桃くんは驚いたように顔を上げ、「どうした?」と返してきた。
特に何も考えていなかったので、「学校はどう?」と小さな声で言った。双子で、同じ学校に行っているやつの聞くことでもないが、とりあえず聞いた。
桃くんは少し考えたような、苦しいような表情をして、別に、と一言だけ発した。「そっか」これしか言えなかった。何か悩んでいるように見えたから。
何か悩んでいるのか聞こうか迷ったが、桃くんはすぐに食器を片付けてお風呂を洗いに行ってしまったので、聞くことができなかった。
仕方なく、食器でも洗うか、と独り言を呟き、椅子から立ち上がった。
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