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バッドガイ

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バッドガイ

1 - 第1話

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2025年10月29日

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事の発端は昼休みだった。

二人はダンジョン*が好きで、そのときは学校でダンジョンの話をしていた。

しかし、壱馬の「いやー、でもやっぱり、ブルーなんかよりもレッドだよなー」という一言に対して、ブルーが好きな大輔が反応したのだ。

二人は、口論になってしまった。

「いやいや、レッドなんか知らねーよ!ブルーだろ!」

「何だと!お前いつも宿題忘れてるくせに!」

と、言った。

壱馬は、腹が立つと、関係がなくても、相手の悪いところを指摘するのだ。

そして、ついに大輔が「もうお前となんか絶交してやる!」と言い放った。

その後、大輔はある作戦を企てた。

5時間目、体育の時間だった。

大輔はわざと帽子を忘れ、先生に教室の鍵を借りた。

誰もいない静かな教室。

その静寂の中に、「ガチャッ」という音が響いた。

大輔は、教室のドアを開けると、真っ先に壱馬の机に向かった。

そうして、壱馬の机の中から壱馬の筆箱を取り出し、ダンジョンの鉛筆を取り出した。

「こんなもの!」

「ボキッ」

鉛筆を折る音が響いた。

次の日。

1時間目のことだった。

国語の授業が始まった途端、「あれっ!なっ、ない!俺のダンジョンの鉛筆がない!」と、大輔が騒ぎ出した。

みんなは何のことか分からないようだ。

先生が、「静かにしなさい!」と、叱りつける。

大輔は、口を閉じた。

その後の休み時間、大輔はふと窓の下を見た。

「なっ、何だこれは!」

※ダンジョン・・・二人が好きなスーパー戦隊のこと。

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