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一ノ瀬が入ったときやはり会議の空気感は変わった
それだけ一ノ瀬 四季という存在は大きい
ひそひそと話し声と好奇の目が向けられている
がそれを気にすることなく端の壁際に腕を組んでもたれ掛かっている
そして遊摺部が話し始めた
「では明日の任務のことを話します 事前とさほど変わりはありませんが羅刹の生徒さんも参加することになりました 近くの配置につく人たちは付きっきりになる必要はありませんが気にかけてはあげてくださいね」
その言葉を聞き各々資料をみたりする
そして細かな計画と話し合いを終えた
その後生徒たちは今すぐにでも倒れそうな体に鞭打ち何とか部屋までたどり着きみんな仲良くそのまま熟睡しましたとさ
隊員達も去りのこっているのは四季と、
「迅」
「なんだ」
資料を整える動きだけ止めず目は四季のほうに向ける
「明日、頼むな あいつらとお前の距離近いだろ」
「お前が担任だろ しっかり見ろ」
「もちろん見る けど、何かあったら俺はすぐには行けない」
「…わかってる 何かあったら、な」
「助かる ありがとな」
「それくらい礼もいらねぇ」
淡々と言う変わらぬ雰囲気と口調に気が緩んだのか微笑を浮かべた
学生の時より落ち着いたその雰囲気がどこか落ち着かない
その空気感を変えたくて無理やり話題を変えた
「体、大丈夫なんかよ」
「…え?今俺のこと心配した?お前なんか変なもん食べた?」
話題の変え方を間違えたらしい
「チッ!なんでもねぇ!」
「へ〜 心配してくれんだ〜 へ〜」
ニマニマと意地悪そうに笑ってきた イラつく 殴ってやろうか
「まあまあそう怒んなよ 今は元気だぜ」
さっきまでいじりモード全開から少し雰囲気は落ち着きながらそう言った
“今は”と つまり
「無理してる時があるってことだな」
「無理してるわけじゃねーよ ただしんどくなる時があるってだけだ」
「早死にするようなことすんなよ」
「まぁ無茶はしないようにする」
「無茶しないつってもどうせお前はすんだろ」
「グッ、なんだよいつにも増して心配すんじゃねーか 俺のことそんなに大事_」
「そうに決まってんだろ」
『大事かよ』っと茶化して言おうとしたのに言い切る前に食い気味に答えられた
至極当然のように言った 茶化し返されたりされた方がこっちの気も流されるというのに
こういう時迅は、あいつらは逃してくれない
「ほんとそういうとかでお前ら厳しいよな」
「お前のそういうところは自分に緩いからな」
「じゃあとりあえず意識しとく」
「意識じゃねえ そう行動しろ」
そのあと少し話を続け明日の任務に備えるために会話をやめて部屋を出る
「じゃあ、明日な迅」
「ちゃんと寝ろよ 四季」
返事代わりに片手をあげてそのまま部屋に向かった
俺がどれだけ強くなっても上の立場についても鬼神と崇めるに近いことをされてもあいつらは俺を『一ノ瀬四季』として扱うし、接してくる
それが苦しい時もある けどそれ以上に嬉しく思う
「やっぱお前らには敵わねえな」
その声は誰に聞こえることなく空気に溶けた
ムメイ_✌️
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コメント
3件

第9話、一ノ瀬四季と迅の掛け合いがめちゃくちゃ良かったです。「大事に決まってんだろ」って食い気味に返す迅の台詞、あれで四季の居場所が全部語られてる気がしました。強くて怖がられても、変わらず「四季」として接してくれる仲間がいる——その温度差が切なくて同時に温かい。会議の空気感から細かな間合いまで、関係性がじわじわ伝わってくる良い回でした。