テラーノベル
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夜の闇が深まる中、志乃と圭吾は実家の庭先に立っていた。
満天の星空が二人を優しく包み込む。
「兄さんのこと、話してくれてありがとう」
圭吾の手がそっと志乃の手を握る。
その温もりが、どんな言葉よりも強く心に響いた。
「陽一さんは、君の“もう一人の守り手”なんだね」
志乃は小さく頷いた。
「うん……兄は私を守ってくれていた。
でも、彼もまた鏡の中に閉じ込められてしまった」
圭吾は遠くを見るように呟いた。
「僕の影も、君の兄も――どこかで繋がっているのかもしれない」
そのとき、ふいに風が吹いて、二人の周りの空気が震えた。
納戸の鏡が、ふたたびわずかに光を放ったのだ。
志乃は息を呑む。
「鏡が……また開くの?」
圭吾は強く握った手を離さずに言った。
「僕たちは、もう逃げられない。
過去も未来も、全部受け入れて、一緒に歩くしかない」
志乃の瞳に、涙が溢れた。
でもその涙は、悲しみだけじゃなかった。
「圭吾さん……ありがとう。
あなたと出会えて、私はもうひとりじゃない」
圭吾はそっと彼女の頬に触れた。
「志乃……僕もだよ。
ずっと君を探していた。
今、こうして君の隣にいられることが奇跡なんだ」
二人の距離はもう、もどかしいほど近かった。
そして――
圭吾がそっと唇を重ねた。
優しくて、切なくて、あたたかいキス。
それは、記憶と存在の境界を越える約束だった。
鏡の中の世界では、
影の圭吾が静かに消えていく。
彼の最後の言葉は、風に乗って二人のもとへ届いた。
《ありがとう。さようなら、志乃。
そして、幸せになって》
夜空に、ひとつの星が強く輝いた。
それは、もう消えない約束の証。
内容がえげつない、、、(ドン引き)
え、、恥ずかしすぎるんだけど、、、こんなに普通スムーズに行くの、、、??
ってことで、トラブル入れていくぞぉ!?(????(*ノω・*)テヘ)
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