テラーノベル
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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
いわめめ
あべめめ
どっちも含まれておりますのでご注意を
目黒→『』
岩本→【】
阿部→「」
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目黒side
若干埃臭い、薄暗い部屋。ここは俺の唯一の居場所であるけれど、俺に居場所はないと言っても過言ではない
『っち、近付くな!!』
【なんでそんなこと言うの、酷くない?】
『…酷いのはどっちですか、こんなことしといて』
縛られた両手両足をギリギリと動かすも拘束具が外れそうな気配はない。それもそのはず、太いとも細いとも言えない微妙な太さの縄で縛られているから動けば動くほど縄が食い込んで痛くてまともな抵抗ができない
『…もう、いい加減にしてください。いつになったら離してくれるんですか。大体…』
【うるさい(Sh)】
『ぐッ…』
【目黒はいい子だから、余計なこと言わないよな?黙っとけるよな?】
『…っん”…、!』
【…わかるまで躾てやらなきゃね】
ダメだ、逆らえない。怖い。彼の笑顔も、無意識に出されているグレアやコマンドも、怖くて怖くてどうしようもない。今日もきっと、俺は彼のありとあらゆる欲を発散するためだけに使われるのだろう。いつになったら俺は外に出られるんだろうか。いつになったら俺は、自由を手に入れることができるんだろうか
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人間二人が乗るには少し狭いくらいのベッドに、180cm越えの大男が二人。もうそれだけで変な話だけれど、さらにその二人がそこで交わっていたとしたら。そこに一方的な愛しかなかったとしたら。そんなバカな話はないだろう
『…は、ぁ”…』
【ほら蓮、Present】
『ぅ”……』
【できないの?悪い子じゃん、まだお仕置足んなかったかな…】
『ちが、違う…ごめんなさ、』
【何が違うの?何に謝ってんの?】
『…いい子にするから、殴らないで、…』
【じゃあちゃんとやって?んー…Attract】
男としての、人間としての尊厳を破壊されるような屈辱感に耐えながら彼を怒らせないよう今自分が出せる一番甘い声で誘惑する。彼の手によって作り替えられてしまった、すっかり何かを受け入れるのが仕事だと思い込んでいるような自身の孔を軽く拡げながら真っ直ぐ彼の方を見て、言いたくもない言葉を無理やり喉の奥から押し出す
『…俺のここ、岩本くんので埋めて、』
【…名前】
『ぁ、…ごめ、ん、照くん、照くんごめん、』
【何回言ったらわかるかなぁ、】
『もう、忘れない…から、』
【んー…なら今日は許したげる】
彼のものが宛がわれ、ゆっくりと中を押し拡げていく。何度この行為を重ねてもこのときに得られる圧迫感と不快感は取り除けなかった。何度繰り返しても慣れないし痛いし、何がいいのやらよくわからない
『ッぃ”…っ、…』
【…っもうちょいで奥、入るから、】
裂けるんじゃないかってくらい痛いけどそんなこと言えるはずもなく。痛がっていることに気が付いているのかいないのか、彼はお構い無しに奥へ奥へと侵入してくる。シーツをぎゅぅう、と掴んで必死に呼吸をしていると最奥まで彼のものが到達して…
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『って、ぇ”…、!』
目が覚めるとそこは阿部ちゃん…と、俺の家。あの期間の夜がトラウマになってしまって悪夢を見ていたようだ。最近やけに寝汗が凄い理由もやっとわかった
「…ん…?どしたのめめぇ…」
目を擦りながら隣で阿部ちゃんが起き上がってきた。あ、やばいまた心配かけちゃう。平気なふり…平気だって、自分の口で伝えなければ
「…ど、ぇ、怖い夢見ちゃった?」
徐に手を伸ばして俺の顔に触れる。その手が拭ったのはいつの間にか流れ落ちていた俺の涙だった。俺に触れてくれるのが最初からこの手だったら、優しくて暖かい彼の手だったらどれほどよかっただろう
『阿部ちゃん、』
「ん?ぎゅーする?」
『…する、』
自分より華奢でいくらか身長も低いのに、今ばかりは大きく見えた。彼になら何を頼んでも、何を伝えても大丈夫だという安心感も理由の1つだったのかもしれない
「寝れそ?」
『…もう変な夢見たくないから、起きとこうかな』
「んじゃ俺も起きとこーっと」
『え、ダメでしょ。阿部ちゃん明日仕事あるんだ…』
「恋人より大事な仕事があるわけないでしょ、それに自分の体調は自分が一番よくわかってるから」
『…そっか、ありがと』
「いーえ、てか最近よく魘されてるけど何でだろうね」
『ぁー……理由聞いても引かない?』
「ん?うん、多分引かない」
『確証はないの?笑』
「ないね笑」
『…まあいいや、ちょっと聞いてくれる?』
「ん、聞くよ」
最近よく見る夢のことを話した。無理やりそういう行為をされていたこと、playもやってたけどずっと苦しくて仕方がなかったこと、彼と一緒に寝ると高確率でこの夢を見ること。全部洗いざらい話してみた
『…誰かと一緒に寝ると、それが岩本くんだって錯覚しちゃうのかな』
「うーん…それはちょっと困るねぇ…」
『俺もどうにかしたいんだけどどうにも…』
「…1個だけ、解決策思い付いたかも」
『え、何?』
「めめってsubだよね?」
『え、うん』
「えっと、俺domなの」
『…つまり、?』
「…やじゃなければ、1回playだけでもしてみない?」
コメント
6件
目目の過去が辛すぎる、、でもこのあとが気になりすぎてやばい!!
続き楽しみにしています!