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⬛︎第2章 転校生の波紋
◆
夏休みも終わりに近づいたある日、転校生がやってきた。その名は佐伯。俺らと同じクラスになり、瞬く間に人気者になった。佐伯は誰にでも話しかけるコミュ強。羨ましい限り。
その瞬間俺は、すいの様子に気がついた。
◇
昼休み、千秋を飯に誘おうと立ち上がった。
その瞬間に佐伯に千秋を取られた。俺が固まってる間に2人は楽しげに話す。なんで?
「…千秋」
「すい、どうしたの?」
「伊藤〜、飯食いに行こうぜ」(佐伯)
まって、やめて。声にならない叫びが喉を突き刺す。
「……ごめん、俺はすいと食べるから」
「…っ!」
「えー、ショック〜。」
「千秋…あの転校生と、友達?」
「ああ、塾が一緒だったんだ」
塾、俺は行かなかった。だから知らない友達が増えてた訳、ね。
佐伯は、千秋に親密な視線を送るだけでなく、俺にな探るような視線を向けてる気がする。