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_____その力は、
__なんで?
それは………
……うん!
俺は竈門炭治郎。山生まれ山育ちで家業の炭売りを手伝っている、6人兄弟の長男だ。俺は昔から両親にこう言い聞かせられた。
力は守るために使いなさい。決して人を傷つけてはいけない。
俺はこうして両親に育てられ、気づけば13歳になっていた。その日はしんしんと身体が冷えわたるような雪だった。いつも通り街へ炭を売りに行った。その日は普段より時間がかかってしまった。長時間家を開けてしまっている。早く帰らねば。
_____幸せが壊れる時はいつも…
どこからか漂う鉄のような匂いにまさかと思い夢中で走った。走って、走って、走って。気づけば靴はボロボロだった。それでも俺は走った。そうして家に着いた頃には……
妹の禰豆子を除いて家族は息絶えていた。
禰豆子はまだ息がある。街へおりて医者に診てもらえば助かるかもしれない。無我夢中で禰豆子を背負い街へ駆けた。
___グルルル
なんの音だろうか。血の匂いを嗅ぎつけて熊でもいるのだろうか。後ろを振り向く。
……そこには何もいない。
それと同時に禰豆子の息が荒くなるのを感じ、1度禰豆子を下ろすと。
______グァァァァァァ
禰豆子は俺に襲いかかった。一瞬のことに何が起きたか分からなかった。しかし、すぐに対処せねば自分の命が危ない。そう思い、必死に禰豆子の口に斧の柄を噛ませた。だが禰豆子はそれをも噛み砕いてしまいそうなほど強い力で噛み続けた。
__まずい、このままでは俺が死ぬ。その時、母の子守唄を思い出した。咄嗟の判断で聞かせると、禰豆子は泣きじゃくり眠ってしまった。
?「おい」
誰だろう。
「なんでしょうか」
?「お前、そいつがなんだかわかっているのか?」
「そいつ……?俺の妹の禰豆子です」
?「そいつは妹だが……鬼だ」
「鬼……?」
?「そうだ。俺は鬼を殺す鬼殺隊の水柱、冨岡義勇だ。」
冨「鬼は人を喰う。鬼は殺さなければならない。」
「禰豆子は人を喰いません」
冨「そうか……なら証明してみろ」
「………」
「禰豆子」
禰「う?」
「禰豆子は人を喰うか?」
禰 フル(・_・ 三・_・)フル
「そうかニコッ」
「どうです?」
冨「………」
冨「それよりお前……」
冨「呼吸を使えるな?」
「呼吸、とは?」
禰「………」
禰「グアァァァァァァ!」
「禰豆子?」
冨「!」
「禰豆子……お兄ちゃん悲しいな」
禰「グアァァァァァァ!」
「禰豆子………」
冨「離れろ!」
「嫌です」
冨「何故!」
「禰豆子を斬るなら俺諸共斬ってください」
冨「……」
禰「グアァァァァァァ!」
「………」
「禰豆子、止まれ」(重圧)
禰「!?」:( ;´꒳`;):
「禰豆子、いい子だ」ニコッ
禰 _(¯꒳¯ _ )スヤァ…
冨「………?」
「では、俺はこれで」
冨「待て」
「はい、?」
冨「お前……鬼殺隊に入れ」
「嫌です、お断りします。では」
冨「待てと言っている」
「………」
冨「お前には才がある。鬼殺隊に向いているだろう」
「………みんな才能がどうとか、俺は興味ないのに」
冨「?」
「とにかく…俺はその鬼殺隊?には入りません。意地でも入れたいなら力づくでどうぞ」
冨「………」
冨 …シタタタッ ヘ(*¨)ノ
冨 ㌧(首後叩)
「全く……どこを叩いているんですか」
冨「は……?」
冨「……何故ここに木が」
「そりゃ逃げますよ笑」
冨「………とにかくお願いだ、鬼殺隊に入ってくれ……」
「………そんなに人手不足なのですか?」
冨「そういう訳でもない……が、強い隊士が居ない」
「そうですか……仕方ないですね」
冨「なら 」
「でも、その代わり条件があります」
冨「条件…?」
「はい。禰豆子を共に連れていく、それが俺が出す条件です」
冨「………いいだろう」
「なら、俺はどこへ行けばいいですか」
冨「これを見てくれ」
「はい」
冨「ここへ行くと鱗滝左近次という育手が居る。冨岡義勇に言われたといえば話は早いだろう」
「はい、わかりました」
冨「俺は次の仕事があるから行く」
冨 シュンッ
「居ない…」
「ま、行くか」
「禰豆子、しばらくはこの籠でどうにか頑張ってくれ…」
禰 (´-﹃-`)Zz…
「(´Д`)ハァ…」
「行くか!」
しばらく歩くと、ぽつんと1軒小屋が見えた。ここは寺か…ふーん。時間も遅い、1度ここに泊めてもらおう。
🚪コンコン
「すみません!一晩ここに泊めて頂けますか」
シ───(´-ω-`)───ン
おかしい、返事がない。中を覗いてるか…
「開けますよ」
🚪ガラガラ
「……何だこの匂い」
鬼「グアァァァァァァ!」
「鬼、?」
鬼「グァァァァァァ!」(襲)
「え」(避)
鬼「!」
鬼「グルルル」
「どうすれば……」
そうだ、斧があったはず…!
「これでどうだ!」ボワッ
鬼「!?」
ザシュッ(腹斬)
鬼 (○゚∀゚)ガハッ∵∴
「?」
まだ生きてるのか…?
?「そいつの急所は頸だ」
「!?」
?「頸を斬れ 」
「は、はい!」
?「この刀を使え」
「え、?」
?「いいから」
「は、はい…」
刀なんて使ったことないのに…使えるわけないだろ…ノリでやってみるか
「こうか、?」ボワッ
ジャキンッ(頸斬)
鬼「あ”ッ……」
鬼 チ───(´-ω-`)───ン
「終わった、…」
?「お前、名はなんという」
「竈門、炭治郎です…」
?「義勇が言っていたのはお前か」
「もう話が、?」
?「鴉が伝言に来たわい」
「鴉…?」
?「俺は鱗滝左近次、お前をこれから訓練する」
「あ、あなたが…!」
鱗「着いてこい」
「はい!」
そこは酸素の薄い山だった。俺も山育ちだから酸素の薄い場所には慣れていた。
鱗「これを見ろ」
「これは…?」
鱗「今日からお前は訓練をして最終的にこの岩を斬れれば鬼殺隊の試験に行かせる」
「なるほど……この岩を」
鱗「まぁ、無理だとは思うが1度やってみるか?」
「は、はい!」
「え、えっと…こうか、?」ボワッ
ジャキンッ(斬)
鱗「……は、?」
「あ、斬れた…」
「これでいいですか、?」
鱗「あ、あぁ…そうじゃな…」
「俺はこれからどうすれば…」
鱗「近いうちに最終選別がある、そこに行くんだ」
「はい」
鱗「それまではここでわしと鍛錬するぞ」
「はい!」
鱗(この子……見た目によらずなかなかの腕の持ち主だな…それにあの呼吸……炎でもない…一体あの子は何者だ?)
そして…
いよいよ最終選別当日。まさか7日も山に篭もるとは思ってなかったけど…。まぁ、行けるか。……何食べよっかなぁ。
にしても鬼も可哀想だなぁ…。山に閉じ込められた挙句外にも出られずにただ選別のためにあんな所で死ぬしかないなんて…。せめて楽に死なせてあげなきゃ。
「お」
鬼「グァァァァァァ!」
「ごめんね」
鬼「グァァァ、?」
ザシュッ(頸斬)
鬼「あ”ッ」
鬼 チ───(´-ω-`)───ン
「けど、人を喰うに変わりは無いか」
「他の人見かけないなぁ…」
スンスン(匂)
「ん?なんの匂いだ、?」
___あれは…
手鬼「あ?なんだお前」
「………?」
「鬼って喋るのか?」
手鬼「何言ってんだお前笑」
手鬼「喋るに決まっておろう?笑」
「ふーん…そうなんだ」
手鬼「鬼はなぁ、人を喰うほど知能が高くなり強くなる生き物なんだよ」
「ふーん…じゃあ君、強いの?」
手鬼「そういうことになるなぁ笑」
「へぇ、弱いね」ボワッ
手鬼「そんなわけないだr……は?」
ボトッ(頸落)
手鬼「なぜだ……なぜ貴様なんかに!」
「強くなればなるほど知能が高いって、嘘じゃん笑」
「またね……あ、もう会えないのか」
手鬼「(_`Д´)_クッソォォォォォ!!」
サラッ(消)
こうして7日間の試験が終わった。無事に7日間生き抜いた俺は鬼殺隊に入隊できることになったらしい。………ま、頑張ろ。
鬼殺隊には階級制度が存在するらしい。したから癸、壬、辛、庚、己、戊、丁、丙、乙、甲だ。俺は一番最初の癸らしい。正直俺にとって階級なんかはどうでもいい。とにかく任務を受けなければ。1度禰豆子を預かりに帰ろう。
「鱗滝さん!」
鱗「帰ってきたか……( ; ; )」
「?」
鱗「よくやったぞ炭治郎…!」
?「よくやったよ」
?「そうだね」
「?」
?「俺の分まで未練を果たしてくれてありがとう」
「あなたは?」
?「俺は錆兎、こっちが真菰だ」
「錆兎、真菰か」
錆「ああ」
真「うん」
鱗「なぜその名を!?」
「?」
「だって今そこにいますよ」
鱗「!?」
鱗「…おらんぞ」
「え?」
錆(悲しげな笑み)
「……そっか」
錆「お前は今まで見てきた誰よりも強いなニコッ」
「俺が、強い……?」
錆「俺はあの手の鬼に負けてしまったんだ」
「手の鬼……あ、あいつか」
錆「俺はあいつに負けたことが悔しかった。でも、今日お前が倒してくれた」
「あいつが……」
錆「自慢の弟弟子だな!水の呼吸一門誇らしいぞ!」
「水の呼吸、?」
錆「?」
真「錆兎、炭治郎は水の呼吸をメインで使ってないよ」
錆「は、?」
真「私も見た事ない……でも、とても強い技よ」
錆「なんだそれは……?」
「うーん…なんだろ」
「うちに代々伝わるヒノカミ神楽っていう舞を幼い頃に父に教えてもらったんだ。それから毎日少しずつ練習していたらある日突然周りの動きが遅く見えるようになって、そこから無駄な感覚を閉じたんだ。そしたら疲れにくくなったんだ」
錆「感覚を」
真「閉じる……?」
鱗「そうか……もしかしたら既に柱に匹敵するほどの強さを持っておるのかもしれんな…」
「そうですか?」
鱗「あぁ」
鴉「カァカァ」
「鴉、?」
鱗「鎹烏じゃな。鬼殺隊では鴉が伝言の役割を果たすんだ」
「この子が俺の鴉ってことですか」
鱗「そうなるな」
「へぇ…。よろしくなニコッ」
鴉「カ、カァ…//」
鱗「?」
錆「なッ!ずるいぞ鴉の分際で!」
真「そういうこと言わないの」
錆「でも!」
鱗「ほら、伝言じゃ」
鴉「北西!」
「北西?」
鴉「北西で行方不明の娘!」
鱗「任務だな」
錆「そうか…俺らはいつでも見てるからなニコッ」
「そっか…ありがとニコッ」
錆( ゚∀゚):∵グハッ!!
真「あ、危なかった……」
「?」
「行ってきます!」
鱗「気をつけろ」
「はい!」
街は思ったより賑わっていた。俺がよく隅を売りに行っていた街もこんな感じだったな。人の活気で溢れていて笑顔が絶えない街だった。そんな街の中に1人悲しい、怒りの匂いがする人がいた。この人が依頼人なのだろう。
「あの、すみません!娘さんを探されているのはあなたですか?」
人「あ、あぁそうだ…」
「お辛いですよね…俺が必ず探してみせますから!」
人「頼んだよ…」
「はい!早速なのですが___」
そこから俺は娘さんの特徴を詳しく聞いた。赤いリボンを付けていて服は着物。これがもし鬼の仕業なら今頃娘さんは………。いや、始める前から諦めるのは違うか。とにかく探そう。
そして夜になった。
_____鬼の匂いだ。近い。
スンスン(匂 )
この辺りのはずだが…。まさか下か……?
沼鬼「鬼狩りたぁ久しぶりだな」
「……赤いリボンの娘を喰ったか?」
沼鬼「覚えてねぇがここにそいつの装飾品があるなら喰ってるよ笑」
「………」
(ある……それなら娘さんはもう………。)
「そっか……バイバイ」ボワッ
沼鬼「何言って……は、」
ボトッ(頸落)
「あのさ……なんの罪もない人間襲うのは良くないよ」
沼鬼「ば、馬鹿なッ!」
「早く消えなよニコッ」
沼鬼 =(´□`)⇒グサッ!!
沼鬼 チ───(´-ω-`)───ン
「さてと、帰りますかー。からすー、どっちー?」
鴉「こ、こっちだ…」
鴉(いや強すぎだろ!)
「?」
「もう次の任務なのか?」
鴉「次は浅草!」
「まじか…」
「ま、行くけどさ」
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
《主人公のみ紹介》
名前▶︎竈門炭治郎
好物▶︎タラの芽の天ぷら、梅こんぶにぎり
身長▶︎159cm(原作と違う)
性格▶︎原作よりも穏やかでちょっと無気力
その他▶︎髪が長くセミロングくらいあるから後ろでしばってる。前髪は黒死牟と縁壱みたいな感じ。
ーおわりー