テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

神の傀儡

一覧ページ

「神の傀儡」のメインビジュアル

神の傀儡

52 - 第52話 ルシファーVSミカエル

♥

43

2024年12月01日

シェアするシェアする
報告する

空間が静まり返る中、ミカエルとルシファーが対峙する。

タクトは二人の間に立つと、わずかに距離を取った。

「なんだよ、タクト。応援してくれないのか?」

ミカエルが冗談めかしてタクトを見た。

「お前たちの戦いに巻き込まれるつもりはない。俺の目的は、あくまでルシファーを倒すことだ。」

タクトは冷静に答える。

「なら、少し黙って見てろ。俺が相手してやる。」

ミカエルはそう言うと、空間に力をみなぎらせた。

「貴様が私に挑むとは、身の程をわきまえない愚か者だ。」

ルシファーは腕を広げ、暗黒の光を放つ。

「だが、その愚こそがお前の唯一の美徳かもしれない。」

ミカエルは軽く鼻を鳴らす。

「いいじゃないか、たまには昔話でも交えながらやろうぜ。」

そう言うと、光の剣を手にし、ルシファーへと突進した。

二人の剣が交差するたび、空間が震え、激しい閃光が四方八方に広がる。

「どうした、ミカエル。その程度か?」

ルシファーは余裕の笑みを浮かべながら、一歩一歩とミカエルを追い詰めていく。

「うるせえな、ちょっとウォーミングアップだよ!」

ミカエルは翼を広げ、再び空中へと舞い上がった。

「逃げるか?」

ルシファーが冷笑する。

「いや、準備だ。」

ミカエルが指を鳴らすと、周囲に黄金の光が満ち、無数の小さな剣が現れた。

「連撃だ。どんなに強いやつでも、数には勝てない。」

黄金の剣がルシファーに向かって一斉に放たれる。

だが、ルシファーは微動だにせず、腕を軽く振るだけで全ての剣を弾き返した。

「無駄だ。」

ルシファーが静かに告げる。

「マジかよ……!」

ミカエルの表情がわずかに歪む。

「だが、今のでわかった。」

ルシファーの表情が少しだけ険しくなる。

「お前の力、少し成長しているようだな。」

「それ、褒めてんのか? それとも挑発か?」

ミカエルが苦笑しながら剣を握り直す。

戦いの合間、二人の視線が一瞬交錯する。

「昔は、同じ理想を語っていたな。」

ルシファーが低い声で言った。

「ああ、だけど俺たちは道を違えた。それだけの話だ。」

ミカエルが答える。

「お前の選んだ道は、愚かだ。私のようにはなれない。」

ルシファーの目が鋭く光る。

「それでも俺は、あの時の俺を信じてる。だから、お前を止める。」

ミカエルが一歩踏み出す。

再び剣が交差するが、ミカエルは次第に押され始める。

ルシファーの一撃がミカエルの剣を弾き飛ばし、彼は地面に叩きつけられた。

「これが力の差だ。」

ルシファーが冷たく言い放つ。

「くそっ、まだ終わっちゃいねえ!」

ミカエルは立ち上がろうとするが、足元がふらつく。

「無駄な足掻きだ。」

ルシファーが剣を振り上げたその瞬間――。


loading

この作品はいかがでしたか?

43

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚