コメント
6件
こういう系の話(2人の周りの人達が羨ましがる感じ)めっちゃ好きです🥰🥰
基本、らだお受けみてたけどらだお攻めもいいなぁ
事件対応を終えヘリで警察署に帰っている所に急にぺいんが切り出した。
「そうだねぇらだお、今度家行かせてよ!」
「え、なんで?」
「そりゃ新居見たいからに決まってるじゃん、どんだけ豪華な家なのか!」
「いやそんな楽しみにされるほど豪華じゃ無いけど…んー俺は良いけどつぼ浦が良いって言ったらね、今牢屋対応してるんだっけ。」
ヘリをしまって署内に入ると珍しく大型対応用の黒い服を着たつぼ浦が更衣室の前にいた。
「お、丁度いるじゃん。つぼ浦ーぺいんが俺らの家来たいんだって、どうする?」
「家に?何しに来るんすか?」
「普通に遊びにだよ、どんだけ良い家か見たいし!お願い!」
「ふーん…アオセンは?」
「俺はつぼ浦が良いなら良いよ。」
「まぁ別に…大層なもてなしとかはできないすけどそれでも良いなら。じゃあもう退勤します?」
「え、今日?そんないきなり大丈夫なの?」
「今日の話じゃないんすか?別に平気だよな?」
「あーそうだね、昨日掃除したし食べもんとかはいっぱいあるしな。酒飲みたいならどっか寄って買うぐらい?」
「なんの話してんすか、酒?」
通りがかった成瀬に説明すると俺も行きたい、もっと呼んでも良いかとあっという間に話が広がり家に来たい署員達が集まる。ぺいん、成瀬、エギ、ドリー、まるんと中々の大所帯になった。
「流石に今この人数退勤するのは不味いか、街落ち着いてからにしよう。雑魚寝で良いなら泊まっても…つぼ浦は?」
「いっすよ、人数分のまともな布団とかねーけど。」
「いや急にそこまでは悪いよ、別日にする?」
「でも次このメンツが揃うのいつになるか分かんねぇし、別にいつ来ても同じだし大丈夫すよ。」
「じゃあ決まりだな、冷蔵庫パンパンではあるけど食べたいもんとか酒飲むなら適当に買ってきてくれると助かる。風呂入ってから集合のほうが良いか。」
それぞれ仕事の合間を縫って買い物を済ませ、退勤後準備をして家に向かう。迎える側のつぼ浦は楽しみなようで鼻歌を歌っていた。
「へぇここなんだ!良い家だな、お邪魔します!」
「部屋いくつあんの?家ん中紹介してくださいよ。」
「紹介するほど広くないってば…ここがリビング、キッチン…あっちがトイレと風呂場。あとそれぞれの部屋と筋トレ部屋と寝室。」
「筋トレ部屋なんてあるんだ、見たいな。」
「まるん筋トレ興味あんの?w」
「失礼な、俺だってちょっとはやってるよ。」
一通り家の中を見て回りリビングに入った。2人の雰囲気は仕事をしている時とあまり変わらないがぺいんは棚に並んで飾ってある色違いの腕時計に、エギはつぼ浦が手を伸ばした時に服の中から覗く腰の赤い跡に気付いて見てはいけないものを見てしまった気になった。
「何食うすかー?とりあえず適当に持ってくか。」
「ついでにこれも持ってって。」
「いけるか?ここ乗っけて。」
「何か手伝おうか?」
「へーきっすよ、今日は皆客なんだからドリーさんも座っててください。」
テーブルが見えなくなる程食べ物が置かれ飲み物も用意し終えると早速、と乾杯した。
「ガチで良い家だな、大きすぎず小さすぎずで。」
「俺はコークラボが良かったんだけど却下されたから仕方なくな。」
「家事とかどっちがやってるんすか?」
「別に決まってないよ、やるかーってなったら2人でやってる。料理だけはつぼ浦メインだけど。」
「つぼ浦君料理できるんだ、意外。」
「いやできるってほどでもないすよ、適当に調べて適当に作ってるだけ。」
「えっつぼ浦の手料理食べたいんだけど。なんか残ってたりしない?」
「今日は無いっすね、残念ながら。」
警察の事やら街の事やら話して盛り上がっているとすぐに時間が過ぎて行く。世話焼きのつぼ浦は事ある毎に立ち上がり気を利かせ、戻ってくると何故か別の場所に座る。忙しなく動いているがどこに座ってもふと気付くと青井が隣にいた。
「俺ちょっとトイレ…」
「お前大丈夫かよ。あっちょっとつぼ浦!…っはぁー危なかったぁ…」
食べ物をつまむ手が落ち着いて酔いが回ってくるとトイレに立ったつぼ浦は足元がおぼつかずフラフラ彷徨い、壁に突っ込みそうになったのを青井が慌てて受け止めた。
「ちょっとつぼ浦寝かせてくるわ。」
「あ?まだ眠くねーけど。」
「ダメ、明日体調崩すぞ。顔に全く出ないのが厄介だなお前は。」
肩を担いで寝室まで連れて行く。ベッドに座らせてサングラスを取ると瞳を僅かに潤ませてとろんとさせている。
「…そんな顔してたのか、サングラス外さないで良かった。はい水飲みな。」
「?…ぷはぁ、アオセンは寝ないの?」
「まだお開きって感じじゃないからな、皆寝たら戻ってくるよ。布団入りな…おやすみ。」
つぼ浦は少し不満気な顔をしていたが頭を撫で続けると目を閉じた。額にキスを落として静かにドアを閉める。
「お似合いだね、2人は。」
「らだお先輩が良い男すぎますね。気付きました?つぼ浦がどこにいてもいつの間にか隣に絶対いるの。」
「あれ見た?腕時計お揃いなんだよ!俺が最初に家行きたいって話した時もお互いが許可したらね、て感じで良い関係だなーって思った。」
「普段は涼しい顔してアツアツかよ。」
「俺とエギだって負けてねーだろ、ほら。」
「ちょっ力二やめろって、お前酔っぱらってんだろ。…あ、戻ってきた。」
「お騒がせしましたね、何か飲む人いる?」
2人の恋愛事情が気になった一同に質問攻めを食らったがのらりくらりと交わす。外が明るみ始め全員の口数が減ってくると流石に寝るかと片付け始めた。
「その辺全部流しに置いといて。こんなもんで良いか、ソファとかコタツとか適当に使ってくれ。テーブルどかす?」
「らだおはここで寝ないの?」
「人数少ない方が快適な場所確保しやすいだろwじゃあ何かあったら寝室来て、おやすみ。」
そう言ってリビングを出たが絶対つぼ浦の為だと全員が勘づいていた。