意見の相違について

彼はそう言った

「貴女のためなら命を懸けてでも守ります」

だが、彼女は言った

「この世に私より守るべき存在はいると思うわ」

それは、人の価値観であり、

意見の相違が生じる。

それは、守るべきことだけに縛られることではない。

そうやって、人はその都度話題を変え、自分が有利で優位な位置に立とうとした。

それは、私の、私たちのかけがえのないほんの些細な出来事で生じることもある。

だが、これだけは憶えておいてほしい。

「自分だけが正解」なのだと。

それをみんながやってしまえば、訳が分からなくなるだろうという人もいるだろう。

もちろんそうだろう。

だが、この現在を生きて居る私、（もしくは僕、俺等）即ち自分が考えているこの答こそが

自分なりの正解であり、正しさなのだと。

ただし、残忍性のある自分を保護する目的では使ってはならない。

なぜなら、素晴らしい自分の考えを持つ他人に迷惑をかけてはならないからだ。

それこそが、価値観の相違の、副ういなのである。