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(※現実の時間軸とズレまくってます。)
(※現在連載中の「拝啓、世界で1番大切な君へ」とは関係のない読切小説となっています。)
今日は成人式だ。
はっきりと大人に分類される年齢になった。
今俺は、もう何年も前に卒業した中学校にいる
「お〜!久しぶりだな!」
「おひさ〜!懐かしいなぁ〜…!!」
「そうだなwタイムカプセル、なんて書いたか覚えてるか?」
「え、全く。」
「だよなw」
今日は当時埋めたタイムカプセルを掘りに来た
「もうみんな集まる前に掘り始めてるやついるらしいぞ」
「俺らも掘りにいくか、!」
タイムカプセルを掘り返す用に用意されていたスコップを手に取り、地面に向き合う。
少し掘ると、箱の蓋に当たった感触があった。
「お、あった」
「早いな」
「この時の俺が浅めに埋めてたらしいw」
「そんな浅くてよく無事だったな、笑」
「それはそうだな」
箱の周りを掘り、土の中から取り出す。
「うわ〜…まじで…懐かしいな…w」
…成人を迎えた俺へ。
_元気にやってますか?
やりたいことは見つかりましたか?
勉強には着いていけていますか?
今は進学先に、将来に悩んでいます。
もう、選ばなければいけない時期になってしまいました。
未来の俺は過去の俺の選択に後悔していませんか?
それと、凛は元気ですか?
凛の病気は回復しましたか?
退院できましたか?
俺は凛に好きだって言えましたか?
凛が無事成人を迎えられていたらいいな。
成人しても元気で健康でいて欲しいです。
将来の自分が楽しく生きていけてますように。
_過去の俺より
…ははッ…w書いたなぁ…こんなこと。
ごめんなぁ、過去の俺。
凛に好きだって言えなかったや。
そんなことを思いながら俺は、俺のタイムカプセルのすぐ横に埋められていたもう一つの箱を取り出した。
「…約束、だったからな」
そう呟き、箱を開ける。
中には2つの封筒があった。
1つは未来の凛に向けて凛が書いたもの。
もう一つは、俺宛てだった_
俺は封筒を開け、手紙を開いた。
晴人へ
まずは成人おめでとう!!
この手紙を読んでいるってことは、私との約束をちゃんと覚えてて、守ってくれたんだね。
私のわがままを聞いてくれて、ありがとう。
そして、私は、もうその場にはいないんだね笑
病気が発覚して、余命宣告までされた私に君は幼馴染だし、って言って側に居てくれたよね。
ずっと側に居て、沢山の話をしてくれたよね。覚えてる、?
君がしてくれる話、面白くて、大好きだった!君はいっつも私に光を与えてくれた。
君のおかげで、入院してても楽しい日々だよ!って、今のことを書いてもどうにもならないか!笑
繰り返しになるけど、本当に成人おめでとう。今日の今日まで元気に過ごしてた?
彼女でも出来た?
部活には入った?
勉強、やっぱ難しい?
バイトとか、してるのかもしれないのか!
自分がやりたい事を、出来ていますか?
きっと君のことだから、上手くやってるか!笑
成人を迎えた君を直接、隣にいて祝えないのは残念だけれど数年越しにまた君に話ができていると思うと嬉しいなぁ…
楽しい日々を過ごしている君に私のこと思い出させてごめんね。
君がどんな大人になるのか空から見てるからね!もしかしたら背後霊にでもなっちゃって憑いちゃってるかもよ〜?
なんてね!
最後に!どうか、元気でね。人生めいっぱい楽しんで!
大好きだよ。
__凛より
「は……ッ…」
「どうした?」
「いや、何でも、。」
「色々あったなって思って」
「やっぱ懐かしいよな〜…!」
「過去の自分、字が雑で何て書いてあんのか読めねー!笑」
「…w」
「ちょっと俺、久々の校舎見に行ってくる」
「おう!いってら〜」
_ _ _ _
『私がさ、成人する前に死んじゃったら』
『私のタイムカプセルは晴人が開けてね?』
「…うん。」
『約束ね!』
「…死んじゃうの…?」
「本当に…」
『可能性があるってだけね!』
『…頑張って生きるよ、!』
_ _ _ _
…俺さちゃんと成人迎えたよ。
凛もさ、成人おめでとう。
あの時は凛に笑っててほしくて、ほぼ毎日お見舞いに行ってたんだよ。
話す内容も考えてからな、w
笑ってる凛がすごく好きだったなぁ…w
俺はずっと元気に過ごしてたよ。
彼女は…出来てないなw
部活は〜…途中で辞めた、!w
勉強はなんとかついて行けたよ。
ちゃんと見てるか、凛。
俺も、好きだった。ずっとずっと。
意気地なしで、何にも伝えられなかったけど
俺はずっと凛が好きだったよ。
「…やっぱ、伝えたかったなぁ…」
「はは…wやべぇ…ッ」
「泣きそ、w」
『もう!なんで泣いてんのw今日は成人っていう大事な節目でしょ!』
俺はびっくりして顔を上げるも当然、周りには誰もいない。
…凛の声が、聞こえた気がした。
そんなわけ無いけどな、w
「お前、本当に俺に取り憑いてたりしないよな」
なんて言いながら。
「あの手紙、ずるいぞ!w」
「俺も大好きだよ。」
あの時言えなかったひと言を、俺は数年越しにやっと言えた__
_Fin