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サ「ここは…」
また知らない場所で目が覚める。さっきからこんな展開が多過ぎる気がするが、今度はどこだ?何もない白い空間のようだが…
?「よォ、よく来たな?」
ノイズが掛かったかのような聞こえずらい声の先を見ると、黒い体に赤や青、黄色といった色が添えられているオイラが居た。
サ「まったく、オイラは何人いるんだ…お前さんは一体誰だ?」
見下すかのようにオイラを上から嘲笑うヤツが応える。
エ「俺はエラーだ。お前さんに少し用があってな。」
用と言われてもまったく検討がつかない。ここは直接聞いてみるか。
サ「オイラに何の用だ?これまでにお前さん合わせて3人も自分を見てきたんだ。オイラみたいな存在は珍しくないんだろ?」
エラーはその応えを聞き、面白そうに顎に手を当てる。
エ「確かに『サンズ』という存在を集めるなら腐るほど集まる。だがお前はその中でも特別なんだ。」
まさかコアが言っていた能力の事か?だとしたらこんな奴も欲しがるなんて余程の能力なんだな。
エ「さて、提案だ。」
エ「お前さん。俺と組まないか?」
この提案、どうするべきなんだ…
サ「ちょっと待て、オイラはまだお前さんのことをなんも知ってないぜ?お前さんが何を目的に動くかでも手を組むの意味は大きく変わるだろ?」
エ「あぁ、それもそうだな。」
そこでエラーが説明を始める。
エ「俺は名の通り『ERROR』だ。この世にある作品、Undertaleを全て破壊するために存在してる。お前さんだって、自分の世界は消えてなくなったのに他の世界は数多く正常に存在するなんてムカつかないか?だからこそ俺と組むべきだ。類は友を呼ぶってやつだな。」
こいつ、多分相当やばめなやつだな。
だが、そういう事なら答えは決まったぜ。
サ「悪いが、そういう事なら断らせてもらうぜ。オイラに悪は似合わないし、世界を戻す算段もあるっちゃあるんでな。」
そう言って立ち去ろうとする。が、長年の感がで分かるが多分、こいつはそう簡単には終わらせてくれない。
エ「そうか、なら。最初からこうしてた方が早かったな。」
背後から突然飛んできた、これは…糸!?
サ「チッ!」
糸が飛んでくるのは予想外だが、来ることが分かってたら回避のしようがある。
サ「つまり、このまま逃がしてくれる気は無いって事だな?」
エ「そういう事だ。」
そこから戦闘が始まった。
まずはオイラから。骨を何本か生み出し、エラーに飛ばす。3本外れ、2本弾かれる。4本弾くのに隙が生まれる。
ここを刺す。
サ「こいつは骨身に染みるぜ?」
後ろに飛び、ブラスターで吹き飛ばす。
こいつは当たったな。
エ「中々いいんじゃないか?」
サ「なっ!?」
当たったはずの相手の声が後ろから聞こえる。近道をする時間も与えなかったつもりなんだが…
とりあえず意識を切りかえ、後ろから来た糸の位置を確認する。
1本が頭、3本が身体だな、これなら躱せる。
オレは骨を1本出し、先に来た頭の骨を右に避け、体に向かってきた糸に骨を絡ませ、回避する。
この程度ならなんとかなるかもな。
そうして、エラーの方を向くと、そこには誰も居なかった。
サ「まずい、見失っ…」
エ「ちまったな、相手から目を離すのはオススメしないぜ?」
やばいな、だが糸ならこいつで…
そう思い、骨を出したが予想外が飛んでくる。
エ「プレゼントだ。」
目の前に出てきたのはブラスターだった。
サ「まずっ!?」
予想外のブラスターに対応しきれず、呑み込まれる。
エ「勝負あり…て感じかな?」
サ「ふぅ…へへへどうだかな。」
最悪だ、何とか間に骨を挟んだが、両腕がイカれた、もうしばらくは使えそうにないな。
エ「その腕、もう使えなそうだな?次の攻撃は一体どう防ぐんだ?」
お見通しってことか。さて…どうしたものか…
なにか、何か打開策を見つけなくては…
エ「終わりだ。」
糸が飛んでくる。躱すルートは潰されてるな。防げはしない。近道は…行く先が無い。何か、何か…
?「手を貸してやろうか?」
ふと、そんな声が聞こえる。
見渡すとそこには1人のオイラが居た。
サ「お前さんは…」
そのオイラはオレンジ色の瞳をしたオイラだった。その見た目はまるで…
サ「ソウルを取り込んだオイラなのか?」
それを聞いてサンズが微笑む。
デ「大当たりさ。俺は『デルタサンズ』。オレンジ…『勇気』のソウルを取り込んだ世界さ。」
勇気のソウルを取り込んだサンズ…だが、そんな奴が何故今ここに…
デ「俺の世界はもう消えてしまってな。強いて出来たことがこうして概念を残す事くらいなんだ。」
概念を残す…だからオイラの元に現れたってことか。
デ「それで、お前さんはどこか特別らしくてな、そのソウルに俺が力を貸せそうなんだ。」
サ「力が貸せる?」
デ「あぁ、一時的だがな。俺の力を託すからもう一度立ち上がってみな。そして全部を取り戻してくれ。」
瞬間、デルタがこっちに手を伸ばす。その手から光が託され、力がみなぎる。
デ「頼んだぜ。」
デルタが光り輝き消えていく。何かコアに近しい消え方の中、オイラの意識も戻って行った。
エ「終わりだ。」
こっちに飛んできた8本の糸…
サ「ふぅ…」
避けることは出来ないならば。
サ「はあぁ!!」
弾き飛ばす!
ソウルからオレンジオーラが飛び出し、バリアのようなオーラを纏い糸を全て弾く。
エ「なに?」
予想外な行動に一瞬の間が出来たエラーに背中に付けたブラスターで近付きぶん殴る。
エ「がっ!?」
音を立て吹き飛ぶエラーを睨み、構える。
サ「形勢逆転と行こうぜ。」
そうして、俺はパーカーを脱ぎ捨てた。