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共依存rbzmPart2です

今回めっちゃ長いですほんとに長いです

飽きないでぜひ最後まで見てください

⚠︎嘔吐、BL表現有。


ご本人様には関係ありません。




rbr side













いつもはカーテンを開けたら朝日が入ってきて目覚めるはずだけど、一階にはカーテンがなくて、朝日も入ってこない。だから、目覚める理由がなくて、




🐹「 ……寝坊しちゃった、 」




今の時間は8時10分。学校には、8時25分までに着かないといけない。これはもう遅刻が確定されたと言ってもいい。せっかく今まで遅刻したことなんかなかったのにな。


まあいっか。ゾムを救うことの方が大切だし。もうやばいって思って、普段は寝起きで働かない頭がめっちゃ冴えてる。目はぱっちり開いてるし、身体はめっちゃ動く。


そんなことより、なるべく早く学校には行った方がいいから、ゾムを必死に揺さぶって起こす。



🐹「 起きて、もう8時やで 」


💣「 ……わかった 」



ゾムは眠たげに目をこすってふとんが名残惜しそうに起き上がった。


わかったって何?こちとら遅刻しそうでやばいんだよ。早く学校に行きたいんだよ。他の友達とも会いたいし。授業に遅れたら終わるって、先生怖いんだからさ。早く準備しよ。


とりあえず、朝ごはんはお母さんが準備してくれた菓子パンがあると思うから、それ食べよ。ゾム、朝ごはん食べれるかな。食欲あるか聞かないと。とりあえずキッチンから菓子パン取ってくるか。



🐹「 朝ごはん食べれる? 」

今日の菓子パンは、だいぶ重いいちご味のパン。多分食べれないと思う。


ゾムは首を横に振った。顔色を悪くしながら。昨日あんなことがあったし、食べれないのも当然だよね。俺はまだ寝ぼけているゾムの前で、勢いよく菓子パンを食べた。ゾムは自分に見向きもせず、顔色を悪くして下を見てた。体調悪そうだけど、大丈夫かな?



🐹「 大丈夫?体調悪そうやけど 」



ゾムは答えもせず、辛そうな顔をしてるだけだった。体調悪いなら体調悪いって言ってほしいのに、黙ってるのはちょっとムカついた。なんだコイツって俺がしばらく黙りながら準備していると、ゾムが急に口を手で抑えて自分の方を見てきた。


一瞬で理解した。吐くって伝えてるのを。

🐹「 吐きそう?トイレいける? 」

ゾムは必死に息を吐いて、吐きそうになってるのを我慢してる。めっちゃ辛そうで自分まで吐きそうになってきた。


トイレいけるって聞いたのもなんだけど、ここで吐かれるのは困るからゾムを引っ張ってトイレに連れていった。




びちゃびちゃって、トイレの中にゲロが入る音がしてる。今自分は目をつぶってゾムの背中をさすってるだけ。人のゲロとか無理なタイプだから、見たらもらいゲロしそうでちょっときつい。トイレの中はゾムの嗚咽と泣き声しか聞こえない。だから余計に辛い。

💣「 おえっ、うっ …ぐす、はぁぁっ、 」

って、呼吸もままならないゾムの横顔を見つめながら学校に行けるか聞いた。


ゾムはめっちゃ小さい、か弱い声でううんって答えた。今日は学校休みって先生に言っておくね。俺は学校に行くけど。


ゾムの嘔吐が落ち着いたら、俺は私服に着替えてランドセルに今日の教科の教科書、給食のランチョンマットとお箸を入れて学校の準備は終わり。ゾムは二階の自分の部屋で寝かせておくことにした。



🐹「 学校いってくる。安静にしてて」


💣「 う、ん。 」



それだけ言って自分の部屋を離れ、急ぎ足で階段を降りる。転けそうになって危なかった。ちょっと心臓バクバクになりながらも、急いで家の鍵を閉めて通学路についた。




いつもとはちょっと違う空の色。いつもより晴れわたった青色で、早くって急かしてるみたい。息を切らしながら必死に走ってる。


ゾムが吐かなかったら、ゾムのせいじゃんってちょっと思っちゃった。なんかごめん。


人のせいにするのはよくないって道徳の授業で勉強したから、寝坊した自分が一番悪いと思って反省しながら学校目指してもっとスピードをあげて走り出した。




自分のクラスの教室前に来た。絶対入るとき気まずくて入るのにためらってる。先生に絶対怒られるやんもう。気分激下がり。


もういいや、盛大に怒られよ。そう覚悟を決めて、教室に入る。


先生の声にかぶさって、教室のドアが開く音がする。この学校ボロすぎ。めっちゃギーギー音なるじゃん。目立つし最悪なんやけど。



‪🐹「 遅刻しましたー…… 」



ごめんなさい。って言おうとしたとき、



🧣「 遅いぞ呂戊太お前ェ……放課後職員室 」



先生に先に言われた。大層ご立腹の様子。

職員室行かなあかんとかクソだるいんやけど。クラスの友達には笑われてるし。


もういいや全てがなんかどうでもいい。早く席に座って授業聞こ。


とか真面目な気持ちになってたのに、

🚬「 お前おっそ。え?おっっっそ。 」

⚽️「 ちょっとさすがにないわ 」

コイツらが煽ってきたウッッザ。だから屑とか心無いって言われるんでしょ。


殺気の感情が溢れ出してて、今は絶対コイツらのこと睨んでると思う。俺がどんな目にあったのか知らないくせに煽ってきやがって。



🚬「 そういえばゾムは?おらんけど 」

あ、ゾム今日休みって伝えるの忘れてた。先生に言わないと。



‪🐹「 先生、今日ゾム休みでーす 」


🧣「 ん?ああそうか。 」



もうちょっと興味ぐらい示してもいいんじゃないって思った。ああそうかで終わらせるんだらだお先生って。もっとなんで休み?とかなんでお前が知ってる?とかあるだろ普通。

だからゾムに猿って呼ばれるんじゃないの。

らだおに心の中で文句を言ってたら、



⚽️「 え、今日ゾム休みなん?めずらしー 」



コネシマが望んでた質問をくれました。たまにはやるじゃんお前。ちょっと見直した。


なんか俺だけが知ってることって、他の人に言いふらしたくなるよね。今それ。



‪🐹「 ゾムは体調不良。昨日遊んだけど、体調悪くて途中で帰ったから多分そう 」



とかいう適当な嘘ついておいた。ゾムが両親ころされてそれで吐いたって言うのはさすがに。言いふらしたくなるけど俺にも常識っていうものはあるから、プライベートな情報は言いふらさないようにしてる。



🧣「 まー授業の続きするぞー 」



そうやって、普通につまんない授業を受ける。ホントに普通につまんない。授業受けるぐらいなら友達と話してた方が将来的にはいいって思うぐらい。全然そんなことないんだけど。

ゾム元気にしてるかな。今日の夜ご飯どうしよ、ゾムは多分食べれないと思うからお粥とか?帰りスーパー寄ってから帰ろうかな。

そういえばゾムの手当もしなきゃ。余計スーパー行かないと。あのゾムの傷なら絆創膏とキズパワーパッドでいっか。お粥は手づくりでしよっかな?そっちの方がゾムも喜ぶだろうし。

ゾムのためにノートも取っておくか。帰ったら一緒に勉強しよ。宿題も一緒に。帰りのスーパーでお菓子とかも買っとこ。ゾムが回復したら一緒に食べたいし。

ゾム、明日は学校行けるかな?行けたらいいけど。一緒に登校だってしたいし。いつもは家が遠かったから一緒に登校したことなんてあんまりなかったけど、これから一緒に登校できるんだもん。めっちゃ楽しみ。学校に行けるようになったら一緒に外でも遊びたいな。学校の中でも。どこでも一緒がいい。

そういえば昨日寝てる間に夢見たな。ゾムと一緒に海に行って遊ぶ夢。普通な夢だけど、めっちゃ楽しかった記憶がある。ゾムは日焼け気にしてたのか知らないけどラッシュガード来てたな。浮き輪も使ってた。日焼け止めも海に入る前塗ってたのを覚えてる。一緒に焼きそばも食べた。海の家で。一緒にお金出しあって、わけわけしてたと思う。ほんとに楽しかった。

今度ゾムと一緒に海行こ。絶対に楽しいし。でもゾム外にお出かけとかできるかな。ワンチャンできなさそうだけど。まあいっか。家でもできることはいっぱいあるし、ゾムが外出れなかったらゾムと一緒にゲームとかお話でもしよ。

外出れなかったら学校にも行けないよな?保健室登校でもいいから登校してほしいんだよな、ゾムとは学校でもいっぱいお話したいし。ならゾムが早く治るように家帰って看病したいんだけどな、さすがに学校早退はできなさそうだし。帰る時爆速で帰って看病しよ。




🚬「 …ロボロお前、ちゃんとノート取ってる? 」


🐹「 え 」



あ、やっば。ゾムのことで頭いっぱいでなんも授業聞いてなかった。もう最悪なんやけど。後でふつうに頭いい鬱にノート写させてもらお。

え、本当に無自覚だった。ノート取ってるかと思ってた。 ゾムのことしか考えてなかった。取り憑かれたみたいにゾムのこと考えてた。まあいっか。ゾムとやりたいこといっぱい浮かんだし。



その後は途中からだけど授業を聞いてた。授業が終わったあとは鬱にノートを写させてもらって、ゾムと勉強する準備をしておいた。

そんなつまらない授業もいつかは終わる。時間を気にしたときはもう学校が終わる6時間目になってた。多分友達と話すのが楽しいからだと思う。ゾムと話してるほうが楽しいけど。


6時間目も終わって帰りの会も終わらせて、自由に帰っていい時間帯になった。教室で居残りする人もいれば、運動場で遊ぶ人もいるし、すぐ教室を出て帰る人もいる。俺はすぐ教室を出て帰る派。他の人とはかなり早い方だと思うけど、コネシマと鬱には勝てない。あいつらはいつも一番に教室を出ていく。一緒に帰りたいのに。


そんな居た堪れない気持ちになりながらも、急ぎ足で靴箱に向かった。今日は朝から走ってばっかりで疲れた。家帰ったらちょっと寝ようかな。いや、ゾムと勉強するって決めたんだから。


この後のことを考えながら靴を履いていたら、いきなり雨の音が聞こえた。ポツポツじゃなくてザーザー。さっきまで降ってたのかな?っていうか、傘持ってきてないんだけど。最悪どうしよコネシマと鬱帰っちゃったし。学校に傘貸してもらうの気まずいし。うわどうしよ濡れるしかない?


靴を履き終え外を見ると、一面の雨。どうしよ本当。濡れて帰るしかなさそうだけど。いやこれ、濡れるしかないよね。よし頑張ろ。

覚悟を決めたとはいえ濡れるのは避けたいから、猛スピードダッシュして家に帰ることにした。



🐹「 はぁぁーっ…はぁっ 」



そう俺が息をあげながら帰り道を走っていると、道の先の方に傘を差して歩いているゾムのような人影が見えた。ゾムじゃなかったらちょっと気まずい。ゾムは俺に気づいたのか、急に走ってこっちに寄ってきた。



💣「 …あ ロボロ 」

💣「 あの えっと、傘 持ってきたよ 」



ゾムが俺に傘を持ってきてくれたらしい。めっちゃ優しいって思った。ちょっと言葉がつまりづまりだけど、そんなところもゾムらしくてかわいいと思えた。なんか、ゾムが俺のために行動してくれたって嬉しいな。



🐹「 ありがとう 」



って言っても傘、ひとつしかないけど。もしかして、相合傘とか?今の俺は絶対顔を赤くしていると思う。

なんていうかその、好きとかっていう訳じゃないけど、なんかゾムのことを意識しちゃって。でも全然好きとかじゃないからね。普通に友達っていう感じだから。ゾムも俺のことそう思ってると思うし。

いや全然好きとかじゃない。ホントに好きとかじゃないから勘違いしないで。いや何思ってるんだろ俺。勘違いする人なんかいないのに。あーなんかもうゾムのこと意識しちゃう、地味に顔熱い。早く帰って気分変えよ。



🐹「 はっ、早くいこ? 」


💣「 あっ、あー うん。えっと… はい 」



なんかぎこちない声でゾムは傘を差してくれる。うん普通に相合傘だった。え、もしかして俺と相合傘したかったからひとつしか持ってこなかったとか?家にはふたつ以上傘あるはずなんだけど。それだったらめっちゃ嬉しいけどな。

傘からはみ出しちゃって、身体をゾムの方に寄せるたびに肩がちょっと触れ合っちゃうのも嬉しい。ゾムに寄り添えてるみたいで。雨が強くてよかったって思ってる。ちょうどよく俺の鼓動の音が聞こえないぐらい。

もう心臓はばくばくで、自分の呼吸音も聞こえないくらい。そんなに俺はゾムのことを意識しちゃってるんだなって実感した。



💣「 あっ あの、ロボロ 」



自分の鼓動を抑えるので必死で、急にゾムに声をかけられてびっくりした。ちょっと、今話しかけられたらもっと心臓の音がうるさくなるから!



💣「 えっと きょ、今日さ 」

💣「 家帰ったら 勉強教えてくれない 」



言おうと思ってた。なんか嬉しいな。ゾムから俺を求めてくれるって。もちろんだよ、ゾム。帰ったら一緒に勉強しよっか?



🐹「 もちろん 」



軽く微笑んでゾムの方を見た。

その時のゾムの顔は、結構赤く染まってたような気がした。



💣「 あー…うん ありがと 」



ゾムは照れたのかわかんないけど、そっぽを向いて歩き出した。ちょっと恥ずかしかったのかな。そんなゾムの行動にかわいいって思った自分がいた。


強く降っている雨も気にならないぐらい気分が良くなった。軽い足取りで、たまにはゾムの方をちらちら見ながら家に帰った。












wrwrd BL集 (バドエン・zm右多)

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やばい めためた 大好き です っ っ っ ! ! ! rbr が,zm の 事 は め っ ちゃ 大好き だけど, ちょ っ と 短気 ? て いうか キレ やすい 感じ で マジレス してる の 好き です っ ! 続き 楽しみ に して ます っ !

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