テラーノベル
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「おはよう、咲希。よく眠れたかい?」
がばっ、と勢いよく起きる。
目の前はいつもと変わらない僕の部屋。
でもその中で異質なのは……
「ごめんごめん、キミを抱き抱えて帰る途中力尽きてね。今回の家の場所も不明だったから眠気に耐えてたんだけど……」
この、銀髪の英霊僕のことを知っている口ぶりで話を進めてるが、僕にはさっぱりなことしか言わない。
「キミのご家族が探してたよ。とりあえず、訳を話して今こうやって……」
「そ、それで家にサーヴァントをあげる魔術師がいてたまるもんか!!!! 」
朝イチの大声。やっぱり両親も魔術師としては少しポンコツだったのだ。
「まあまあ、キャスターのクラスだなんて良かったじゃない。」
「そうそう、咲希。お前は特に魔術が使えないんだからキャスターに教えて貰いながら聖杯を手にしろ。」
「…あのさあ、父さんも母さんもなんでこのサーヴァントは大丈夫だと思うのさ。」
当たり前のように僕の隣に座り、ご飯を食べている。意味が分からない。母さん、どうしてこのサーヴァントに目玉焼きとトーストなんか食べさせているのですか。
「まあ、魔術師から見れば僕の力なんて少なく見えるからね。キミのサーヴァントだからご両親も大丈夫と思っているんだろう。」
嗚呼、自分のサーヴァントにまで魔力をバカにされる始末。
「ところで咲希、時間は気にしなくていいの?」
「あ、やば。ごめん母さん!ご飯残します!」
ドタバタと学ランを羽織り玄関へ向かう。
「行ってきます!」
そう声をかけて学校へ
学校へ……
「ねえ、咲希。大丈夫かい?僕がおぶろうか?キミの可愛くて綺麗な足が傷だらけになっては大変だからね。」
なんで
「今の咲希は人間だから、また元に戻った時に支障が出たら大変だ。 」
なんで。
こう、サーヴァントなら霊体化とかあるだろ普通に!なんで実体化して着いてくるんだなんでだ!どうして!
「学校にどう説明するの!不審者として入れないにきまってる!!目立つことしたくないよ!僕は!」
大声でキャスターに抗議する。
「ああ、それかい?それなら大丈夫。キミが考えていることにはならないから安心して?」
「安心できるか……」
校門を潜り、キャスターとは他人として、この不審者は知り合いでは無いというスタンスで通ろうとしたが、校門前に立っていた先生は気にもならないと言うふうにキャスターを通した。
「え?」
「ほら、言っただろう。大丈夫だって。」
もしかして魔術を持ってるやつにしかキャスターは見えないのか?と思いながら教室に入ると
「また雪原と天海一緒に来てんのかよw」
「ほんと、天乃が可哀想だろー雪原」
は?
え?
「あは、僕が咲希にお願いしてるんだ。朝起きれないから。」
「なんだよそれーw」
「お前ら2人カップルかよw」
ほんとにどういうこと?理解が追いつかない。
わけがわからないと言うふうににしきくんに目を向けた。
「おはよう、咲希。そして知宙」
どうしてにしきくんまでキャスターを受け入れてるんですか?
「どういうこと!?なんでキャスターが普通に学生してるの!?どういうこと!?」
「ほら、落ち着いてよ咲希。ご飯食べないと時間なくなるよ?」
当たり前のように学ランを来て、銀髪の長い髪はポニーテールで括られていて。美少年と言われてもおかしくないキャスターは僕の弁当を開けた。
「少しだけ改変しただけさ。僕がキミのそばに常にいればずっとキミを守れる。霊体化なんてする必要ないんだよ。」
なにそれ。
「だとしても、こんな大掛かりな改変魔術なんてしたら居場所バレバレ。直ぐに他のサーヴァントにやられちゃうってば!!!」
いくらキャスターがすごいとはいえ、あくまでもキャスター。セイバーやバーサーカーが仕掛けてきたらこちらがどうなるか……と心配そうにする僕が面白かったのか、キャスターは笑った。
「ははっ、面白いこと言うねキミは。僕がこの学校だけを改変したと思ってる?」
「それはもち……まさか」
「そうだよ。流石僕の咲希。ちゃんとわかってていい子だね。」
神さま仏さまなんて信じてないし、前世とかそういうのも全く信じてないけど、けれどこれは、この英霊は間違いなく神霊だ。
僕はとんでも神様を召喚してしまったのかもしれない。
コメント
1件
うわああ第2話も激アツだった😭💕キャスターのビジュアル良すぎだし「この街全てを改変した」って神霊すぎて震えたよ…!!咲希くんの困惑とツッコミがめちゃくちゃ可愛くて、にしきくんも含めて日常に非日常が溶け込む感じがたまらない、続きが気になりすぎるーーっ🌸✨
ひでお