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稀灯 夏成🩵🍸
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ここにすちが来てから5日程が経った。
基本、すちには俺の部屋にいてもらうように伝えてある。俺の部屋には俺が許した人しか入れないようになっている。
お風呂に入る以外で部屋を出ることはしないように言ってあるし、お風呂もこさめと入るように伝えてある。
夜も…寝れてはいるが魘され、過呼吸になり目が覚めるという日々が続いていた。
でも、一人で耐えることはしなくなり俺を頼ってくれるようになった。
俺が外にいるときは、こさめに任せているが俺が側にいられるときはそばにいられるようにしている。
すちが元いた隣国の王子は、“うさぎの獣人”を買ったと他国にまで自慢していたのに、2日程前から“いなくなった”と騒ぎ立てているらしい。
(自分から追い出しといて…よく言うよな…)
隣国の王子が“すちを探してる”そうすちに伝えれば、俺にぎゅっと抱きつきながら「お外は、怖いから出たくない…ずっとここでいい」と泣きながら伝えてくれた。
「すち、寝れない?」
「( . .)“コク…」
いつもこの位の時間になると眠くなってうとうとしだすのに、今日はベッドに入っても寝れずにいた。
「少し外で風にでもあたるか?ナデナデ」
「ん。お星様みたい…」
ベッドから出てすちを姫抱きに抱えバルコニーへと出る。
「少し寒いか…」
「大丈夫…涼しい…」
「でも、風邪ひかないようにちゃんとブランケットはかけとこうな。 」
「うん。 お星様…きれい…(* ॑꒳ ॑* )」
ブランケットを片手でキュッと握りながら空を見上げてキラキラとした瞳で星を眺める。
「重くない?」
「重くない。むしろまだ軽いよ」
心配そうに何度も聞いてくるけど、痩せすぎててまだ標準体重にも満たない身体は人の重さを感じないくらいに軽い。
すちの食べれる量は少なく食べすぎると気持ち悪くなり吐いてしまう。残すのは申し訳ないからと苦しそうにしながら食べるすちを見てられなかったので、プレートで少しづつ持ってきて貰えるようにしてもらった。
完食できるようなら少しづつ量を増やしていくことにした。
「ねぇ…らんさんあそこお花いっぱい…」
そう言ってすちが指さしたのはベランダから見える花畑だった。
「そうだな。日がでてるときにでも一緒に見に行くか?」
「いいの?」
「あぁ。俺から離れなきゃいいからな」
「ん。わかった(*´ω`*)」
(やっぱ…可愛いな…手放したくない。)
「そろそろ入るか…どう?寝れそうか?」
「うん…でも…ちゃんとぎゅっとしててね…」
「してるよ。ちゃんとな」
すちを抱え直して部屋に戻り、ベッドに寝かせてその隣に自分も横になる。
「ナデナデ…すち苦しくない?」
「だいじょうぶ…らんくんのぎゅーすきです。」
「そっか。ずっとこうしてるから、安心して寝ていいぞ」
「ん…𓂂(՞っ ̫ _՞)𓈒 𓂂𓏸」
頭を撫でているとベッドに入り暖かくなったからかウトウトとしてゆっくりと気持ちよさそうに目を閉じた。
「ナデナデ…おやすみ…(チュッ」
すちの額にキスを落とし俺も目を閉じた。
その日の夜はここに来て初めて、すちは魘されることも過呼吸になることもなく落ち着いた呼吸を繰り返して朝まで目を覚ますことはなかった。
次回♡×150です!
コメント
1件
**9話読了!** すちちゃんが少しずつらんくんを頼れるようになってきてる感じがすごく伝わってきた…!特にバルコニーのシーン、星を見上げて「お星様みたい」って言うところめちゃくちゃ可愛かった〜✨ しかも「ちゃんとぎゅっとしててね」って素直におねだりできるようになったの、大きな進歩だと思うし、らんくんがずっと側にいてくれる安心感が伝わってくる。 この日初めて魘されずに眠れたエピソード、すごくじんわりきた…。次回♡×150か、続き気になるなあ!