探偵社にて
ポートマフィアから探偵社へ帰ってきた。
一人は空を見つめ、一人はこの結末が分かったていたような顔をし、一人は欲望と嫉妬の念で頭を抱えていた。
そんな沈黙を破ったのは一人の青年だった。
中島「…あんな太宰さん初めてみました」
泉「…噂では…聞いてたけどあんなに酷くなかった…」
谷崎「太宰さん…あれが本音なのでしょうか」
国木田「そんな筈はないッッ!!!」
国木田は叫びながら立ち上がった。
拳を机に叩きつけ窓の外を睨む。
国木田の殺気、嫉妬心、執着心、憎しみ、妬み…その感情が渦を巻きどんどん狂わせていく。
皆は後にこう語った。
名探偵は言った。
アレは国木田であって国木田ではないと。
青年は言った。
あの気に当てられてよく生きてたと。
少女は言った。
感情は人を狂わせると。
少年は言った。
恋はすごいと。
首領の部屋にて
森「どうしたんだい?話があるって」
太宰「あの…ね…国木田君は又来るよ…必ずね」
太宰は何処か気不味そうな顔をし俯きながら言った。
森「どうしてだい?…まさ…か…いやそんなハズ…」
森は察しかけたが、嘘だと言ってくれというように太宰の返答を待った。
太宰は大きく息を吸い込み森を見て言った。
太宰「実は…国木田君…私の事が好きみたいなんだ…それも相当…ね…」
森「そっかぁ…」
森を机に突っ伏して天を仰いだ。
エリス「じゃあ消さなきゃね」
エリスは無邪気な顔をしながら恐ろし事を言う。
背後には巨大な注射器が現れた。
太宰は苦笑いをしながらそれを咎めた。
太宰「多分、入社した当初から好きみたいなんだよね、国木田君、不器用だから乱歩さん以外皆気付いてないみたい」
森「中也君に知られたらおしまいだね…色々」
太宰「そうですね、何ならもう知っているかも…」
森「紅葉君にも言っておくよ…!」
森は太宰が微かながら震えていることに気がついた。
きっと又あの探偵社に戻されるのではないかと、又光に焼かれるのではないかと恐れているのだろう。
森は優しく微笑みながら太宰を手招きした。
太宰は不思議に思いながらも森の側へ行く。
森「大丈夫…大丈夫だよ太宰君、私達はけして君を一人にしない…君は十分頑張ったよ、彼もきっと褒めてくれるさ」
森は太宰の頭を撫でながら話した。
太宰は泣きそうになりながらも頷いた。
丁度、ドアからノックをする音が聞こえた。
中原「首領、入っても宜しいでしょうか?」
森「あぁ、いいよ」
失礼します、と言いながら中原はドアを開けた。
森は太宰から手を離そうとするともっと撫でてほしいと言わんばかりに手に擦り寄った。
森は不味いと思った。
中原に見られてしまったら最悪殺されてしまう。
が、然し遅かった。
中原と目が合う。
中原は笑っていた。
明らかに感情が籠もっていない微笑みだった。
中原「…首領、その手は…何ですか?」
森「いやっ違うんだ、…その太宰君を落ち着かせようと」
太宰「あっちゅーや!」
太宰は気が緩んでいると知能が低下するのか、空気を読まず明るく甘えたような声色で中原の名を呼んだ。
そのまま走るように中原の元へ行き抱きつく。
中原は満足そうに太宰を撫でてやるともう一度森の方へ向く。
中原「余り…俺の太宰に触らないでください」
俺のと言う部分を強調しながらにこりと微笑み言った。
森は顔を青褪めさせながらブンブンと顔を振った。
中原「では、太宰を回収したので戻りますね、失礼しました」
パタリとドアを閉め中原達は消えた。
森「…私…死ぬかと思った」
エリス「当たり前じゃない、チュウヤはダザイの事縛ってるもの」
エリスは後ろに手を組みながらドアを見つめる。
森「さて…探偵社…どうしようかな〜」
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作者より
久しぶりです
データ吹っ飛んで続き書くの苦労してます。
之で終わりでいいですかねェ…。
次回は♡1500とコメント5でお願いします
どうか…どうか行きませんように!
追記
コメント一人一つね!?
コメント
9件
コメント失礼します! めちゃくちゃ最高でした😭👏✨続き楽しみにしてます‼️
〜
ゃ