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お兄さんはっ?お兄さんはどこっ!?
「お兄さん!」
「る、瑠衣ちゃん?どうしたの?」
いた……良かった……
「ぁ……力が抜けて……」
立てない……
―こうなった経緯―
「瑠衣さん、あなたに妖魔の討伐を頼みたい。」
「……え?」
私が……妖魔の?
「っけど先生!私はまだ2年生で……実戦は3年生からだと聞いていますが……」
「そんなことどうでもいいのです。これは上から直々に伝えられたものです。」
「そんな……」
3年生でも死傷者が出るほどのものを……私一人で?
「ということで、頑張ってください」
「まっ……」
「期待してますよ」
―現在に戻る―
「っていうことがあったの」
「それ、は……」
どうしようどうしようどうしよう
「お兄さんと、もう会えないかも……」
「……」
え……?
「何か言った?」
「うん、手伝ってあげるって言っただけ」
嘘……
「ほんとっ!?」
「うん。僕も瑠衣ちゃんに会えなくなるのは嫌だしね?」
良かったこれでまたお兄さんと会える……
「じゃあ、着いてきて」
妖魔が封印されてるところに案内するから
「ここ、だよ」
昔、ある研究者によって封印されたけどまた妖魔の動きが活発になり始め、私に命令が下された。
「よりにもよって……」
「お兄さん、会えなくなっちゃったらごめんね……」
「瑠衣ちゃん?……何する気?」
私は、私ができることをする。お兄さんはもし私が負けた時の切り札だ。
「お兄さん、私の事嫌いにならないでね……」