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#3 「兄貴」
あれ、寝ちゃってた…?
「あ、起きた?大丈夫か?」
「…へ?だ、だれ…??」
私に声をかけたのは知らない男の人。
会ったことも話したことも…ない。
「あ、驚かしちゃった?ごめん…
俺はアイツの兄。」
その人が見せたのはiPhone。
画面に写ってたのは…
「…え、シルクさん…の?」
えぇぇ!?
シルクさんのお兄ちゃん!?
た、確かによく見ると顔似てる…
「昨日の事で辛かったんだよね…
今日は学校休みにロミアちゃんの
お父さんがしてくれたらしいから
ゆっくり休んでね?」
「わ、わかりました…」
「あ、敬語じゃなくて大丈夫だよ!」
シルクさんと同じこと言ってる…(笑)
流石兄弟ですね👏(笑)
「わかった…!えっと…兄貴!」
「え、兄貴?(笑)」
「うん、お兄ちゃん感凄いし
そう呼んでもいい?」
「もちろん、
シルクもそう呼んでるしね(笑)」
まぁ頼れる兄貴って雰囲気出てるしね。
実際ホントに頼れそう。
「あ、そうだシルク起こさねーと…」
「え、まだ起きてないの!?」
「アイツ今日授業あんのに…(笑)」
「起こしに行く?」
「あぁ、ロミアちゃんも来る?」
「あ、うん…」
シルクさん結構朝に弱いんだな…
結構なんでも強いと思ってた…
「おいシルク〜?朝だぞー!
遅刻してんだから早くしろ!💢」
「…えぇ…ねむぃ……」
「シルクさーん、朝だよ」
「え、ロミアっ!?」
私が声かけたらすぐ起きたんだけど?(笑)
え、なんでなんでw
「なんでロミアちゃんだったら
すぐ起きんだよ(笑)」
「いや?」
「てか遅刻してんだからさっさと学校行け!」
「わかった!分かったから!」
可愛いな〜
こんな可愛い人他にいないよ…(笑)
「学校行ってきまーす…」
「行ってらっしゃい♪」
「早く行かなーと遅刻すんぞー?」
「はいはい(笑)」
さてと…あれなんかLINE来てる…?
誰からだろ?
「…って…」
LINEのトップに表示されていたのは
私にいじめをしている人の中のリーダー。
この人嫌いなんだよな…
まぁいじめる人が好きってのもおかしいか。
《お前なんで今日来てないの?
まさか私らから避けるために?》
やばい…このままだと
更にいじめがエスカレートするかも…。
「ん?どうしたんだ?」
「わっ!?」
私は急いでスマホの電源を切り、
スマホを隠す。
流石にシルクさんたちに迷惑かけれない…
「き、急にどうしたの?」
「いやどうしたのって
なんか難しい顔してたからさ…。」
か、顔に出てた…?
「い、いや?なんでもないよ…」
「………」
しばらく黙って兄貴はこう言った。
「そう…?なんかあったら
いつでも相談してね、」
「……」
相談…できるわけないじゃん。
迷惑かけたくない。
巻き込まれるかもしれないのに…。
でも…いつか、
バレちゃうのかな……。