に、自分でも知らない深い場所を暴かれ、快感に、堕ち…る?
そこまで考えが行き着くと、急に意識が鮮明になり怖くなった和中はなにかに縋るようにまたポロポロと涙を落とし、再び恋人の名を壊れた機械のように口にして、腰を抱く腕に爪を立てる。
「はじ、め…♡はじめぇ…♡はじめが…いい♡おれ…をだく、のは、は…じめだ、けでいい…♡」
「…っ」
ここまで和中に思われている野田が、正直羨ましい…と思う。
理性を崩すのは酷く容易いのに、彼の根底には常に恋人の存在がある。
和中のことが好きなあまり、そして彼が既に男を知っていることに心が逸るあまり、クスリを盛るという暴挙ともいえる行動に出たが、恐らく小林のこの思いは報われない。
最奥の更に奥にまで届いた屹立に、和中はただただ声を殺し、喉から息を吐くように喘鳴した。
身を捩らせようとした猫の顎を掴み、考えることが辛くなった牡は二度目の口付けを与える。
次は手を使って舌を噛まれないよう、抉じ開けることもなく。
舌を絡めようとすると、明確な意思を持った和中の舌が、拒むように逃げ出す。
その状態のまま、律動して一番奥深くを穿ち始めると、猫の背が撓る。
「〜〜〜〜ーーーぅっつ!!♡♡♡」
声さえも食まれた和中は、口内で絡みついてくる舌から逃げ、強すぎる快楽に身体を戦慄させている。
牡の舌は気まぐれで、猫のものに絡めようとしたかと思うと上顎を擦って前歯をなぞったりと、忙しなく動く。
銀色の糸を引いて唇が離れると、和中は涙の中、蕩けた…けれど強い意志を宿した瞳で小林を見上げ。
「おれ、は…おまえの、あたえ…る、か…いらくには、おちない…いまだけ、すきにだ、くがいい…」
──身体はいくら暴けても、心までは奪えない…。
和中の言葉に小林の心臓がドクッと、大きく跳ねる。
まるで考えていたことを、見透かされているようだ。
そして、小林はここまで野田を思う彼をこれ以上奪うことも、傷つけることも出来ないことを悟る。
性的な熱に投げやりだった気持ちが、身体から抜けるように理性を取り戻していく。
この狭い空間に入ってから、必要ないと突っ撥ねられるのも、激しく抵抗されるのも覚悟していた。
強引に熱を催させると、彼は恋人である野田に教え込まれた快楽を従順に追い、何度も身を委ねかけるが、それでも恋人を思う気持ちは本物で…。
──俺は、なんてことをしてしまったんだ!
今更込み上げる、どうにもならない後悔。
人を愛するという気持ちは、小林もよく理解しているつもりだ。
今まで小林が恋焦がれ、愛しいとさえ思ってきた目の前の彼がそうであるように…。
あの時、自分を庇って消えない傷を負った彼のためなら、なんでも出来ると思っていた。
そして愛している人以外に抱かれることが、逆の立場ならどれだけ苦しいものかも、痛いほど分かる。
そう思うと、いつの間にか歪な形になっていた愛情と心が、息苦しいほどに悲鳴を上げ引きちぎられそうになった。
小林の性的興奮は掻き消されたが、黒く変色していた彼への恋慕の情が、また澄み切った輝きを取り戻していく。
そして次に湧き出た感情は、和中への深い憐憫。
律動をやめた小林は、せめて少しの間でも残る爪痕をつけてやろうと猫の上着のネック部分をずらし、露わになった白い首筋に突然噛み付く。
「あ゛っ♡♡」
ヒクッ♡と、和中の脇腹がヒクつくのが感じ取れる。
ガジガジと鋭い犬歯を立て、血が滲むまで一頻り噛んだ後。
小林はこれで終わりなら、順序がめちゃくちゃになってしまったが佐竹のアドバイスに従い、気持ちの全てをぶちまけてしまおうと、和中の耳元でボソボソと語り出した。
「俺、ずっと和中の兄貴が好きでした…夢にみるくらい…」
”夢”というワードに、和中が身体を震わせビクッと反応する。
小林も彼の動揺に気づくが、構わず言葉を紡ぐ。
「守られたあの日から、好きで、好きで、毎晩和中の兄貴を抱く夢を見て…」
厳密には、抱かれているところを見せられる夢だが、彼に関する淫夢だったことには変わりない。
小林は、まだ萎えていない肉杭を引き抜いて、無理矢理ズボンにしまうと、力なく便器の上に座り込み焦点のあっていない瞳で、こちらを見上げている和中に守られたあの時病室でそうしたように、また深々と頭を下げた。
「俺は、夢と和中の兄貴に恋人がいる事実に振り回されてました…兄貴のことは、今日でキッパリ諦めます…助けてもらったご恩があるのに本当にすみませんでしたっ!」
そして言いたいことを全て話した小林は、座っている和中の足を肩幅程度に開かせ、その間に両膝をついた。
「媚薬、酒に混ぜたんで治まらないんだと思います…責任は取ります」
せめて猫の昂りが薄まるまで…と思い陰茎を咥え、愛撫を始める。
猫は抵抗してこない。
「ああ゛…♡は、うぅっ♡」
いつも感じている射精の快感とは違う激しい波に、出来るだけ声を殺す。
声を殺すという行為は、喉が腫れ上がるように上手く呼吸をつげなくなって、溺れるみたいにひたすら足掻く時に似ている…と快楽に真っ白に浚われていく頭で、ぼんやりと考える。
それでも、腰の…花芯の根元でぐるぐると彷徨う熱が小林に引っ張り出される度に、和中はどうしようもない背徳と興奮の狭間で目の前が眩み、そしてどうしようもない快感を前に膝を折る。
◇
…もう、何度高みに至っただろう。
達することに疲れきった和中の腰の中心が、落ち着いて来たのを見計らって、小林は名残惜しげに口を離した。
「もう…大丈夫そうッスね…」
和中は、トロンとした潤んだ目でこちらを見たまま、何も言おうとはしない。
その沈黙で、さっきまでのことを責められている気分になった小林は、立ち上がりもう一度深く頭を下げて逃げるようにその場から去り、酒宴へ帰る。
暫くして漸く冷静になれた和中も、トイレを出て宴もたけなわになった座敷へ何食わぬ顔で戻った。
泥酔に近い野田が、再び飲み直した和中の傍らにフラフラと寄り、肩を引き寄せて絡み出す。
「わぁなかぁ!すました顔してないでお前も飲まんかい!」
アルハラせんばかりの勢いの恋人に、彼は穏やかな顔でふっと微笑んで。
「あなたが飲みすぎなんですよ、カシラ」
「なんじゃとこのー!」
野田と笑い合う和中は、あんなにも楽しそうだ。
小林は、二人の様子を俯き気味に盗み見て酒をあおった。
今夜は記憶をなくすほど…いや、今夜の記憶を全てなくすほど、強かに酔ってしまいたい。
ただ…何度も口の中で吐き出された彼の白濁を飲んだ食道が、胃が、灼けるように熱かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「でさぁ、あの人が何もなかったような顔で便所から帰ってきた時、俺どんな気持ちだったか分かるー?ほんとポーカーフェイスー」
別日。
結局、鮮明に記憶に残っている涼しい彼の横顔に、居酒屋で佐竹を相手に愚痴を零す。
「それまで、トイレでコバさんにされてたことを思うと、ねぇ…」
苦笑いの佐竹に、小林はジョッキのビールをグビグビと喉に流し込み。
「少し前まで俺にヤられて、咥えられて感じまくってたんだぜ?それを、いつものすましたツラで帰ってきたと思ったら、恋人と笑うんだぞぉ?諦めたとはいえ、告白した俺はなんだったんだって…」
そして、ふと思い出したように、首を傾げ。
「俺、あの人のこと本当に好きだったのかなぁ?ただ、守られたのが嬉しくて舞い上がって…俺さぁ、人に守られたことがないから…」
「はははぁ…俺は色んな人に守られっぱなしですけどぉ…」
「俺が、もしヒロみたいに守られることが多い人生だったら、多分あの人に惚れてない…」
「それは、やっぱり好きなんじゃない?」
佐竹の鋭い指摘に、小林は珍しく動揺を露わにした。
「ちが、そういう意味の惚れるじゃなくてー!人として…っていうかさぁ…俺は、そういうのの違いがよく分かんねぇんだけどぉ…」
──もしかしたら、性的対象としての“好き“と、人間としての“好き“を履き違えてた…とか?
(だったら…あの“夢“の意味は?)
反論していたかと思えば、難しい顔で悩み始めた小林に佐竹は気を遣う。
「コバさん?」
「あ、ごめん、考えごとー、ツマミ…唐揚げでも頼むかぁ…ヒロなんかいるー?」
「えっとじゃあ、タコワサで…」
いつの間にか、ただのゲーム友達の一人だった佐竹とは、なんでも話せる仲になっていた。
オフで会う場が酒の席とあって、その勢いで話しているのもあるし、自分の職業や素性は明かしていないが、今は大事な親友だといえる。
「でもー、爪痕は残したよー…首筋にキツめに噛みついてやった、当分あの人は恋人の前で服を脱げない、だからヤることも出来ない…多分」
そう笑った小林の顔は少し淋しげで、佐竹は思わず。
「コバさん、今日は飲みましょう!俺が奢りますから!」
「ガチかー、じゃあ取り敢えず大生十杯持ってこーい」
「こ、コバさ〜ん、どうぞお手柔らかに〜」
◇
彼への気持ちを諦めたその夜から、小林はパッタリとあの”夢”をみることはなくなった。
佐竹に見せた淋しげな笑顔は、あの“夢“をみなくなったことに、少し心に穴が空いたようになっていたから。
(あんな夢をみる理由は…)
それから、小林は人間が夢を見る理由や仕組みについて記された本を、読み漁った。
そして、辿り着いた答えは、深層心理や潜在意識に隠された感情が、“夢“で発露する…というもの。
やはり、彼を性的対象としてみていたんだと、疑念が確信に変わり始めた頃。
不意に、小林の中で別の疑問が湧いた。
──あの人…は?
(俺があの人の夢をみていた時、あの人は一体…どんな夢をみていたんだろう…)
俺とは、全然関係のない夢?
それとも…。
“夢“の話をした時に、彼は微かにではあるが身体を震わせた。
その一瞬の動揺が、確かに腕に残っている。
──俺に興味がないのなら、関係ない夢、みてたのかな…。
今更尋ねたくても、彼はもう手の届かない場所に行ってしまった。
いつもすぐ近くに当たり前にいて、触れようと思えば触れられる距離にいるのに…。
小林がどれだけ手を伸ばしても、指先ですら届かない遠い場所に、彼は帰ってしまったのだ。
了
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うわっ…めっちゃ重くて濃い話だった…! 最初は互いの淫夢から始まって、小林の和中への片思いがどんどん歪んでいくのが生々しかった。特に、守ってもらった恩が黒い欲望に変わっていく過程がリアルで怖かったわ。 トイレでの中和の「はじめがいい」って泣きながら言うとことか、心臓ギュッてなった…。ちゃんと好きな人がいるのに、薬で理性飛ばされそうになって必死に抗う姿が切なすぎる。 それでも最後は小林が自分の気持ち整理して、夢を見なくなったっていうオチに少しほっとしたかな。でも「あの人はどんな夢を見てたんだろう」って余韻を残す終わり方が、またずるいよね…。 続きが気になるけど、一区切りついた感じはする。おつかれさま、かでるさん!
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