貴方が気付くまで

「宝乃」

『rd』

【下女】

(宮女)

─start

「……ん？」

ｶﾞｻｯ

下女の部屋に帰ってブレスレット見てみたが…

2個あるぞ…？

「……？」

専門家に頼んで世界に2つしかない

ブレスレットを作ったはず…だが…

1つは自分の

じゃぁ。こっちは？

まさか……、

ｶﾞﾀｯ

┈ 城にて。

「はぁｯ……はぁｯ」

まさかあいつ

もっと感心してみておけばよかった

ｻﾞｻﾞｯ

『…ん？』

『誰？』

「あのｯ……！」

名前なんだっけ

『…下女がなんでここに？』

『緊急事態？』

ｻﾞｻﾞｯ

まぁ。そうだよな

人さらいなどに合わないために

メイクをして顔を隠してきた…が。

こんな顔じゃ分かるはずもない

『……え？』

「なにかｯ落としてませんか？」

ブレスレットを。

貴方がここでランタン照らしているのも

おかしい

なにか落としたのだろう

『ぁぁ。まぁ…』

『ブレスレットを』

(ちょっと！下女？！)

(なにrd様に近寄って！)

「ぅべｯ……」

厄介な奴らにあってしまったな

『あｯちょ…まっ』

(rd様。部屋に行きましょ)

(なんなのよあの下女)

あの宮女…

ｶﾞﾀｯ

ﾎﾞﾌｯ

「はぁぁ……」

【どうしたの~？宝乃】

「落とし物の相手がねぇ……」

【落とし物？】

【そうだ！】

【最近の噂しってる？】

「ん…なに？」

噂がほんと好きだなぁ。

【恵比奈(エヒナ)様が最近

大切な物を失くしたって噂！】

恵比奈様が？

そういえば他にも落とし物は拾っているが…

この簪か？

高そうだし。戻ったら売ろうと思ったが

そうはいかないみたいだな

問題事には巻き込まれたくないし

知らないフリしておくか

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