そうして、オイラ達は、返してくれるかもしれないと、噂の『紅魔館』に向かったのだった。
サ「なぁ、」
霊夢「どうしたの?」
サ「いや、大した事じゃ無いんだけどよ、」
霊夢「おん」
サ「魔理沙が乗ってる箒って、意味あるのか?」
サ「お前さんは普通に飛んでるけど…」
霊夢「無いわよ、本人が魔法使いには必要だ、って言って、乗ってるだけよ。」
サ「ないのか…」
霊夢「えぇ」
サ「………」
魔理沙「おぉ?なんだ、私に隠れて秘密話か?」
サ「お前さんって、無駄な事が好きなんだな。」
魔理沙「何の話だ?」
サ「いや、知らなくていいぜ。」
魔理沙「?」
っと、こんな感じで、くだらない話をしながら、紅魔館に向かっていると、
目の前に1人の妖精?が、寄ってきた。
???「やい!お前ら!私に隠れてなに、楽しそうなことを☾たくらんで☽いるんだ!」
そう言って、目の前に寄ってきた妖精?は、そこに、仁王立ちをした。
……まぁ、飛んでるから、立ちってのは間違ってるんだが、
サ「霊夢、こいつは?」
霊夢「あぁー、こいつは『チルノ』ただのバカだから気にしなくていいわよ。」
チ「バカって言うな!私は誰もが、☾みとめる☽☾さいきょー☽なのよ!」
魔理沙「誰もが、って例えば誰だ?」
チ「えぇーっと、アタイとか、大ちゃんとか、アタイとか、アタイとか!」
サ「なるほどな。」
あぁ、うん、なるほど、こいつはバカはバカでも、かなり酷い方だ。
チ「そんで、お前ら!ここで何を☾たくらんで☽いたんだ?」
霊夢「特に何も企んで無いわよ、ただここに迷い込んじゃった、スケルトンを元の場所に帰すだけ、」
魔理沙「そうだぜ、面白いことは何もないさ、ほら、ちった散った。」
チ「ちぇー、なんだよ、つまんないの、それじゃあ、暇つぶしにアタイと、☾だんまくしょうぶ☽してよ。」
霊夢「だから、勝負じゃなくて『弾幕ごっこ』ね、」
チ「だって、こっちの方がかっこいいんだもん、」
霊夢「あのねぇー、まぁ、いいわ、それよりも、こっちは今それどころじゃないのよ、後にしなさい。」
なんか、オイラが居なくても話が進んでいってくな。
魔理沙「まぁ、良いじゃないか、どうせ一瞬で終わるし、」
チ「そーだ!そーだ!アタイの☾あっしょう☽さ!」
霊夢「はぁ、それじゃあ、アンタらでやりなさいよ。」
魔理沙「分かったぜ、さぁ!やろうぜ、チルノ!」
チ「おう!アタイの☾だんまく☽で凍らせてやるよ!」
そうして、魔理沙と、チルノは、その弾幕ごっこというものを始めてしまった。
サ「なぁ、霊夢、本当にあれで良かったのか?」
霊夢「えぇ、別にいいわよ、どうせ魔理沙の圧勝だし、」
チルノはバカで弾幕ごっこも弱いのか……
サ「それで、その弾幕ごっこっのはどういうものなんだ?」
霊夢「まぁ、擬似的命懸け勝負よ、自分に合った弾幕を作って、避け切られて、倒されたら負けなの、」
サ「ほーん」
この世界では、そんなふうに勝負をしているのか…やはりオイラの世界とは違うな。
霊夢「おっ、そろそろ終わるわよ、」
サンズ「早くないか?」
霊夢「まぁ、相手が相手だし、こんなもんよ、」
サンズ「そうなのか…」
少し納得してしまった自分がいる。
チ「あーれー」
そう言って、チルノは、目を回しながら、森の中へ落ちていってしまった。
サ「あれ、大丈夫か?」
魔理沙「まぁ、妖精は、死ぬ事がないから大丈夫だぜ。」
サ「そうなのか、なら大丈夫か、」
霊夢「そこは割り切れるのね、」
サ「まぁ、勝負を仕掛けてきたのはあっちだしな、」
魔理沙「そういう事だ、さてっ!先を急ごうぜ!」
サ「あぁ、」
霊夢「えぇ、」
そうして、紅魔館に向かう為、霧のかかった、泉に向かって、飛ぶのだった。
そして、オイラはまだ知らなかった、この遭難が、
オイラの中で
過去一の敵を招く事になるとは……
???「ここか、『幻想郷』は、」
???「へへへ、これからが、楽しみだ。」
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