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曲パロ...!!!???最高ッ!!!!物語の3行目でなんの曲か分かってしまった...この曲良いですよね〜
曲パロ×えすけぷパロです。
歌詞をところどころ変えてます
ストーリー性皆無!
ルビが使えない!!!!なぜ!!!!!
モブが出てきます
︎︎☁︎︎*.┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈︎︎☁︎︎*.
Nk side
???「泣いてるの?」
泣いてないよ
???「じゃあ怒ってるの?」
怒ってもないよ
誰かわからない、後ろから質問される。そんな幼い声が問うてくる。
そんな幼い誰かに心配かけない様にと。
Nk「心配いらないよ」
大丈夫、しっかり笑えてるよ。
そう自分に言い聞かせ、声の正体を見ようと後ろへ振り返る。
返事は宙に浮いただけだった_______。
なんだ、と少し落胆していれば、どこかからジリリリリと聞こえる。
嗚呼、なんだ夢か。
最近そんな夢を頻繁に見る。
Kr「おはよ」
きりやんが挨拶しに来る
Nk「ん…おはよ」
いつもの光景、いつもの病院。
この病院の中で、あの日描いたもの、みんなは真っ黒な色だって言うけれど自分の中では大切な夢の色、1日、1日としだいに濃くなる。
1人じゃないことだって分かってるよ、だってきりやんがいるもん。
そう綺麗なトパーズを横を見ている。
ふと振り返る、この病院を占拠した日のことを、最初は罪の意識があったが、その意識も次第に遠くなっていく。
この病院を占拠すると覚悟したあの分かれ道はまるでジオラマを見ているかのように思い出すことが出来る。
絶対馴染んではいけない、普通の人には馴染めない思い出のようになっている。
Kr「なかむー?、行くよ」
ぼーっと彼のことを見ていれば、目の前で手を振り、現実世界に戻された。
Nk「あ、うん…。」
Kr「またあの日のこと考えてたの?」
Nk「そうだよ。」
Kr「そっか。」
そう言って彼は僕の白衣を手に取り被せてきた。
この病院を占拠したのは、いざなったクローバー(復讐)のおかげ、この場所を舞台に選んで。
患者という演者は病室という輝くステージ(病室)に立っている。
共に悪役として行くあなたの手、僕が掴んだその手が痛くならないようにと願っているから
どんなに彼がかじかんで、かじかんで動けなくなってしまったとしても僕がその度に暖めて、
この舞台では目が眩むような煌めくライトも、それに照らされ落ちる影も、全て愛していたいから。
Kr side
なかむが起きる少し前に目覚めた、昔はよく寝てる時ですら泣いてて、起きたらさらに大号泣して
Kr「泣かないで、泣かないでよ、そのために俺が側にいるから」
ってプロポーズ紛れの慰めの声をかけてたのが懐かしく感じた。
そんな事を考えていればもう8時15分、患者達に朝ごはんを食べさせに行く時間だ。
Kr「ほら、時間だからご飯食べさせに行くよ。」
Nk「わかった。」
そう言って俺らはパン(病原菌)を配りに行った。
Nk「みんな〜、いい夢見れた~?」
いつも通り声をかけていくなかむ、
Mo「お腹すきましたー」
Nk「はい、じゃあパンね~、牛乳どうする?」
いつも通りの光景、いつも通りの会話、
そんな彼を横目に見て、次は中庭に出す為に鍵を開ける作業だ。
なかむの様子がおかしいのはいつもここだ。
Nk「……。」
指先が震えていて鍵が開けられない。
Kr「なかむ、」
そんな彼の震える指に、この手を添えて鍵をなかむから取り、鍵を開けた。
なかむの手は今さっき鍵を開けるまで震えていた
無理もないだろう、
きっとあの4人が一気にこの病院から抜け出した事がネックで中々立ち直れていないのだろう。
あの時は本当に大変だった、警察やらマスコミやらが来るから全部返り討ちにして、なかむJrや、きりやんJrに自分達が背負うものを託すことにして、四六時中警報音が鳴り響いていた。
此処はかなり現実世界と距離があるから平和ボケしていたのだろう、現実世界の輪郭は日に日に濃くなる一方。
それに耐えきれないなかむはゆっくりと音を立てて壊れて行った、そんな俺は声をかけることしか出来なかった。
Kr「1人じゃない。」
Nk「1人じゃないことも分かってるよ。」
Kr「……。」
俺には背中をさすることと前を見ていることしか出来なかった。
ふと振り返る
あの日の光景は見えなくなっていく。
あの現実を突き付けられ、死のうか迷った分かれ道はまるで、一瞬のコマを撮し、写真立てにしまった記憶のようだ。
いざなったクローバー(復讐)その葉(片割れ)を手に取って、新たなステージ(サーカス)を待っている。
共に行くあなたの目、初めてあった時に見つめられたその目の中にあしらわれた星が色褪せぬように心から願っているから。
本当にその目が眩しくて眩しくて、いくらその先に手を伸ばしても届かない。
そんな彼が触れたものも、受けた傷も、全て憶えていたいから。
Nk side
最近思うように鍵が開けられない、
紛れもないトラウマだろう。
鍵を開けようとすれば指先が震え思う様に鍵穴にさせない、最近はずっときりやんが鍵を開けてくれている。
鍵を開けている最中に誰かに
「負けないで、負けないで。」
と夢の声の主に声をかけられる、きりやんが鍵を開ければ、
「そのために側にいる」
と前にきりやんが言ってくれた言葉を言われ、ハッとすれば不思議と震えは止まっていた。
その声は自分の隔たり奥の自分も見えない世界まで届いた。
患者が中庭にいる間少しだけ転寝をしようと椅子へ座り、目を閉じた。
そしてまたあの夢を見る。
Kr「泣いてるの?」
泣いてるかもしれない。
Kr「じゃあ怒ってるの?」
怒ってるよ。
質問される前に後ろを振り向けば幼い金髪の少年が問うてくる。
Nk「心配いらないよ、お兄ちゃん強いし、ほら笑ってるでしょ?」
そんな幼いきりやんをあやす様に、返事をするように歌を歌い、今届けていく。
歌い終われば、目覚ましとは違う目の前にいる彼の声が聞こえた、
Kr「なかむ、なかむ。」
Nk「…おはよ」
感情がぐちゃぐちゃのまま、今微笑んで。
そんな彼が少し目を見開けば、同じように微笑んだ。
いつの間にか泣いていたようで、優しさから生まれた雫はその頬へ。
少し前まで怖かったこの舞台では目が眩むような煌めくライトも、それに照らされ落ちる影も、全て持って別の世界へいくから。
今まであった嫌なこと全部乗り越えて、その先で何が待ってるかは分からないけれど、がむしゃらにただ前へ歩いていく、
この震える指にこの手を添えて今ステージの鍵を開ける。
どんなに錆び付いていても、色褪せず消えない色で今ドアを開ける。