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るるくらげ
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#完結済み/分割投稿中
保谷東
その日の森田塾、僕たちは外に居た。場所は研究棟から少し離れた空き地のような場所。そこは土が耕されていて、何かが植えられている場所だった。
「何が植わってるんです?」
「大豆だよ。そろそろ収穫出来る時期だね」
これは今の4年生が植えたものらしい。それよりも大学にこんな畑があるなんてしらなかった。それも結構広い。
「イガさんが森田先生と相談して、大学に許可取って使ってるんだけど・・・」
小山さんはイガさんの方を見た。
「この畑は今年までしか使えない。ここ、資材置き場になるらしくて」
「なるほど」
「だから11期生には他の場所で農をやってもらうからね・・・稲作やるんですよね?イガさん」
と小山さんが聞くと後ろの方で院生と話していたイガさんは頷く。
とのことだった。ちょっと待って欲しい。どうして農?稲作?植物を育てることをしないといけない?
「それと来年のOB会が終わった後、大豆で味噌作ってもらうからね。その段取りは早坂君中心でやろう。樽とか大豆を買ったりとか」
「この大豆を使わないんですか?」
「そうだね、この大豆は味噌作りには使わないらしいよ、イガさんが言うにはね」
急にそんなことを言われて早坂君はびっくりしていた。
そりゃそうだろう。僕だってそうだ。塾かと思って来てみれば、外に行くと言われ、やってきたのがこの畑。そして大豆を眺める時間になるなんて。
「・・・これも塾の内容ですか?」
「そうだね」
それだけ言われた僕らは畑を見終わった後ゼミ室に戻ることに。今日は11月初めの森田塾。ということでそれぞれがまとめた本の発表が行われることに。
一人一人、やってきた課題を僕ら、院生、そしてイガさんの前で発表していく。
けれど、特に緊張はしない。見知った顔しかいないし、プレゼン資料は面白を入れ込んで作ってあるから、笑いも時々起きる。僕の場合もそうだった。
そのあとは今までと同じことをやるんだと思っていたのだけれど、少し別のが始まった。それが自分史とマインドマップというものらしい。
自分史は何となくわかる。自分が生まれてから、大学に来るまでのことを書いて発表すればいいとのこと。それと初めて見たのがマインドマップというモノだった。
「こんな感じでいいんですか?」
見に来た戸崎さんにそう聞くと
「うん、それでやり方はあってるよ」
連想ゲームみたいなもので、大学と書いたら次に教育、電気とかそんな感じで繋がっている事柄を次々に書いていき、囲って線でつないで考えたものをマッピングしていく。そのままだったから教えてもらえば作ることが出来た。
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