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その後は今までの状況を説明した。
自分の能力のことや、インク達との出会い、エラーが何故オイラを襲ったのかとかだな。
フレ「ふーむ、だーいぶ面倒事に片足どころが全身突っ込んでるみたいだな。」
フレ「その能力の事もよくわからんが、『滅びたAUの能力を一時的に使える』ってモノか。使う前に使用者との話し合いが必要だが…」
そこでオイラは今までずっと気になっている事を聴く事にした。
サ「そのAUってのは何なんだ?全員が当たり前のように使うが、オイラはそいつをまだ知らないんだ。」
フレ「………」
フレ「マジ?」
サ「大マジだぜ。」
その後フレッシュは小さくブツブツと悩んだ後口を開けた。
フレ「AUってのはあれだ。いわゆるパラレル・ワールドってやつ。お前さんとは違う世界でお前さんに似た別人が生きてるのさ。まっ、どっちかって言ったら別骨だけどな。」
なるほど、パラレル・ワールドか。それなら沢山のオイラが居ることにも納得できるが、少々オイラが多過ぎないか?
ここまで大量のオイラが居るなら1人や2人パピルスやおばさんがいてもいいと思うが。
?「ほう?こいつは珍しいな。」
どうでもいい事をボヤいていると、そんな声が聞こえる。
いつもの事なんだが、オイラが誰かと話す時は上から見下ろされることが多めだな。
まあ別に慣れたことだからどうということは無いが。
そうして、オイラを見下ろしてきた相手を見てみたら…
サ「うげぇ…」
思わずそんな声が漏れた。
?「随分と酷い挨拶じゃないか。そんなに俺の事が嫌いか?」
サ「嫌いって訳じゃないさ。だが、怪しすぎるな。」
オイラの目の前に居たのは全身を黒いヘドロ?に身を纏ったオイラだった。
ナ「これまた酷い言い草だな。俺は『ナイトメア』まあ悪感情の化身みたいなもんだ。」
フレ「ハハッ、兄弟。アンタの予想どおり、こりゃまともなやつじゃないな。」
フレッシュが陽気に指を指しながらそう言う。姿で抱いた嫌悪は名前と説明で確信に変わった。こいつは関わっちゃダメなやつだな。
ナ「まあそう、謙遜するな。悪役だっていつまでも悪事を働いてるわけじゃない。」
ナ「今の俺は休憩中さ。攻撃でもされない限り、戦う気は無いさ。それよりお前さんみたいなやつらがどうしてこんな所に…」
そこまで言いかけて、ナイトメアが砕け散る。突然の真横からの強襲だ。
サ「何が起こった!?」
咄嗟に構える。目の前の有効モブがいきなり吹き飛ばす物騒者がいやがる。
?「ターゲットの排除を確認。今回はつまらない結果になりそうだ。」
?「基本的にいつもつまらないでしょ〜?」
声は2つ、恐らく男女1人1人だが、気配の量が尋常じゃない。少なくても3。多くて5はいる。この大きな気配は…猛獣か。
それにしても…どこかで聞いた事のある声…
オイラに近付く存在が正体を見せる。
その姿を見て思考が一瞬止まる。何せそこに居たのは…
メ「まだ気配が2つ…『Sans』を検知。」
マ「あれー?さっき殺さなかったっけ?」
メタトンとマフェットだ。どっちも姿形は近しいが、白黒ベースの戦闘服を着込んでいる。
サ「なるほど、『平行世界(マルチバース)か。こいつは知ってなきゃ動揺してたな。』」
瞬時に骨を構えて、殺意をむける。
サ「突然攻撃とは物騒だな。何が目的だ。」
ドスの効いた声で話したつもりだったが、2人はそんなオレを嘲笑って見せた。
メ「強いて言うなら」
マ「上からの命令よ」
メ&マ「さあ…」
メ「死んでくれ。」マ「死になさい。」
上空から…いや、フェイントか!
メタトンが宙を舞い、そっちに視界を固定した後でマフェットの大蜘蛛が突っ込んでくる。
だが、そのくらいなら予想内。少し右にズレ攻撃を外し、カウンターに骨を地面からぶつけ込む。
マ「もうー!可愛いペットちゃん達を虐めないでよね!」
吹き飛ばされた蜘蛛を見てマフェットが頬を膨らませる。
サ「へへへ、どの口が言う。」
一言煽った後に、上空の気配に反応する。
メ「君は美しい僕の餌に向いてるよ!」
そう言って思いっきりぶつかるメタトンを骨で制御、ジリジリと音を立て、ぶつかり合う機械の腕と骨に緊張が走る。
サ「へへへ…悪いが、オイラは肉が無いからな。オススメできないぜ!」
一瞬片手を離し、ブラスターを生み出して吹き飛ばす。かなりギリギリだな。
少しの油断が命取りだ。
メ「中々やるんじゃない?」
マ「面倒臭いし、『マジ』になっちゃお。 」
あー…嫌な言葉だな。耳を塞ぎたくなる。
無いが。
そんな発言の後、メタトンのボディが光だし、マフェットの蜘蛛糸が巣の様に舞う。
ここからが本番みたいらしい。
サ「あー、フレッシュ?お前さんどっちか片方を…」
居ない。
やっぱり何処の馬の骨かもわからないやつを信用するべきじゃないな…
メ&マ「さあ!第2ラウンドの始ま…」
そこまで言いかけて、景色が変わる。
ここからだ。なんて雰囲気を出してた2人は、あっという間に『黒いヘドロ?』に飲み込まれた。
?「してやったりだぜ。」