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赤羽 次郎「あ!流華!それに子糸!」
石原 千年「無事だったんだね、良かった」
胡蘇紀 安羅「千布、おったんや」
胡蘇紀 安羅「胡蘇紀 安羅(こそぎ やすら)。千布の幼馴染」
臼柏 千布「安羅こそ……っ」
石原 千年「さっきね。三人で話してたんだよね」
赤羽 次郎「それがさ、思ったより盛り上がっちゃって。胡蘇紀さんに申し訳ないなって」
胡蘇紀 安羅「いや、全然大丈夫やないこともないから!」
石原 千年「なら良かった」
そうだったんだ。私も混ざって一緒に話してみたかったなー。ふと、臼柏さんを見ると、表情が以前より明るく、少し微笑んでるように見えた。
私達は自室へ戻る。
石原 千年「いや、時間忘れるぐらい楽しかった」
登子 流華「私も混ざってみたかったよ〜」
石原 千年「でも最初はね。あの人ちょっと怖そうだったの。従業員さんに対する言葉掛けが強かったんだよね」
登子 流華「全然そうには見えなかったけど。んー私は会った事なかったからなー」
石原 千年「手伝ってた時にたまたま見かけたんだけどね」
登子 流華「良い人そうだったけど」
石原 千年「安羅さん、人とあまり関わった事ないんだって。キツく当たっちゃうから、みたいな」
登子 流華「キツイ事言われなかったの?」
石原 千年「初めは言われたけど、話していくごとに、紐解かれるというか…?」
登子 流華「意外な一面も持ち合わせているんだね」
石原 千年「だね」
登子 流華「そろそろ、遅いしもう寝よっか」
私は電気を消し、お互いに眠りにつく。
はぁ、久しぶりに人と話したわ。
しばらく話した事なかったからバレんか緊張したけど…
でも………。
胡蘇紀 安羅「明日から気軽に話してみてもええんか、な?」
みんな親切そうやったし。
でも嫌われたら。バレたら終わりや。気をつけな、
「順調かな」
胡蘇紀 安羅「…貴方は?」
私の前には仮面をつけた人…。暗くてよく見えないが、仮面をつけていることは確かだろう。
「僕は、君の救世主。迎えに来たよ。」
胡蘇紀 安羅「迎えに…?…あがッ!!!」
私は突然来る、痛みや吐き気でその場から崩れ落ちた。
疼くお腹と血反吐を吐き悶えるばかり。
「救った代償だ。協力してもらうよ。恨むなら僕ではなく、兄を恨むと良い。何故なら、彼が僕に話を持ち掛けたのだから」
胡蘇紀 安羅「う゛ぅ」
次に彼女の腹から黒い物体が現れ、彼女を飲み込んで醜く、美しい姿に変えてしまった。
こうして満月の下、彼女は黒い膿として成れ果てた。
そして和室を勢い良く出て、ひと暴れしに行った。
「さあ、思う存分暴れてくれ。理解力は奪われて、ただひたすら暴走する意しか無い君は支えられた人達を襲うんだ。恩を仇で返すように、ね。この周りで僕以外に知る人はいない。君が不憫な獣だってことも知らずに皆、君の事を殺そうとする。環境を破壊されるんだ、そりゃ止める以外ないと思わない?」
「そうだね。もし生きてたら、愛玩動物として愛でてあげようか。無事に帰ってくるんだよ?」
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