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続き待ってます
上半身を起こし周りの状況を見渡す。
(ぁ…………)
オムツからあふれでたおもらしは着ていた小児服はもちろん、布団も大きく濡れてしまっていて恥ずかしいより悲しい気持ちがでてくる。
(やだ…あたし………)
その先の言葉が出てこない。
どうしていいかわからず途方
にくれるさゆり。
先輩は帰ってきそうにない。
おねしょとおもらしで水浸しになっている布団。
その上で呆然としているさゆり。
(着替えた方がいいのかな?)
足元の掛布団をのけ、ベッドから下りて床に立つとさゆりのおもらしを限界まで吸ってくれた紙おむつが大きく垂れ下がっていた。
床にポタポタとおちるおしっこ。
右手でオムツを少し触ると吸いきれなかったおしっこが床に落ちていく。
(やだ…)
そしてすこしガニ股になりながら歩き出し新しいオムツと洋服を探しに行く。
(オムツどこなの?)
ショーツよりもオムツを探そうとしていのは必然的なものかもしれない。
タンスや棚を順に見ていくがなかなかみつからない。
(どこ?)
(オムツってこの辺りだよね)
幼児服や下着、そしてオムツなどが入っているはずの場所を探していく。
(なんでないの?)
下着や紙おむつはあったもののあきらかにサイズが小さくさゆりが当てられるほどのサイズではなかった。
なかなか見つからず自然と気持ちが焦ってくる。
(もう…)
ふとたなの1番上に目がいくと
「適応体重50kg」
と書かれたパッケージが視界に入り
(あれだ!)
とそのオムツのパッケージに手を伸ばす。
棚の1番上は想像以上に高く、さゆりの身長では届きそうもなかった。
(とどかないっ)
体と腕を精一杯伸ばしても指先が少し触れる程度だった。
(なんでよ…)
あんなに高いところに置いた先輩に苛立つ。
背中まで濡れた服が肌にくっつき気持ち悪さを倍増させる。
(誰も来ないし服脱いじゃおうかな)
上に着ていたシャツを脱ぐと小児用のスポブラが丸見えになる。
(恥ずかしいけどこのプラ可愛いかも)
そしてスカートを脱いでいく。
子ども用のスポブラと紙おむつ姿になったさゆり。
紙おむつも脱ぎたいところだがさすがにそればできないのでその格好で棚の上の紙おむつを下ろそうとする。
つま先で立ち、体から指先まで精一杯伸ばすと少しづつ動いていき、
ドサッ
と、一気に2つのパッケージが落ちた。
ひとつは未開封だったものの、もう1つは当ててもらったあとのもので開封してあったためパッケージから飛び出し床に散らばってしまった。
(もうっ!こんな時に!)
少し怒りながらそれを拾い集め始める。
拾おうとしゃがんだ体制になるととつぜんオムツが外れてしまった。
(あとはオムツするだけだから)
そう思い外れたオムツを置き去りにし散らばったオムツを拾っていく。
オムツを集めパッケージに詰め込んでいく。
しかし1度袋から出たオムツは元通りにすることは困難で3分の1ほどが袋に入れずにいた。
しばらく格闘していたものの全て入れることは不可能で何枚かのオムツは外に出たままだった。
(あ、そういえばお尻とか拭いてくれてたよね)
先輩がウエットティッシュのようなもので汚れた部分を拭いてくれていたのを思い出したさゆり。
(ウエットティッシュなんてあったっけ?)
交換用のオムツを探していた時にはそんなものはあった記憶がなく、再びそれを探しに行く。
今のさゆりの格好は女児用フラをつけているのみの素っ裸同然である。
保健室とはいっても保育園なので、園児がリアルにおもらしをして入ってくるかもしれない。
そんなことを急に思い出し気持ちに焦りがでてくる。