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獣人仮面舞踏会が終わった翌日。シャルロットが身体を伸ばしながらルカとダイニングルームに向かっていた、その時ちょうど応接室から出てきた1人の男性と目が合った。
???「お久しぶりですね。シャルロット王子」
シャル「っっ!」
ギクリと顔を歪ませたがすぐに顔を笑顔にして目の前で手を胸に当てニコニコと胡散臭い笑顔をしている人物に会釈をする。
シャル「お久しぶりですエルドルト公爵様」
エルベルト「背も大きくなられましたね、シャルロット王子。」
エルベルトは8年前、ちょうど碧がシャルロットになった時に他国と戦争が起こっていた。
エルベルト「相手の国がなかなかしつこくて、他にも様々な対処で8年もかかってしまいました。」
ニコリと笑うエルベルトに ははは。と乾いた笑いを零し内心舌打ちをする。
そうエルベルト・フルエ・クックルックはシャルロットの敵だ、本編で悪役非道なことをしまくってきて最終的にはその行動がバレた事で死刑判決を受けたが上手く逃れてしまったのだ。碧がこの世界に来たら絶対に逃したくなかった相手だ。
シャル「エルベルト公爵様のグレイゼル国はアステリナ国とでしたよね? 」
エルベルト「ええ、よくご存知で。私たちの王はアステリナ国がお嫌いでして。」
「ああ、私がこんなことを言っていたのは内密に。それではまた会いましょうシャルロット王子」
シャル「はい、遠い所からわざわざありがとうございましたエルベルト公爵様」
エルベルトは振り返りカツカツと音を立てながらシャルロットの前に後にした。
シャル「ふぅー…じゃあ、行こうかルカ」
シャル「行こう今すぐ、殺りに!」
ルカ「何する気???」
青筋を立てながらエルベルトの後を追おうとしたシャルロットを羽交い締めにしてダイニングルームに連れていく。
_______________
朝食が終わりシャルロットの部屋___
ルカ「それで、エルベルト公爵への殺意凄かったけどどうしたの?」
シャル「あんの人の皮をかぶった狐がっ!」
エルベルト・フルエ・クックルック。
年齢32 見た目的には若い。
王であるヴァロクス・マグセトラド・グレイゼルに忠誠を誓っている
表向きは。
実際は裏でヴァロクスを手のひらで転がし動かしている張本人。様々な村から金品の全てを奪い取り、金品がない村は消滅させなかった事にする、常に戦争を繰り返し様々な国を乗っ取っている。
「ああ、ヴァロクス王、貴方こそがこの国の相応しい」「さすがヴァロクス王。私にはそのような事思いつきませんでした。」「そうですヴァロクス王、この国は貴方にとっては邪魔にしかならいない。潰してしまいましょう。」
これがエルベルトだ。公爵でありながら王よりも権力を持っているだろう、なにせ王を手玉にとって動かしているのだから。
物語の1部であった
『エルベルトは王に囁いた。「メルーデル家三男、シャルロット・ウィル・メルーデルはいつしか必ず強敵になりえります」
王は座りふむ、と考えている。そんな王のグラスにワインを注ぎながら続ける。
「あの物は今ですら強い、ならばこれ以上強くなる前に排除しとくべきではありませんか?」
グラスに入ったワインを飲み干し王は言った。
「そうだな、そうだなエルベルト!」
「シャルロット・ウィル・メルーデルが1人になった際確実に殺せ!」命令を下された騎士は「はっ!」そういい外に赴いた
エルベルトはシャルロットを邪魔だと判断した。彼はエルベルトが戦争を仕掛けた国に滞在しており、一人でその戦況を変えグレイゼル国に敗北を見せた。
哀れなヴァロクス王。彼の手の上で踊らされ、日に日に積まれていく毒にも気づかず。また今日も踊らされワインを煽った。』
ルカ「じゃあシャルロットは…」
シャル「1回殺されてる…」
ルカ「…それに毒?」
シャル「ああ、もしヴァロクス王が死んだ時次に王になるのは信用されていたエルベルトだから」
エルベルトがすぐにでも王を殺さない理由は王がまだエルベルトを後継者にする。と言うことを表に出していながらだ、このままだと他に王の座を狙っている奴に取られるからであり。もう1つ、もし王がやった事が大っぴらになり次に王になったエルベルトがなった時ヴァロクス王の所為にして言い逃れをしようとしているからである。
シャル「エルベルトはまだ王を殺さない。もし殺すとしたらシャルロットを殺してからだ」
国の王の息子である王子を殺す命令はヴァロクス王がした。自分は知らされていなかった。そうシラを切りたいのだろう。
ルカ「殺され方、それかこんな方法するだろうなってってヤツある?」
シャル「あるっちゃあるけど」
ルカ「教えて。今すぐ対策して絶対守るから」
ベッドで並んで座っていたから真剣な顔をしてこちらにズイ、と近ずいて来たルカにシャルロットはバランスを崩しベッドに倒れ込む。
その時にシャルロットの手を握って居たからかルカも一緒に倒れて押し倒す形になっていた。
シャル「ふ、ふふふっ、そんなの知らなくてもルカはどんな攻撃でも守ってくれるだろ?」
ルカ「それはそうだけど、パターンは知っといた方がいいかなって」
シャル「1つのパターンだけを視野に要らない方がいい、俺が来てこの世界は結構変わってるから暗殺の仕方も変わってるかもしれない」
ルカ「確かにそうだね。」
起き上がったルカに差し出された手を取ってシャルロットも起き上がるが、勢いが着きすぎてルカの方へ突っ込んでしまった。
ルカ「わっ!」
シャル「勢いつけすぎた…」
ルカ「ふふっ」
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まさか暗殺方法以外で来るとは思わなかったが。
「シャルロット王子が偽物?」
「でも確かに黒い髪に赤い目だと言われていたのに今は青い…」
やってくれたなエルベルト。
どこで「シャルロット王子は転生者が入った偽物」そんな話を聞いたのか分からないがシャルロットの真似くらい余裕だ。
シャル「何を言い出すかと思えば、どういう事ですか?エルベルト公爵様」
エルベルト「何を、ですか。とぼけないでくださいシャルロット王子、いや偽物の王子 」
シャル「偽物とは?」
エルベルト「貴方と私が最後に会った時、貴方の目は赤色でした。その時から貴方は変わられた、違いますか?」
エルベルトの言い分はこう。
・目の色が代わった日と性格が変わった日がほぼ同列。
・ある日から書庫に籠るようになり、何かを真剣に調べていた。その数年後にロート王女の魔力欠損。
なぜ戦争を行っていた彼がこれを知るのか
エルベルト「これだけでも証拠になるのでは?」
「それに、彼が変わったのはロート王女が一番わかっていらっしゃるのでは? 」
パーティ無いの貴族の視線がロートに向く
ロート「シャルロットが偽物?何を言っているんですかエルベルト公爵。私のシャルロットが変わったことなんて一切ないわ」
エルベルト「…はは」
エルベルトは口角を引き攣りかわいた笑いをあげる。
そこでふと、シャルロットが口を開いた 髪をかき上げながらため息をついて
シャル「はぁ…貴方は赤い目を嫌った俺が幻術魔法で青く見せているとは考えなかったのですか?」
「それに目の色が変わった日に性格が変わったのは赤い目に縛られた俺が解放されたからですよ。」
「書庫に籠って居たのはその時魔力欠損が増えていると言われお母様が掛かってしまったらどうしよう。そういう子供ながらの不安の末です。」
「それが役に立つとは思いませんでしたが」
甘いんだよエルベルト。
エルベルト「っっ……なら今赤い目を見せてもらってもいいですか?魔力を感じたら貴方は偽物ということだ。」
(魔力…幻術は使えない…
頭の中でシャルロットの声が響いた。
『変われ碧、俺が外に出たら目が赤くなる。』
内心で頷き身体をシャルロットに渡す。
シャルロット「満足ですか?エルベルト公爵様」
下を向いたシャルロットが次に顔を上げた時澄んだ青色の瞳が赤色に変わった。エルベルトは青ざめ唇を噛んでいた。
エルベルト「っっっ…もう、し訳ありませんシャルロット王子様!」
「貴方が偽物だと聞いた時気が気がじゃなくて。本物で安心しましたよ」
シャルロット「俺を偽物だと噂を流した人は誰です?」
エルベルト「さ、さぁ?申し訳ありません、私も噂程度でして」
シャルロット「そうですか…それで、それだけですか?」
エルベルト「…え?」
シャルロット「エルベルト公爵様は人を動かすのは上手なのに情報の使い方が下手ですねぇ。」
エルベルトの耳元に近づき囁く。
『あまり毒を盛りすぎると宣言する前に王が死んでしまいますよ?』
エルベルト「っっっ!?!?」
シャルロット「ルカ行くぞ」
ルカ「わかったシャルロット」
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シャルロット「エルベルト、俺を潰すこと考えて早とちりしたな?」
ルカ「まさかこんな方法取ってくるとは思わなかったね」
シャルロット「ああ。っとそろそろ俺は碧に身体返すから、またなルーカル」
ルカ「またねシャルロット」
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目を覚ました時シャルロットはベッドの上で朝になっていた。
シャル「ふぁ…」
あくびをして身体を上に伸ばす。
シャル「今日から学園に戻るのか」
数日の休みを終えて今日、学園の寮に戻る。
シャル「朝食食べたらそのまま戻って授業か」
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2章16話 END 6⁄26
ロートはシャルロットが変わってるいることには気づいているけどシャルロットが話してくれるまでは待ってるつもり。
グレイゼル国←敵対国→アステリナ国
レイート国←友好関係→メルーデル国
グレイゼル国←経済的関係→メルーデル国
1章の修正が終わったので2章書き進めます!