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HN歩哨8「おおーー!!!」ダダダダダダ
歩哨8が俺めがけて聖なる包丁を振り翳しながら走ってくる。
俺は刀でそれを受け止める。
キイィィィィン!
周りに刀と聖なる包丁がぶつかった音が鳴り響く。
HN歩哨8「くっ!」キキキ….
ヘックス「…..」キキキ….
刀と聖なる包丁が火花を散らしながら俺と8は睨み合いを続ける。
HN歩哨9「俺のことも忘れんなよ!」ダダダダ
歩哨9が8に続いて俺に向かってくる。
ヘックス(ここはまずコイツを戦闘不能状態にする!)
ヘックス「フン!」バッ!
HN歩哨8「おわっ!」
俺は右横にずれずっと前に力を入れていた歩哨8がバランスを崩す。
ヘックス(ここだ!)シュ!
俺はそんな8の左腕めがけて刀を振り下ろす。
ズバッ!
HN歩哨8「!?」ブシャァァ
歩哨8の左腕が刀によって勢いよく斬られ地面に*ボトッ*と落ちる。
HN歩哨8「あああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
歩哨8は右腕で斬られた左腕を押さえて地面に*ドサッと*倒れる。
HN歩哨9「8!」ダダダダ
俺は身体を歩哨9の方に向ける。そして歩哨9に向かって走り始める。
ダダダダダダ!
HN歩哨9「畜生!8の仇だぁぁ!」シュ!
歩哨9が大きく聖なる包丁を振りかざす。
HN歩哨8「ダメだ!9!それだと俺のにのまいだぁ!」
歩哨8が声を荒げながら止めようとしたが遅かった。
ヘックス「よっと。」バッ
HN歩哨9「!」
俺はさっきと同じようにまた横にずれて避けると歩哨9の首の前に*スッ*と刀を横向きに出し、
ヘックス「死ね。」
勢いよく腕を振り歩哨9の首を断ち切る。
ジュバッ!
HN歩哨9「…..」 ドサッ!….コロコロコロ
歩哨9の身体が地面に叩きつけられ切断された首が転がる。
HN歩哨8「9ーーー!!」
ヘックス「…….」
俺は歩哨9の死体を上から眺める。斬られた断面から血が大量に溢れ出てきていた。
HN歩哨8「あ…ああ..あ…」
ヘックス「さて….次はお前だ。」
血だらけになった刀を持ちながら未だ地面に倒れている歩哨8に近ずいていく。
HN歩哨8「やめろぉ!コッチに来るなぁ!」
歩哨8の言葉を無視し俺は無言でどんどん近づいていく。
ザッザッザッザッ
HN歩哨8「頼む!命だけは…命だけは…」
やがて歩哨8は命乞いを始める。
ヘックス「……」ザッ
俺は歩哨8の目の前に立つ。歩哨8は俺を見ようとせず地面に頭を擦りつける。
HN歩哨8「お願いします…命だけは勘弁してください…俺には最近できたばかりの家族がいるんです….お願いします命だけは….」
ヘックス「おい…顔をあげろ。」
HN歩哨8「?」スッ…
ヘックス「フン!」
俺は顔をあげた歩哨8の顔に思いっきり蹴りをいれる。
HN歩哨8「ぶっ!」
蹴られた歩哨8は後ろに大きく倒れる。歩哨8の鼻からは鼻血が出てきていた。
ヘックス「戯言もそれまでだ。さっさと地獄に行け。」スッ
俺は刀を構える。
HN歩哨8「ヒィィィィ!!やめてくれぇぇ!」
俺は刀を歩哨8に振り下ろそうとした。しかしその瞬間「おい、やめろ。」と後ろから声をかけられた。
振り向くとのあ、えと、るなの3人が歩哨10と11に取り押されられており歩哨1がボウガンみたいな物の銃口を俺に向けていた。
HN歩哨1「ソイツの傍から離れろ。さもなくばこの銃でお前を撃ち抜く。」ジュゥゥゥゥゥ
ヘックス「なんだそれは?ボウガンの一種か?」
HN歩哨1「これは火縄銃と言ってボウガンよりも遥かに威力がある私の秘密兵器だ。」
のあ(火縄銃って歴史の授業で出てきたよね?)コソコソ
えと(確かポルトガル人が日本に伝えたんだよね。)コソコソ
るな(信長の三段撃ちが有名だよね。)コソコソ
HN歩哨10「おい、私語は慎め。」
ヘックス「火縄銃と言うのかそれは?それはそれはいい武器をお持ちで。」ザッザッザッ
俺は歩哨1に言われた通り歩哨8から離れていく。
HN歩哨8「1!助かったぜ….」
のあ「ごめんなさい、ヘックスさん私たち秒殺でした….」
えと「全員1にやられました。」
るな「初手私たちの武器蹴り飛ばされて取り押さえられました。」
ヘックス(マジかよ….)
のあ、えと、るなの3人に関しては元々あんまり期待はしていなかったが流石にアイツ1人にやられたのは予想外だ。
HN歩哨10「歩哨1さんは俺ら歩哨の中で唯一の武術家だからな!」
HN歩哨11「そんじょそこらの輩には負けないですよ!」
ヘックス(よりによってアイツ武術家かよ。これはめんどくさいぞ。)
俺はどうやって歩哨1を倒そうか悩んでいた。奴が持っている火縄銃の威力がわからなかったからだ。
ヘックス(下手に動いたらアイツはあの火縄銃で俺を撃つに違いない….それで俺が致命傷を負ったら俺たちは終わりだ….)
俺と歩哨1の睨み合いが続く。
HN歩哨1「歩哨10・11。」ジュゥゥゥゥ
歩哨10・11「はっ!」
HN歩哨1「そこの3人を解放しろ。」ジュゥゥ
歩哨10・11「はっ!….え?」
のあ・えと・るな「え?」
ヘックス「は?」
HN歩哨8「は?」
その場にいた歩哨1以外の全員が歩哨1の発言に困惑した。
HN歩哨10「ど..どうしてですか!?」
HN歩哨1「コイツらはもはやこのリバース鉱山に必要ないからだ。」ジュゥゥゥゥ
HN歩哨11「いやいやいや、必要ないわけないでしょ!」
HN歩哨1「これは上官命令だ。上官の命令が聞けないのか?」ジュゥゥゥゥ
歩哨10・11は1の出した命令に抗議しているが歩哨1は聞く耳を持たない。
HN歩哨8「おいおい1何言ってんだよ…」
HN歩哨1「…..」ジュゥゥゥゥ
HN歩哨8「まさかまたお得意の気分って言うんじゃないだろうな!」
HN歩哨1「…..」ジュゥゥゥゥ
HN歩哨8「おい!貴様!!なんか言ったらどうあんなんd」
HN歩哨1「うるさい。」スッ
「「「「「「!?」」」」」」
突然歩哨1が俺に向けていた銃口を歩哨8に向けその銃口が火を吹いた。銃声がリバース鉱山中に鳴り響く。
火縄銃から発射された弾は歩哨8の顔に命中しおでこに小さな穴が空いた。歩哨8は即死だった。
ヘックス(火縄銃ってのはこんなに威力があるのか!致命傷どころか歩哨8が即死したぞ!)
HN歩哨1「2人にもう1度言うその3人を解放しろ。これは上官命令だ。」
歩哨1は再度2人に3人を解放するようにと命令を出す。歩哨2人はその後も暫く黙っていたがやがて口を開く。
HN歩哨10「….いやです。」
HN歩哨11「俺もです…..」
HN歩哨1「……」
HN歩哨10「大体こんなナルコの魔女共を解放する必要なんt」
ゴッ!
ヘックス「!?」
歩哨1が歩哨10の顔面にグーパンチをぶち込む。殴られた10は後ろに倒れ込む。
HN歩哨10「んん!?」
HN歩哨11「じゅu」
ドゴォ!! ゴキ!
歩哨11が歩哨10を心配して10の方に振り向いた瞬間に歩哨1は11の首に蹴りを入れた。
それと同時に首では鳴ってはいけない音が鳴り響く。
後ろに*ゴロゴロゴロ*と転がる11。
HN歩哨11「ブルブルブルブルブル….」
歩哨11の身体は暫く痙攣した後動かなくなった。
HN歩哨10「11?….」
10は鼻を片手で押さえながらもう片方の手で11を揺らす。
その間に歩哨1は火縄銃を持って*カチャカチャ*していた。
HN歩哨10「11!….11!!」
HN歩哨1「……」カチャカチャカチャ
やがて歩哨10は歩哨1の方を向く。
HN歩哨10「よくも….よくも11を!」バッ!
歩哨10が聖なる包丁を構える。
HN歩哨1「黙れ。」スッ
ドサッ
再度歩哨1は火縄銃を撃つ。歩哨10は11の上に倒れ込んだ。
HN歩哨1「命令に逆らうからこうなるんだ。」
歩哨1は火縄銃を背に背負い3人の拘束を手早く解いていく。
HN歩哨1「これで解いたぞ。ほらさっさとアイツの方へ行け。」
3人は促されるまま俺の方へ走ってきた。
ヘックス「大丈夫か?怪我はないか?」
俺はやってきた3人に怪我がないか心配する。
のあ「はい、特にはないので大丈夫です。」
えと「私も大丈夫です。」
るな「私も。」
ヘックス「そうかよかった。なら早く行こう空も明るくなってきてる。」
俺はそう3人に言い門を通過させようとする。しかしのあが「ちょっと待ってください。」と俺に懇願する。
ヘックス「どうした?」
のあ「行く前にちょっとあの人に聞きたいことがあるんです。」
のあはそう言うとこちらを見ている歩哨1に話しかける。
のあ「あの!…なんで私たちのことを助けてくれたんですか?」
HN歩哨1「…….」
のあ「貴方は前に私たちの髪を坊主にしなかったり労働を強要しようとしなかった。その時は気分だって言って帰ってしまいましたけど今回のこれも気分なんですか?」
HN歩哨1「…….」
のあ「お願いします、教えてください。貴方と会うのも多分これが最後になると思うんです。だから聞いておきたいんです。」
歩哨1は黙っていたがその口を動かし始める。
HN歩哨1「このオクランの教義に嫌気がさしたからだ。」
のあ「嫌気?」
HN歩哨1「そうだ。何も罪を犯していない別種族や女性たちが無惨にも奴隷としてこき使われるこの状況が嫌になったんだ。」
HN歩哨1「ただそれだけだ。」
そう言うと歩哨1は俺たちに背を向ける。
HN歩哨1「早く行け。俺の火縄銃の音のせいできっと他の歩哨共も起きた頃だろう。お前たちはもう自由だ、頑張って自分の人生を歩んでくれ。」
のあ「貴方は?」
HN歩哨1「俺はなんとかしてこの状況を切り抜けるさ。俺のことは心配せずに自分のことだけ心配してろ。」
のあ「わかりました。歩哨1さん今までありがとうございました。お達者で。」
のあはそう言うと俺たちの方に走ってきた。
のあ「もう大丈夫です。行きましょう。」
ヘックス「おう、お前たちが先に行け。俺は念の為殿を務める。」
のあ、えと、るなが門を通過し俺も門を通過した。
ヘックス(念の為門を閉めておこう。)
俺は奴らの時間稼ぎの為に門を閉めることにした。門を閉めるために後ろを振り返った時歩哨1は既に居なくなっていた。
ヘックス「ん!」ギィィィィィ
俺は門を閉めると3人の後ろ姿を追って走っていった。