TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

共依存シチュ。rbzmです

地雷な方はブラウザバック

呪鬼(小学生)パロです。呪鬼要素はありません

字つめつめです













🐹「 そろそろ寝ないと、さすがに寝不足になっちゃう。けど、まだゲームしてたいな…… 」

なんて、独り言をつぶやく。部屋には自分ひとりだけど。別に口にするつもりなかった。


って、眠くて頭が働かない時間帯でどうでもいいことを考えてる。今は23時50分で、もうすぐ0時になっちゃうから、そろそろ寝ようと思ってるんだけど、まだスマホいじってたいから寝れない。今は恋愛対象攻略ゲームをしてる。男向けの。でも寝不足になるから寝ないといけないっていう思いが戦ってる。

ちなみに今は一階のリビングにいる。寝室は二階だから、なかなか行動にできなくて。

まあ今日はオールするか、って悪い考えが頭に浮かんだとき、




ピンポーン。




って、インターホンの音が鳴り響いた。なんだよこんな時間帯に。ビビったじゃん、どうしてくれんの。友達とかだったら追い出してやろ。はぁ、めんどくさ。


‪🐹「 はーい 」


ちょっと怒り気味に言ったりして。もう今の自分怒り度マックスだから。もうホントに無理なんだけど、ゲームしてたいのに。

眠さでパッチリとしていない目で、ドアを開けた先にいる人を見た。そこには、




服も顔も血まみれになったゾムがいた。

頭が急に冴え、コレヤバいやつだ。って危機感知能力が働いた。なんかよくわかんなくて、とりあえずの怖さで後ずさりして後ろの壁に身体をぶつけてしまった。

身体から血の気が引いていくのがわかる。ホントに怖くて、怖くて。恐ろしくて。

震えがおさまらない身体を必死に起き上がす。一旦話を聞こうと思って話しかけようとするけど、ぜんぜん喋ることができない。一旦は目で訴えかけてみるけど、ゾムの目は虚ろで、目線は下を向いているから、目を合わせることができない。絶対なんかあったんだなってわかる。

深呼吸をして心を落ち着かせ、眠さと怖さであんまり呂律が回らないけど、とりあえず話を聞かないとって思って話しかける。


🐹「 なんかあった 」


なんか無愛想な喋り方になっちゃったけど、これで精一杯。なんで血まみれなの?とか、なんで俺の家にきたの?って言えるわけないもん今の状況で。深呼吸したけどまだ落ち着いてないし、もう頭のなかぐるぐる。

自分がそんなもうヤバい感情のなか、ゾムが発した言葉は


💣「 うん 」


だけ。もっと何があったか話せよって思った。なんだようんだけって。自分が人殺したのかなんで血まみれなのか話せよちゃんと。なんかさっきまでの怖さとか眠さとか全部すっ飛んで、感情は怒りだけになった。


🐹「 は?何があったか話せよ。なんで俺の家来たの?なんでそんな血まみれなの?なんでそんな辛そうな顔してんの? 」


思わず理詰めしちゃった。なんか辛そうなのに追い討ちかけちゃった、申し訳な。

とりあえず答えを待つけど、もっと辛そうな顔をして唇噛み締めてるだけだから、もう一回優しく聞いてみた。

🐹「 なんでそんな血まみれなの 」

これでも優しいつもり。ゾムの答えは、


💣「 お母さんとお父さんがころされちゃった 」


だった。なんかいろいろと訳わかんなくて、え?っていう言葉しか出なかった。両親が殺されたってこと?一緒に住んでた両親が?だからそんなに血まみれなの?え?

なんか自分まで辛くなってきて、ちょっと目から涙があふれた。両親が殺されたって何?ホントに訳がわかんなくて、もうさっきから感情がやばい。詳しく話を聞こうって思って、ゾムを家にあげた。血まみれだから、玄関でのお話になっちゃうけど。


🐹「 ホントに?これからどうするの 」

って聞いてみた。本当はもっと他に聞きたいことあるけど、これ以上聞いたら本人も辛いかなって思って聞かないであげた。さすがにデリカシーないのはよくないし。


💣「 これからは あの ロボロがよければ ロボロの家に住まわせてもらえないかなって 」


思ってもいない回答がきた。両親を殺した人人から逃げるために俺の家に来たんじゃなくて、俺の家に住むために俺の家に来たんだ。まあいいけど。ちょっと涙ぐんでる声で話しかけたらさすがに断ることできないし。いいよ、とだけ言って、とりあえずはお風呂に入ってもらおう。血まみれは困るから。ゾムはよく俺の家に来てるから、お風呂の場所ぐらい分かると思って、お風呂入ってきて。って言って俺はスマホを触っておくことにした。一階のリビングに行こうとしたとき、


💣「 あの 一緒に入ってくれない 」

💣「 怖くて ひとりが怖くて 」


お誘いが来ちゃった。ゾムのことは友達のなかでは一番好きって行っても過言ではないほど好きだから、断れないじゃん。スマホのことなんか忘れて、ゾムとお風呂に入ることにした。

お風呂に行く途中、手を繋がれた。嬉し、なんて思いながら、勢いに任せてお風呂に入った。同性だからタオルなんて巻かなくていいし、ふたりとも裸だけど気にしない。一緒にお風呂入ったことなんて何回もあるし。


血まみれになった身体を洗って、ボサボサに乱れていた髪の毛を俺のお気に入りのシャンプーとトリートメントで洗ってあげた。ゾムもだいぶと気持ちが晴れたみたいで、顔を明るくしていた。今ならさっき聞けなかったことも聞けるかなって思って、ちょっとデリカシーないけど聞いてみた。


‪🐹「 なんで自分の家にきたの?なんで両親ころされちゃったの? 」


💣「 ロボロが一番仲良いし 信用できるから 」

💣「 えっと 強盗が入ってきたから 」


声色も変えずに答えるゾム。あまりにも冷静すぎて驚く。信用できるからって言ってもらったのはうれしいけど、強盗が入ってきたっていうのはちょっと可哀想すぎて言葉が出ない。強盗にあって両親ころされたって、俺だったら死にたくなるもん。いや、死ぬもん。でも死ぬことを諦めずに、俺の家に来てくれたことはめっちゃうれしい。


‪🐹「 そっか 」

だけ言って、ゾムの身体を洗うことだけに集中した。それからはお風呂ではあんまり話してない。なんか気まずかったから。


身体を洗い終わって、今は脱衣所。一緒に身体を拭いてる。チラッってゾムの方をみるけど、切り傷とか打ち傷ばっかりで痛そう。あとで治してあげようと思った。切り傷とか打ち傷がいっぱいなのは、必死の思いで逃げてきたんだろうなってわかる。きっと、いや絶対に、辛かったと思う。


‪🐹「 辛かったやろ、これからは俺がいるから 安心してもいいよ 」


💣「 ……ぐす、 」

ちょっと優しげなことを言ってみただけなのに、ゾムは安心したのか知らないけど急に泣き出しちゃった。いつもの嘘泣きとは違う、本当の聞いたことがない泣き声。俺まで泣きたくなっちゃうじゃん、ゾムの泣き声聞いちゃったら。

自分も少し涙声になりながらも、ゾムを落ち着かせるために背中をさすりながら優しい言葉をかけた。

‪🐹「 ずっとそばにいるよ、ずっと見捨てないよ 」

ゾムの泣き声は止まらず、脱衣所の床に涙がぽたぽたと流れ落ちている。せっかくの元気な顔が涙で台無しだよ?泣き止んでよ。嬉し泣きか、悲し泣きか知らないけどさ。


‪🐹「 そろそろ遅いから寝よっか。 」


ゾムには自分のパジャマを着てもらった。もう時間も時間だから、そろそろ寝ないと。友達の傷の治療は明日でいいよね。お母さんにはこのこと、話さないでいっか。今日は一階で寝よっと。

三階にあった自分の布団を一階に持ってきて、ホットカーペットをつけてゾムと床に横たわる。布団はひとつしかないから、ちょっと狭いけど。寝る準備はできたから、電気を豆電球にして、


🐹「 おやすみ。 」


💣「 うん おやすみ 」


明日は気分、晴れるといいね。






wrwrd BL集 (バドエン・zm右多)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

432

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚