💜💙短編集

⚠️実際の宗教に関係する話が出てきますが、二次創作物であること、を前提に、あらゆる意図はございません。

苦手な方は自衛していただけると幸いです。

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狐「…お祈りください。」

真っ白な教会。

左右には、白い長椅子が並んでいて、中央には、気品のある絨毯が敷かれている。絨毯の先には、神父が立つ台と、聖母の像。

ここは、とある教会である。周辺の中では最も大きく、信者の数も多い。

そこで、僕は神父として生活している。

阿形「お疲れ様ー、きっつん！」

狐「阿形も、見回りお疲れ様です！」

この教会の神父である阿形。元気溌剌な様子が人気であり、聖歌隊としても活躍している。

阿形「実はね、新しく入信したい、っていう人がいてね。」

阿形は、後ろを振り向くと、背の高い男性が立っている。

その男性は、ふわふわとした髪を靡かせ、控えめに笑う。

おかめ「はじめまして、おかめです。」

ぴたりと、視線が合う。綺麗なビー玉のような、紫色の瞳が僕を写す。

直感のようなものであるが、なんだか不思議な人だ。真髄が見えないのである。

ただ、神を信仰したいという気持ちは一律だ。自分のように、隣人を愛せよ。

そう思いながら、僕は、笑顔で挨拶を返した。

狐「よろしくお願いします、おかめさん。」

にこりと笑いかければ、おかめさんも、笑い返してくれる。

なんだか物腰穏やかな人だ。僕よりも年上のようだし、なんだか、甘えたい、そんな気持ちが芽生えるのだ。

そんなことを思いながら、おかめさんとのこれからに、思いを馳せるのだった。

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おかめさんが、入信を決めてから1ヶ月後。すぐに入信はできなくて、ある程度の試験を受ける必要がある。

その間は、修道院にて、一緒に生活を共にする。

1ヶ月も同じ場所で過ごしていたからか、おかめさんはすっかり打ち解けたようで、修道院の中でも、頼れるお兄さん的存在になっていた。

おかめ「きっつん、荷物大丈夫？俺も持つよ。」

狐「あ、ありがとうございますおかめさん。」

阿形神父の元へ持っていくはずの資料を運んでいると、おかめさんが声をかけてくる。

確かに、資料が多くて手が足りなかったのだ。そう思って、持っていた資料の3分の1ほどを渡そうと思ったら、残りの3分の2の方を持って行かれてしまった。

おかめ「もっとお兄さんに頼っていいんだよ。」

狐「ふふ、ありがとうございます。」

そういってはにかむと、おかめさんは前を向いて歩き出してしまう。僕は、慌てて残った資料を、持ちながら後を追った。

おかめさんは優しい人だ。僕が困っているとすぐに助けてくれるし、僕の仕事も率先してやってくれる。

そのおかげで、僕は自分の仕事をする時間ができたし、とても楽になった。

日光が差し込む廊下を、2人でのんびりと歩く。阿形神父の部屋は、少し遠いのだ。

おかめ「それにしても、資料多いねぇ」

狐「…えぇ、最近、悪魔の目撃情報が絶えなくて…。」

おかめ「…悪魔？」

実はここ最近、周辺の家にて、悪魔の目撃情報が、相次いで報告されている。

黒い翼を生やした人がいた。怪しげな人に囁かれてから、自我を失っていた。奇妙な死体を発見した、などなど。ここ一ヶ月ほどの話だろうか。急激に悪魔についての噂や相談が増えたのだ。

狐「疑うわけにもいきませんし、全部調査しているので、疲労困憊です…。」

おかめ「…きっつんは、若いのにすごいねぇ。」

おどけたような口調に、思わず笑みがこぼれる。さすがお兄さん、と思いながらも、その優しさに甘えてしまいそうになる。

おかめ「…きっつんは、悪魔は嫌い？」

ふと、おかめさんがこちらを向いて質問を投げかけてくる。

お面のような貼り付けた笑みは、どこか不気味さすら感じてしまう。

ゾッと鳥肌が立つのを抑えながら、おかめさんの言葉を返す。

狐「も、もちろんです。悪魔なんか、欲望の塊です。神の教えに背いてばっかりで…！！」

おかめ「真面目だねぇ、きっつんは。」

狐「神の教え、ですから。」

そういって、おかめさんもいつもの笑顔に戻る。

その後ものんびりと話をしていたら、気づいたら阿形神父の部屋についてしまった。ドアを叩けば、中から声が返ってくる。僕はドアを開けて、資料を渡した。

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夜も更けてきた頃。僕は自室で仕事をこなしていた。

すると、コンコンコンとノックの音が聞こえては、ドアが開かれる。

そこには、おかめさんがいた。

狐「あれ？おかめさん、どうしたんですか？」

そう聞けば、おかめさんは少し困ったように笑いつつ、口を開いた。

おかめ「きっつんにね、話があって……。ちょっといい？」

狐「は、はい……。」

僕は、そのまま部屋に入れると、2人でベッドに腰掛けた。

はにかみながら笑うおかめさんは、なんだかいつもとは違う雰囲気をまとっている。

おかめ「…実は、悪魔を見たんだ。」

狐「えっ！！」

おかめさんは、淡々と話し始める。その不気味な姿に、少し恐怖心を覚える。

お面のような表情のまま、僕の目を見つめる。なんだか怖くて、僕は目を逸らしてしまう。

どうやら、昨晩窓を眺めていたら、悪魔らしき人物が、羽を広げ、空を飛んでいた、と。

男性のようで、背の高い悪魔であったという。

おかめさんは、俯いたまま視線を上げる。夜だからだろうか。なんだかいつもより暗い紫だ。

おかめ「…ねぇ、怖いからさぁ、今日一緒に寝ていい？」

するり、長い指が僕の手に絡む。その仕草に、思わずどきっとしてしまう。

本来なら、規則によって、同衾はしてはいけないけれど、なんだか頭がぽわぽわする。

おかめさんに触れられている箇所から、じわりと熱が滲むようだ。

狐「…今日だけ、ですよ。」

おかめ「ふふ、ありがと。」

にこりと微笑みかけると、ベッドの中に潜り込む。おかめさんの、いい匂いがする。

部屋も電気を消して暗くしてしまえば、2人だけの世界だ。

僕は、なんだか胸がドキドキして眠れないでいた。おかめさんはというと、もう寝てしまったようだ。規則正しい寝息が聞こえてくる。

僕も意識を落とさねば、そう思って必死に、目を瞑ったのだった。

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おかめさんがきてから、二ヶ月が立った。

その間も悪魔の目撃情報は絶えず、一向に増えるばかりで、教会側としても、手を焼いていた。

隈取「おー、狐！また悪魔の目撃情報だよ…」

狐「えぇ……。それは困りましたね……。」

同じ神父仲間である隈ちゃんも、心配そうだ。普段は穏やかな顔つきを、より険しくさせながら声を発している。

隈ちゃんは、僕を見て、心配してくれているようだ。

隈取「……お前も大変だよな、最近 ずっと調子悪そうだしよ……」

困ったような笑みで、そう話しかけてくる。最近、教会まわりの結界が剥がれやすくて、夜中に突然結界を貼り直しに呼ばれたりして、寝不足なのである。結界を貼り直すのが担当の隈ちゃんとの仕事も増えていた。

隈取「俺だけじゃ貼り直せないぐらい、結界が剥がれやすくてな…。」

そういって、肩をポンと叩かれる。彼なりの慰めに、心が軽くなる気がした。僕よりも少しだけ背が高くて、凛々しい顔つきではあるものの、物腰は柔らかい人なのである。僕はふんわりと微笑んでから、口を開いた。

狐「大丈夫ですよ、神父としての役割ですから。」

隈取「まぁ、もっと強力な結界が貼れるように、頑張ってみるわ。」

そんな話をしていれば、阿形に僕は呼ばれていたことをふっと思い出す。

阿形はちょうど礼拝堂にいるだろう。そう思い、隈ちゃんにことわりをいれてから、礼拝堂の方に向かっていった。

礼拝堂には、阿形が椅子に座って、本をパラパラとめくっている。

珍しい、阿形は本が読むのが苦手だと言っていて、読んでいる姿を見たことがなかった。

阿形「あ、きっつん。」

狐「阿形、何読んでるんです？」

覗き込むように、阿形が読んでいた本の内容を見る。

阿形は、慌てたように手を本に置き、すぐに閉じるが、本の表紙に書かれていたタイトルが見える。

『アザゼルの話』

アザゼルは、元は天使だったが、人間の女性と交わる契りをたて、染料や武具の作り方を、人間に教えてしまった。アザゼルは、天上の秘密を明かした、とされ、堕天使となる話である。

狐「アザゼルの話ですか…？」

阿形「あ、あー、なんでもないよ。面白そうだから読んだだけ。」

阿形はあたふたとしながら、本を片付けようとしては、椅子から立ち上がった。

がらんとした礼拝堂の天井には、古めかしいシャンデリアがいくつか垂れ下がっている。

天井は吹き抜けで、ステンドグラスからは月の光が差し込んでいた。

月光に照らされ、阿形の輪郭が浮かび上がる。

阿形「…狐は、天使と人間の恋愛って、どう思う…？」

悲しげに振り返る阿形は、月の逆光で顔が見えなかったけれど、なぜか怖いと感じた。

僕の目をじっと見つめているような気さえするのである。その恐怖に困惑しながらも、僕は口を開いた。

狐「え、えぇと……。天使は神に仕えている存在ですから、恋愛などはしないと思いますけど……。」

そう答えれば、阿形は笑ったような気配がした。

阿形は、手に持っていた本に視線を落とす。

阿形「…そうだよね。」

悲しげに俯く阿形は、何か大きな秘密があるみたいだ。

そんなことを思っていたら、阿形がぱんっと手を叩き、こっちを向き直した。

阿形「ごめんね、きっつん。話聞いてくれてありがとうね！」

阿形は、そう言ってにこりと微笑む。その笑顔は、なんだか無理矢理笑っているようだ。

なにか悩み事でもあるのだろうか、そう問いかけようとしたが、阿形はそのまま礼拝堂を出て行ってしまった。

_____

あれから、数日後。

明日は、おかめさんの入信に関する試験である。

おかめさんならきっと、入信できるだろう、そうは考えながらも、少し不安である。

とりあえず、神父の仕事である、教会と修道院の戸締りをする。

食堂やら、待合室やら、農園やら、さまざまなところの鍵が開いていないか、をチェックしていく。

最後に、礼拝堂。

礼拝堂の重々しい扉を開くと、中央に置かれている台の近くに、誰かが立っている。

この時間帯は、神父しか動いてはいけないはず、そう思って、警戒しながら，恐る恐る持っていたランタンをその人物に向ける。

おかめ「…きっつん…。」

台の近くに立っていたのは、おかめさんだった。

大きなステンドグラスが立ち並ぶ中、聖母の像が、慈愛に満ちた表情で、俯いている。

ステンドグラスからは、ささやかな月光が線を通じて差し込んでいて、まるでスポットライトのように、おかめさんを照らす。

狐「どうされたんですか、こんな時間に…。部屋から出てはいけませんよ？」

そう聞けば、おかめさんは困ったような笑みを浮かべた。その表情は、どこか影があって、なんだか怖い。そんな雰囲気をまとっていた。

狐「明日の試験が不安ですか？それとも、なにか……悩み事ですか？」

おかめ「……きっつんにさ、聞きたいことがあるんだけど……。」

おかめさんは、台から降りては僕の方へ歩いてくる。僕は少し後ずさりする。

すると、おかめさんは僕の手を取ったのだ。その手の冷たさに、思わずゾッとしてしまう。

おかめ「…きっつんは、悪魔は好き？」

そう言って、おかめさんは、ニタリと笑う。

その瞬間、おかめさんの背中から、黒々しい翼が、バサリと広がる。

蝙蝠のような肉肉しい羽の先には、牙のようなツノがついていて、優雅に揺れる。

おかめさんの、ふわふわした髪の間からは、渦巻いた羊のようなツノでそちらも真っ黒におかめさんの頭についている。

狐「ひっ…！？！あ、あくま…！？！」

僕は、思わず尻もちをついてしまう。おかめさんは、そんな僕を見下ろしては、またニタリと微笑んだのだ。

その笑みに、恐怖で頭が支配される。

逃げなきゃ、戦わなきゃ、そう思っても、体がうまく動かない。まるで金縛りにあったように。

そんな僕におかめさんが近づいてくる。

おかめ「ねぇきっつん……俺はさ、悪魔だけど、きっつんのことが大好きなんだ……。」

狐「やだっ……！やだぁっ！！」

おかめ「大丈夫……安心して身を任せてよ。君が右の目を抜き出して取る必要はないよ。」

コツ、コツ、とおかめさんの履いていたブーツの音がなり、こちらに近づく。

足先が触れるぐらいおかめさんが近づくと、おかめさんは、身体を屈ませて、顔を近づける。

悪魔であっても、端正な顔立ちは変わらない。

おかめ「…きっつん…♡♡」

おかめさんの、顔が近づく。

じとり、視線が合う。出会った日の、明るい紫色の瞳じゃない。黒々とした、紫色の瞳。

狐「んっ…！」

唇に触れる柔らかな感触に、思わず目を瞑る。柔らかくて、気持ちが悪い感覚だ。

すると、おかめさんの舌がにゅるりと口の中に侵入する。歯列をなぞっては口の中を這う舌の感覚にぞわりと鳥肌が立つ。

狐「ん……ふ……ぁ……」

くちゅり、と唾液の絡む音が耳に入るたびに頭がクラクラするようだ。

おかめさんはそんな僕の様子などお構いなく、口内を蹂躙していく。

おかめ「……ん、………」

それからしばらくして、口が離された。お互いの口の間にかかる糸が、なんだか色っぽい。

おかめ「んふ。きっつん、可愛いねぇ……。」

狐「……は、はぁ……。も、もうやめてくださっ……！」

そう訴えても、おかめさんは聞く耳を持たない。僕の身体を抱き上げては礼拝堂の、長椅子に下ろす。

ちょうど、聖母の像が、はっきりと見えるところ。

狐「主よ…ッお許しください…ｯ、悪魔と…ッ接吻なんか…ｯ！！お助けください…ッ！！」

おかめ「ふふ、きっつん……。」

僕の足に跨るような形で、上から押さえつけられる。肩をしっかり掴まれているせいで身動きが取れない。

そんな僕を見ては嬉しそうに笑うおかめさんに恐怖心を覚える。そんなことお構いなく深い口付けをされる。

狐「……んっ！んぅ……！ふっ……！」

ねっとりとした舌が絡まる感覚と、唾液の絡む音が礼拝堂に響き渡っては、耳を塞ぎたくなる。

こんな、気持ちいいの、知らない。

おかめ「んふふ……きもちぃ……？」

口を離されれば、銀の糸がぷつりと切れる。肩で息をする僕におかめさんは尋ねてきた。そんな余裕なさそうな僕の様子におかめさんは口角を上げると、僕の頬に触れてくる。ひんやりとした感触にぴくりと体が反応する。

おかめ「…ねぇ、きっつん、諦めて、俺と一緒に気持ちよくなろう？辛いこと、悲しいこと、全部全部快楽で忘れちゃおう？」

耳元で、そう囁かれる。気持ちよく、なりたい。そんな考えが頭の中に浮かぶのを、振り払うように首を振る。

狐「や、やだ……ッ！僕は、神父です……！悪魔なんかに屈しません……！」

おかめ「ふふ、壊し甲斐があるなぁ…♡♡」

するりと、おかめさんの手が修道着に伸びてくる。上に来ていた服の裾を持ち上げられて、月光の下に、自身の腹から胸にかけてが露出される。

恥ずかしいし、悪魔なんかに触られたくなくて、抵抗してみても、もう一つの手で、手を避けられてしまう。

狐「何するんですか…ッ！？！」

おかめさんの、白くて細い指が、自身の腹を伝う。前に見た指より、爪が長くなっていて、爪の先で、自身の腹のへこみをなぞるように伝わせる。

おかめ「セックスだよ。」

にこり、と笑うおかめさん。その笑顔は、何もかも知っているようなそんな目だ。

狐「……！や、やだ……！」

そんなの、無理だ。まだ誰ともした事ないのに……！

そう思い身をよじると、おかめさんが急に僕の僧服のズボンに手をかけてきた。そのまま下着ごと下ろそうとしてきたのだ。

僕は慌てて抵抗するもおかめさんの方が力が強いのかすぐ脱がされてしまう。下半身を丸出しにされてしまい恥ずかしさで顔が熱くなるのがわかる。

本当に、犯されちゃう。

子供を作ることが目的としていない性行為は禁止だし、ましてや悪魔と姦淫なんて…。

おかめ「きっつん、ほんとに恥ずかしがり屋だよね。まぁいいよ……。」

そういって、僕の上に覆い被さる。そして、自身のズボンのベルトを緩めた。カチャカチャと金属音が静かな礼拝堂に響き渡る中、おかめさんの下半身が露出される。

その大きさは、今まで見た事ないくらい大きくて、思わず息を飲んだのだ。

狐「……ッ！」

おかめ「…うーん、血でちゃうかなぁ…、淫紋つけとこうか。」

おかめさんが、腹においていた手を円を描くようになぞらせる。

数秒円をなぞると、パッと手を離した。

ピカっと、赤紫に怪しげにひかる。資料で見たことがある。悪魔が使える淫紋。

嫌だ、嫌だ。

淫紋に描かれた文字を見て、さらに理解をしてしまう。

『7大罪　司るは色欲』

おかめ「…んふふ、ナカとろとろしてきたね♡」

おかめさんの指が、自身の穴の縁をなぞる。それだけで、身体がビリビリするような感覚に陥る。おかめさんの言う通りだ、ナカから、出るはずのない液体が潤滑油のようにとろとろと溢れ出す。

おかめ「これなら挿れられるかなぁ…♡」

おかめさんのモノが、ぴとりと押し当てられる。そこは、ありえないことに受け入れるかのようにゆっくりと先端を咥え込んだのだ。

絶望感でいっぱいで、おかめさんの腕を押し変えすように力を込めて、逃げようとする。早く、抜け出して、救援を呼ばなきゃ。

すると、おかめさんは急に笑顔になった。その笑みにまた背筋が凍るような感覚に陥る。

おかめ「きっつん、対抗していいの？俺は悪魔の中でも力を持っている悪魔なんだよ。だから、この修道院も、教会も、ソドムとゴモラのように、天の火だって、浴びせられる。」

狐「あ”ッ、悪魔ごときが…ッ！天を名乗るだと…ｯ…！！」

おかめ「……ねぇ、きっつん。そんな戯言言ってられないくらいぐちゃぐちゃにしてあげるから……。」

悪魔の笑みを浮かべると、腰を抱え込まれる。そして、そのまま勢いよく腰を打ち付けてきたのだ。

狐「あ”ッ……！？！♡」

ばちゅんっっ♡♡♡♡♡

おかめさんが、僕の腰を掴みながらガツガツと腰を打ち付けてくる。その衝撃に僕はただ声をあげることしか出来ない。そんな僕におかめさんはさらに笑みを深めるのだ。

狐「お”ｯお”ｯ♡♡♡♡あ”へっ…ッ♡♡♡や”めッ……ろぉ♡♡♡♡♡♡♡」

おかめ「あは、きっつん、可愛いねぇ……。もっと声聞かせて？」

さらに腰を打ち付けられ、ごちゅんっと奥を突かれるたびに僕は身体を仰け反らせながら喘ぐことしか出来ない。

おかめ「ね、気持ちいいでしょ。諦めて堕ちておいで…♡♡天国なんて、甘ったるすぎて嫌になるよ♡♡俺がゲヘナを案内してあげるからさ。」

パンッぱんッ♡♡♡♡おかめさんのモノが、何度も奥を貫く。そのたびに僕は身体を仰け反らせては、快楽を逃がそうと必死になるも、おかめさんがそれを許してくれない。

狐「お”ッ♡や”らぁ……ッ♡♡♡ひぎぃ……っ♡♡♡」

おかめ「……きっつん……♡♡」

ちゅ、と唇にキスをされる。そのキスにまた身体が反応する。おかめさんは、そんな僕の反応を見ては嬉しそうにする。

狐「ん”ッ……♡♡お”ッ……♡♡♡あ”っ……♡♡♡」

ごりゅごりゅっ♡♡♡♡♡と、奥を突かれては、僕はもう何も考えられないくらい頭が真っ白になる。

おかめ「あ”ーｯ本当ナカ締まるね…ｯ！生まれてからセックスしたことない？？俺がハジメテ？」

狐「はひ……ッ♡あ”っ、ぐ♡♡」

おかめ「ふふ、きっつんったら……♡あぁーこれ孕むかなぁ。楽しみだなぁ。俺は堕天使に近いから、ネフィリムができるかもねぇ♡♡♡」

狐「お”ッ♡♡お”ッ♡♡♡」

パンッパンパンッ♡♡♡と、腰を打ち付けられながら僕はただ喘ぐことしか出来ない。おかめさんの動きに合わせて、揺れる自身は透明な汁を垂れ流しては僕のお腹の上で水溜りを作る。

狐「お”ッ♡♡♡あ”っ、んん♡♡♡♡」

おかめ「はは……きっつん、はじめての セックスなのにこんなによがって……♡」

快楽から逃げたい一心でなんとか身をよじらせてもおかめさんの力に勝てるわけもなく何の意味もない。それどころかさらに体を引き寄せられてしまう始末だ。

振動に合わせて唾液も精液も、何もかもがぼたぼたと垂れていく。

狐「やぇろぉ”……ッ♡♡♡お”ッ♡はあひｯ♡♡悪魔なんかにい”ｯ♡♡♡」

おかめ「あは、きっつん可愛いねぇ……♡♡♡」

おかめさんは、僕の顔中にキスを降らしながらそう呟く。そんなおかめさんの表情は恍惚としたもので。

ごちゅごちゅとしこりを突かれるたびに、もうその快楽に堕ちてしまいたくなる。それでも。それでも。

おかめ「ねぇ、きっつん。アザゼルや、シェムハザ、バラキエルは知ってる？全員天使だったのにも関わらず、神の規約を破ってまで、人間を愛してしまったんだよ。」

狐「お”っ♡♡♡お”ッ♡お”く”ッッッッ♡♡♡♡」

おかめ「神に忠誠を誓う天使だって、人間を愛したんだ。だったら、悪魔だって、人間を愛したっていいじゃない。」

ごちゅんっっっっ♡♡♡♡♡と、しこりを思い切りつかれる。その衝撃に僕は身体を仰け反らせ、舌を突き出しながら絶頂する。しかし、それでもなおおかめさんは腰を振り続けるのだ。

狐「あ”ー……ッ♡♡♡♡はへ……ッ♡♡♡んへ……ッ♡♡♡」

もう何回イかされたかわからない。お腹の上は、もう精液が乾いてしまっている。そのせいなのかなんなのか頭がくらくらしてまた意識が持っていかれそうになるのだ。

おかめ「……ねぇ、きっつん♡俺と契約してゲヘナに堕ちよ……？ね、すごく気持ちいいんだよ♡♡♡」

もう、堕ちたっていいかもしれない。

そう思うくらいこの快楽は気持ちが良い。

おかめさんと、視線が交わる。

狐「けいやくしゅるからぁ”ッ！！♡♡♡♡♡もっと、おかひくしれぇ♡♡♡」

おかめ「……あは♡やっと堕ちた♡♡」

おかめさんは、にたりと笑う。

そのまま、ピストンがどんどん強くなっていく。パンッ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡♡と、礼拝堂に音を響かせながらおかめさんは抽挿を繰り返す。

おかめさんのモノが出し入れされるたびに僕の内壁は嬉しそうにきゅうっと締まる。そしてそのまま奥へと誘うように吸い付いてしまうのだ。

狐「お”♡♡♡あへ……ぇ♡♡♡」

もはや、なにも考えられないくらいに頭がふわふわしている。もう自分がなにをしているのかもわからないくらいだ。ただ快楽だけが全身を駆け巡っていく感覚だ。

狐「お” おかめさんッ♡♡♡すき、すき…ｯ♡♡♡」

僕は、おかめさんの首に腕を回してはそう呟く。

するとおかめさんは、一瞬驚いたような顔をするもすぐに満面の笑みを浮かべたのだ。

おかめ「あは、俺も好きだよ…♡♡♡」

そう言ってまたキスをされる。舌を絡ませながらの深いキスだ。そのキスにさえ感じてしまいきゅんっとナカが締まる。

おかめさんが、ぎゅっと顔を顰めた後、お腹の中にじわりと熱いものが滲む感覚がする。

ナカに出されたんだ。

狐「んぁ…♡♡」

聖母の像と、視線が合う。

主よ、どうかお許しください。悪魔と交わり、ゲヘナに堕ちる僕を。

この、オム・ファタルと、堕ちる僕を。

_____

作者から。

パロディ系です。

悪魔おかめさんと神父狐さんでした。

これも合作企画の対象ですので、だれか書いて欲しい。

裏話として、般若さんだけ出てこなかったんですけれど、般若さんは、現天使で、阿形さんに惚れ始めていて、阿形さん自身も般若さんに惚れている。

だけれど、天使と人間が交わるのは禁じられていて、交われば堕天してしまうかも知らない。という🖤❤️の話もありました。

色々聖書やらのネタつめましたが、元ネタがある分、怖いので、解説は柑橘草子の方でします。

次回もよろしくお願いします！