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待ってました!! ♡300回押しちゃいました~ 続き待ってます︎💕︎
あてんしょん 🎀🪄︎︎✡️❕
今回は魔法少女パロでいかせていただきます!!!色んなシリーズ連載してるくせに完結させられなくてすみません///💗
これでも連載終わらせるぞ!!と意気込んではいるのですが筆が進まず進捗はダメダメなんです…なので新しいシリーズ書いてリフレッシュさせていただきます!!!
○玲王愛され?
○魔法少女パロ
○サッカーしてません
○わざ名とかあります(かなり痛いのはわかってるよ!!!許して!!)
○捏造、口調迷子、キャラ崩壊、ネタバレ注意⚠️
○謎時空
○玲王視点
それでも良ければどうぞ!⬇
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「前回のあらすじみょん♡ボク達ブルーロッカーズの仲間たちをバッタバッタとなぎ倒して、ブルーロッカーズを彩るボクたちの前まで来た魔法少女候補生のボケカス共♡そんな中、ボケカス共を捕獲するためにご主人様のめぐるんの魔法でできたボク、ご主人様であるめぐみょんがあっという間にこいつらを片付けていくアクションストーリーが始まったみょん!」
突然奇妙なことをブツブツと独りで話し出す、空中を浮遊している気持ち悪い生き物は俺たちをボコボコにすると発言して、可愛い語尾でなんとかキャラ付けを維持しようと懸命にふよふよ浮いている。
相手が魔法を出した感じもないし、誰が出したかわからないがこの気持ち悪い生き物の言う”めぐるん”という人物がエネルギーを使って生成したものなのだろう。どんな攻撃をしてくるのか全く掴めないこの状況下で逃げるのは好ましくないと判断して、気色の悪い生き物を見ながらご主人様の”めぐるん”を探すも、気色の悪い生き物に命令を下すであろうご主人様は発言をしない。
「「「「「「……」」」」」」
あの中にこの気持ち悪い語尾の生き物の飼い主はいるはずなのに全員がぽかんとして、あの生き物をただ見つめている。そして痺れを切らしたのか、インナー野郎の隣にいた平凡男子がつんつんとインナーくんはハッとなって言葉を発する。
「誰?」
「誰?!?!?!」
「いやいやいや!!!お前が出したんだろ蜂楽!!!」
「えー…確かに俺は創造の能力だけど、俺こんなやつ知らないよ?」
平凡くんと赤髪がインナーを揺らしまくりながら尋問していくが、インナーは自分の能力を俺たちにバラしながら自分はこの気色の悪い生物を作っていないと全否定。そんなめぐるん(笑)をみた化け物のみょん(仮)はガっとめぐるんに掴みかかって必死に説得をしだす。
「そんな!酷いみょん!みょんを生み出したのはめぐみょんでしょ!?」
「なんか”みょん”に侵食されてね?」
「うん、なんか”めぐるん”が”めぐみょん”になってるよね」
俺たちの会話を聴いたのか、みょんみょん野郎はちょっと間を置いてコホンと咳払いをしてもう一度めぐみょん(爆笑)を説得しようと掴みかかる。
「ボクはね、めぐるんの倒すぞ!って想いに答えて生まれたみょん!だからめぐるんが思ってなくてもめぐるんの意思で生まれたみょん!」
「俺そんなこと思ってないよ?俺が思ったのは今日のご飯なんだろー、だよ!」
「みょ、みょみょみょん…」
「ブハッッッ!!!!!」
あまりに特殊なしょげ方がツボに入ってしまい俺は思わず吹き出す。それにつられた敵陣営のやつらも俺のように激しくはしない「ふっwww」と声を小さくして笑っている。俺の隣にいる凪は相変わらず無表情で、「玲王大丈夫?」と腹を抱えて笑う俺を心配して背中をさすってくれる。
「もぅ怒ったみょんよ〜!!!みょん!許さないみょん!!」
「へ?」
変な空中浮遊している変な生き物が怒ったと思ったら、「みょん!」という鳴き声と共に気持ち悪い目がえぐれかけているゴーレムを召喚する。
「うわっ…」
「レオ!目、今すぐ閉じて。気持ち悪いから見ちゃだめ」
俺がゴーレムを見て声を出すと、凪は俺を庇うように前に出てゴーレムから俺を隠してくれる。多分だが俺のグロ耐性がとても低いと思われているのだろう、まぁ確かに温室育ちでぬくぬくと、親からたっぷり搾り取ってきたのだからグロいものや汚いものへの耐性がなさそうなのはわかる。そういう親が過干渉な子供は汚いものやグロいものを見せて貰えない、というのが一般的だからなのだろう。
だが、俺は普通の子供とは違う御影コーポレーションの次期社長として生まれた身。グロ耐性がなくては部下が怪我した時に迅速に対処できない、汚いものが苦手ならば到底社会で通用もしないし、見捨てられてしまうくらい冷たい社会にはグロ耐性がないと通用しない。なので両親はむしろグロいものへの耐性をつけるために、とあえてグロい映画を見せてきたり、汚い世の中を見せる映画、もちろんキラキラなんかも見せられた。最初は見ているだけで気持ち悪くて仕方がなかったが、何回も見ていると「この場合どう対処するべきか」とか「このシーンの主人公の対処の仕方ミスってんな〜」という感想しかでてこなくなって、結構勉強になったのだ。
これをみんなに言うと絶対「え、そんな視点で見てんの?」と困惑されるのが目に見えてわかるので、聞かれるまで言わないようにしているがさすがにここまで過保護にされると思ってなかったし、言ってもいいのかなぁと悩み始める。
「あのな、凪…俺人よりかグロ耐性あ「レオ、目瞑ってなきゃだめでしょ?レオはこういうの慣れてないんだから瞑ってなきゃダメだよ」」
俺が訂正しようとしたのもつかの間、口を開いた瞬間凪が俺の目にふっと自身の手をかぶせて見せないようにする。俺を心配してくれてるのはどこからどうみても読み取れるのだが、その必要が無いことを教えなくてはいけないのに口を開こうとすると凪は、「目、瞑って」とか「お口チャック」とか言ってくるせいでまともに話せない。
俺のアタフタ具合を見て、俺が凪に言いたいことを凪の代わりに察してしまった敵陣営の奴らは、なんとか凪に伝えようと口を開こうとするも凪に「黙って」と一喝され黙ってしまう。これで俺の印象は敵陣営のやつらからしたら、グロ耐性皆無、相棒に介抱&介護されるわがままおぼっちゃまになってしまっただろう。
「はぁ…俺も本当はこんなことしたくないんだけどこれ以上レオにこんなもの見せられないしね。頑張るよ」
凪はそう言うとふわっと手からステッキを出してゴーレムにステッキを向ける。その瞬間凪の後ろに真っ黒なドクロのようなものが浮かび上がり、ここにいる全ての人間が本能的に危機を感じてゾワッと鳥肌がたつ。
「レオ、目を閉じててね」
優しい声で凪は俺に一言だけ告げた。そして俺はその言葉通りにスっと目を閉じる。俺が目を閉じたのを確認した凪はスゥ…と深呼吸をしてゴーレムに向き直る。
「いっちゃえ」
一言、たった一言だけの言葉で目を閉じててもその場のゾワッと体の芯から感じる不快感が肌を貫く。何かがゴポッ…と音を立てて溶ける音、ボチャ…と何かが液体になったかのような音で崩れていく音が聴こえたが、凪のお願いを無下にする訳にはいかないので、ぎゅっと目を閉じて凪の合図を待つ。
「レオ、まだ目を閉じてて。安心して俺がお前を背負って逃げるから」
「えっ、ちょっ…凪」
俺は目を閉じたまま凪に担がれて空中を飛ぶ。飛ぶ前に誰かのうめき声のようなものが聴こえたような気がしたが、凪はそれを聴かせるまもなく空港から逃げていく。だが、追っ手はしつこいようで「待て!!」とか「捕まえろ!」という声が聞こえてくる。 凪はそんな声が俺に聞こえないように走ってはいるが声がデカすぎて丸聞こえだ。
さて、これからどうしようか…家にも頼れない、ばぁやも頼れない、学校にも凪以外の友人にも頼れないこの現状の中、どうやって俺たちは人並みの生活をしてどうやってこいつらみたいなやつらと魔法少女育成施設のやつらから逃げよう。ため息が出るほど疲れそうで面倒くさそうなことが、これから山積みになりそうな未来が簡単に見えてくる。逃げてばかりいる生活の中で楽しみを感じる余裕が持てるわけもないし、なにより凪がそんなめんどくさいことをやるようにも思えない。いっそのこともうこいつらに捕まって、そこから俺たちの生活を築いていけばもしかしたら……
「凪、下ろしてくれ」
「……なんで?」
「なんでって…」
「レオもしかしてだけどあいつらに大人しく捕まろうとしてる?」
「っ……それは…」
凪は走りながらも俺をぎゅっと抱え込み離そうとしない。
「ねぇレオ、言ったよね?ずっと一緒に逃げようって」
「っ!!」
「…嘘つくの?」
凪はそういった途端、急に速度が早くなってあのみょん野郎たちとの距離が余計遠ざかっていく。
「嘘じゃない!!ただ…ただこのままこの国にいるのは無理な気がするんだ。凪、お前もわかってんだろ?」
「……」
「ばぁやも周りの大人も頼れない、交通機関も使えない今、俺たちは無力だ。せめて海外に行けてたらもしかしたら希望があったかもだけど、ここにはもうないんだ」
凪は急いでいた足を緩やかにして俺の言葉に耳を傾ける。だが、そんな緩やかになる歩みと対照的にいつもの凪のゆるっとした表情は殺伐としていた。
「だから諦めろって言うの?」
「そうじゃない!!そうじゃないんだ…」
「じゃあなんなの、レオは俺との約束を破ってまで何がしたいわけ?」
俺の口から出る答えを待つようにその瞬間、空気が暗く、そして沈黙が制した。
「……あいつらを騙してこの国から出るんだ」
「騙す?」
「嗚呼、あいつらは俺たちをすぐ殺せるわけでもない。だからそれを逆手にとって信頼できる人物として地位を獲得したあと海外に逃げるんだ」
「…無謀すぎるよ、レオ。レオってそんなに頭悪くなかったよね。わかるでしょ、アイツらがそう簡単に逃がしてくれないことくらい」
「…それは」
「どうせ信頼とか上辺だけだよ、きっと体内か服にGPSでもしかけられて監視させられる。ここに来る前の事前調査でレオが調べたんだから、レオが1番アイツらのことわかってるはずだよ」
「…でも、これ以外お前と2人で生活していくための方法がねぇんだ…」
「……だから大人しく捕まれって?」
「…。」
凪は走るのをやめてゆっくり歩き出す。そして俺も、降りやすくなった凪の背から降りて凪の隣を歩き出す。
「凪、俺が絶対お前を逃がしてみせる。だから信じてくれ」
「……」
俺は歩みが止まってしまった凪に片膝を着いて手を伸ばし凪に差し出す。あの日、俺が凪と一緒に原宿に2人っきりで遊びに行ったあの日のいちご飴をキャッチする時みたいに軽く、それでいて凪との今までの思い出を慈しむように…
「ずるいよレオ…、俺が断れないの知ってて言ってるでしょ」
「たはっ!お前には断られるかもしれないって内心思ってたから知ってなかったぜ!」
「ふーん……まぁいいよ、大人しく捕まろっか」
「だな」
俺たちはぜぇぜぇと呼吸が荒ぶりながら、こちらに走ってくるやつらの方へ足を向け、重い足で地面を蹴る。何が起こるかわからない恐怖で足がすくみそうになるがきっと大丈夫だと思う。だって、俺の隣には俺がこの世で一番大切な存在と認めている俺の宝物がいるんだから。だからどんなに不安でも凪が俺の隣にいるだけで俺は大丈夫だ、例えどんなに辛いことが起きても1人ではどうにもならないけど俺たちふたりなら、きっとなんとかなるって信じてるからきっと俺は足を前へ進められるのだろう。
「やれやれ、ようやく捕まったか」
「えぇ、手間取りましたね」
薄暗いモニターが壁を埋めつくしている部屋でズルズルと椅子にもたれ掛かる男は、モニターに映る2人をじっと見つめながら助手である女性をちらりと見た。
「ねぇアンリちゃん。アイツらが変なことしないように監視させるように。」
「はい、わかりました。じゃあ監視役に誰を…」
「 」
「え!?絵心さん本気ですか!?本当にその人を…?!」
絵心の指名した人物が予想外だったのか、オーバーと言われてもしかたないくらい大袈裟に驚く。そんな自身の助手を見てはぁ…とため息をついて絵心は面倒くさそうに口を開く。
「いい?アンリちゃん、やつはこのブルーロックで一番の腕利きだ。指導させるのにももってこいだし、性格はお世辞にもいいとは言えないレベル。あいつらを監視させるための厳しさは持ち合わせてるはずだよ」
「それはそうですが…」
「ま、なんとかやってみて」
「そんな投げやりなぁ…」
絵心の言葉に憔悴しながらも大人しく言われたことを実行するために、指導係となった人物に指示を出そうとモニター室を出ていく。
「……。はぁ…厄介なのがきたな」
1人、薄暗いモニターばかりの部屋で零した不満は誰にも聞かれることは無かった。