「きっと好きだよ」
その日の放課後。
私は先生たちが職員会議の間、教具室で今朝使った機材の片付けを手伝っていた。
「望月(もちづき)さーん」
呼ばれて廊下を見れば、生徒会役員の 木谷(きたに)さんが立っている。
「お疲れさま!手伝おうか?」
「わ、ありがとう! それならマイクのコードを巻いてくれる?」
私は笑顔でお礼を言い、マイクを指さした。
作業をしてしばらく経った頃、ふと木谷さんの視線に気付く。
「ん? どうかした?」
「あ、いや、あのね……」
木谷さんはなにか言いたそうだ。
だけど「なんでもない」と困ったように笑う。
「なになに? 気になるよー」
私が言えば、木谷さんはさらに困ったような顔をした。
「……望月さん。 気を悪くしない?」
「えー、なに?」
「今から言うのは、すごくおせっかいなことなんだけど……」
「大丈夫だよ、どうしたの?」 *****************
******
*******************
******
***************************
****************************
*****
************
コメント
1件