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1 - せふれ、?🦇🦁Part1 微🔞

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2025年01月13日

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きょもじゅり

樹「」  きょも『』


樹side


 おれ、田中樹はメンバーの京本大我と付き合ってる。

きょものことがずっと好きで好きでたまらなくて、一か八かで告白したら付き合えた。付き合えたってことは、きょもも俺のことが好き…のはずなんだけど…

付き合ってから1度も、きょもから”好き”を言われたことがない気がする。


「きょもぉ、好きだよ」

『ありがとう。俺もだよ』


 ”おれも” 。いつもこの言葉。”好き”は言ってもらえない。大丈夫、分かってるよ、ちゃんと。きょもも俺のことが好き。でもさ、やっぱり1回でも口にしてもらわないと、不安になってしまうんだよ。おれ、嫉妬とかしないタイプだけど、それとこれとはまた別じゃん?

 でも、お互いに性欲は溜まるわけだから、付き合ってるだけあってやることはやってる。俺が下。


「あっ、きょもっ、好き、好きぃ、!ひ”ぅっ〜〜〜っっ!!」

『はっ、おれも、!っっ』


 ほら、また言ってくれない。

 なんで?俺のこと、もう好きじゃなくなった?まぁそうか、男だもんな。ずっと一緒にはいられない。そんなの分かってる。

 …あれ、そういえば、”付き合おう”なんて、言ったっけ、俺。


「きょもっ、ごめん、好きだよっ、好き。ごめん、好きになってごめんなさいっ、」

『どうしたの、樹、泣かないで。俺もだよ、俺も樹と同じ気持ちだから、泣かないで、』

「あぇ、?ぅそ、ほんと、?」

『うん、ほんと。だから泣き止んで。』

「ぐす、ありがとぉきょもぉ」

『ふはっ、泣きすぎ笑』


 思い出した。あのとき、俺どうしても気持ちが抑えきれなくなって、泣きながら好きって言ったんだ、OKされると思わなかったから、付き合おうなんて言ってないし、言われてない。泣いた俺をなだめようとして、きょもから好きすら言われてない。


「あれ、なんだ、俺、もしかしてセフレ、?」


 もしかしたらきょもは俺を泣き止ませようと、これからの仕事が気まずくならないように”俺も同じ気持ち”なんて言ってくれたのかもしれない。セフレ。自分でその言葉を口にした途端、なぜか心にストンと落ちてきた。

なんだ。そういうことか。セフレだから、好きって言ってくれない。なんだか妙に納得した。けど、それと同時に涙も溢れてきて。


「ぐす、好き、なのになぁ、俺だけかぁ、」


 溢れた涙は自分で拭うこともせず、床にポタポタと落ちていくだけ。

 …迷惑だっただろうな。好きでもないやつから泣きながら好きって言われて。しかもそれが男で。メンバーで。気持ち悪いよな、普通。


「…終わらせないと、」


 ふと、そう思った。きょもは俺がきょものことを大好きってこと知ってる。でも優しいから、なかなか終わりを切り出せない。自分でちゃんと終わらせないと、多分一生この関係をグダグダ続けることになる。

 よくよく思い出してみると、きょもが泊まりに来る時はいつもヤッてる。仕事の都合とかもあるかもだけど、基本うちに来るのは夜。昼から一緒にいることはそうそうない。ヤッた次の日、朝目が覚めると隣に温もりがないなんてこともしょっちゅう。


 …なんだ、まじのセフレじゃんか、俺。なのに”付き合ってる”とか、”きょもはちゃんと俺のこと好き”とか。何を根拠にそう思っていたのだろう。向こうからしたらただただ迷惑極まりない。ホントにやばいやつじゃん。

 けど直接別れを切り出す勇気は、俺にはない。だからメッセージで、端的に。


“「もう、仕事のとき以外で会うのやめよう。」”


 泣きながらそれだけを打ち込み、送信して、ベッドに身を放り出し、眠りにつく。大丈夫。目が覚めたら、告白する前の関係にもどってるはず、だから、…



きょもside


 俺は樹と付き合ってる。

 あの日、泣きながら俺に思いを伝えてくれたとき、すっごい嬉しかった。だって、ずっと好きだったから。でも変なところで素直になれない俺は、”俺も同じ気持ち”だなんて、言葉を濁して、好きを言えなかった。行為中のときだって、樹はありのままをさらけ出しながら好きって言ってくれる。普段過ごしてるときも。でも俺はいつだって”俺もだよ”なんて言葉しか返せない。樹はその度に嬉しそうな、でも少しどこか寂しそうな顔をする。でも樹は多分、俺の気持ちを分かってる。俺の好きは多分樹に届いてる。

 だから多分、油断してたんだと思う。樹が俺から離れるわけないって、勝手に思い込んでた。まさか樹から”会わない”なんて、言われると思ってなかったから。


“「もう、仕事のとき以外で会うのやめよう。」”


『…え、?』


 なんで?俺の気持ち、樹に伝わってなかった、?いつも俺に好きって言ってくれるじゃん、あれは全部嘘だったの、?何がいけなかった?どうすればいい?どうすれば樹は許してくれる?どうすれば、

 …いや、うだうだ考えるのはやめよう。とりあえず樹のところに行って、樹の気持ちちゃんと聞いて、それで、…

 …行って、どうする?聞いてどうする?もしかしたら樹は、もう俺のことなんか好きじゃなくなってたら、…いやだ、そんなの絶対。…もしかして、不安にさせてた、?…そうじゃん。気づいていたのに。俺から好きって言ってもらえないこと、気づいて、傷ついていたはずなのに。全部全部、俺が悪い。

 …ていうかそもそも、


『”会うのやめよう”って、何?』


 ”別れよう”とかならまだ分かるけど、いや分かりたくないけど、どういう意味?なんで遠回しに言ってるの、?…分からない。そんなことを言われたショックやらなんやらで、いろんな感情が絡み合ってる。考えても考えても答えは見つからなくて。本人に聞くしかない。…もし会って”別れよう”なんて言われたりしたら、おれ、樹をどうにかしちゃうかもしれない。

 …だからさ樹、


『会わないなんて、言わないで…』


 行って話し合おう。樹の思い、全部受け止めるから。だからおれの話も聞いてね。









 とりあえずここまでです、!いいねたくさんもらえると嬉しいです!


 Part2に続きます!それではさよーならー

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