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だめだよこんなの…俺にはやっぱり耐えられない、ウッチャンが離れていくなんて。俺にはウッチャンしかいないのに…。視界が酷く歪む、頭が痛くなる。呼吸が止まらない、苦しい。
「っ…はぁっ…ひゅっ、は…」
え、なんで、涙が止まらないつらいくるしい…
「今國!」
抱きしめられた感覚がして涙で濡れた顔を上げるとウッチャンが心配そうな顔をしていた、何でウッチャンがそんな顔をするの…?
「はぁ、はぁ…」
「今國、ごめん…ごめんな…1人にさせないって約束したのに」
約束…俺は1人になるのが1番恐くて、1人でいたらトラウマがフラッシュバックしてくるんだ。常に消えたくて消えたくて仕方なかった、でもウッチャンはそんな俺を見捨てずに受け入れて約束してくれた。「俺はお前を1人にさせないって約束するから」って。
「…ウッチャン、俺…ウッチャンのこと好きになっちゃった…」
また涙が溢れてきた、男同士なのに気持ち悪いよなぁ…。本当…何やってんだよ俺。
「俺も、今國が好きだ」
それは違う意味での好きなんだろうな…俺のとは全然違う…。すると…
チュッ
「ん…!?」
え、今俺…ウッチャンにキスされた…?夢じゃないよね?これ。
「あー…そういう意味での好きだから…///」
ウッチャンの顔が赤くなってる、俺の顔にも熱が帯びてくる。これ、期待して良いのかな…?
「本当に、俺で良いの…?」
「今國…いや、かずが良い」
あ、あだ名で呼んでくれた…めちゃくちゃ嬉しい。俺こんなに幸せでいいのかなぁ…。
「えへへ、ウッチャン大好き♡」
俺が満面の笑みで告げると釣られてウッチャンも笑顔で返した。
「俺も愛してる」