テラーノベル
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病室には、
機械音だけが響いていた。
すちはもう、
まともに呼吸をすることすら苦しそうだった。
酸素マスク越しに、
浅く掠れた息を繰り返している。
喋れない。
声を出す余裕なんて、
もう残っていなかった。
それでも。
すちはずっと、
こさめを見ていた。
泣きそうな目で。
優しく。
愛おしそうに。
🦈「……やだ」
こさめはベッドへ縋りつく。
涙でぐしゃぐしゃの顔。
震える手で、
すちの手を握る。
冷たい。
どんどん、
冷たくなっていく。
🦈「やだよぉ……っ」
声が壊れる。
🦈「ねぇ、やだ……!!」
すちは苦しそうに呼吸をしながら、
ゆっくり指を動かした。
こさめの手を、
弱く握り返す。
その小さな力だけで、
こさめは余計に泣いてしまう。
🦈「行かないでよぉ!!」
涙がぼろぼろ落ちる。
🦈「こさめ置いてかないで!!」
🦈「やだ、やだぁ……っ」
すちは何か言いたそうに、
少し唇を動かした。
でも声にならない。
苦しそうに眉を寄せる。
それでも。
こさめを見る目だけは、
最後まで優しかった。
🦈「……っ、やだ……」
こさめはすちの胸へ顔を埋める。
まだ少し温かい。
でも。
その鼓動が、
少しずつ弱くなっていくのが分かる。
怖い。
いやだ。
止まらないで。
🦈「すち、お願い……っ」
泣き叫ぶ声が、
病室へ響く。
🦈「こさめ、ちゃんと我慢したよぉ!!」
🦈「渡さなかったもん!!」
🦈「だからぁ……っ」
息が詰まる。
涙で視界が揺らぐ。
🦈「いなくならないでよぉ……!!」
その瞬間。
すちの目から、
静かに涙が零れた。
震える指が、
最後にもう一度だけ、
こさめの髪へ触れようとして。
途中で、
力が抜けた。
――――――。
長い機械音が、
静かな病室に響いた。
こさめは理解できなかった。
ただ。
冷たくなっていく手を握ったまま、
壊れたみたいに泣き続けた。
コメント
3件
コメント失礼します え、もしかして、これで完結、?いや、違うと信じます こさめちゃんの必死な姿と、すちくんの諦めたみたいな感じがなんか、いい感じで切なかったです、、 ほんとうにいつも面白い作品をありがとうございます。 これからも見続けますっ! 応援しているので、がんばってください!
も〜〜〜〜〜〜!!!😭😭😭 なんでこんな泣かせにくるの藍翠先生!! すち、最後までこさめのこと見つめて、優しくて……あの「力を抜く」描写とか「長い機械音」で現実突きつけられてもう無理😭💔 こさめの「渡さなかったもん!!」っていう叫びが、子供みたいでそれでも必死で、心臓ぎゅってなったよ……。こんな終わり方、まだ受け入れられないけど、でもこの1話の重さと愛おしさ、ちゃんと心に刻んだよ。ありがとうございます……;;🌸
る ぃ 。
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#すちみこ
みちょ
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