アキデン
俺はアキが好き。
最初はイラついて金玉蹴ったけど、最近アキの優しさにやっと気づいた。
アキは俺のことを「チェンソーマン」としてではなく「デンジ」として見てくれてる。
それだけでも俺は嬉しい。
確かにチェンソーマンは皆の憧れですげぇ強い存在。
だけど、それは俺とポチタが合わさった自分なんだ。
本来の俺の顔でもねぇし、姿でもねぇ。
だから皆俺にじゃなくてチェンソーマンに感謝したり、殺そうとしたりする。
もし、俺がチェンソーマンじゃなかったら皆見てくれなく、俺はずっと借金状態のクズ。
で、アキは俺のことを理解しようとしてくれる。
「デンジ」に対して話してくれる。
「んだよ、そんな見て。」
「あ”?」
やべ、ボーッとしてた。
今アキのことずっと見てた?
覚えてない。
無意識ってこわー。
アキの煙草の匂い好きだな。
多分、他のきたねぇ爺が吸っても好きの感情なんて抱かねぇ。
てか、こいつの顔って良く見たら整ってるし、髪もサラサラ、シャンプーの良い匂いもする。
あー…触りてぇな。
「なあ、アキー。」
「次はなんだよ。」
「今日さ悪魔倒したじゃん。
で、チェンソーマンになったじゃん。
そのせいで貧血なんだけど。」
「レバーでも食べれば治るだろ。
てか、近づくな、今火持ってるのわかんねぇのか??」
俺を離れさせようとしてくる。
でも、俺はその手を噛んだ。
さすがに痛かったか、アキはすぐに手を引いた。
「だからさ、血、くれよ。」
「はっ…」
ちゅっ
口と口を重ねた。
アキの唇を小さく噛む。
少量の血が出てきた。
それを飲む。
溢さず、一滴も。
喉にスッと通る。
美味しい。
今まで飲んできたどの血よりも美味しく感じる。
甘い。
でも、少し鉄の味。
口と口が離れる。
「……は?」
「ごちそーさまでしたー。」
その場を立ち去ろうと立ち上がり、部屋に向かおうとする。
すると腕を引っ張られた。
いきなりだったから、バランスが崩れて倒れ、アキに体重を預けるような体制になってしまった。
「お前、なにしたかわかってんのか?」
「ん?
血もらった。」
「別に口じゃなくて良いだろ。」
「そんな怒んなくて良いだろ。
てか…なんでそんな顔赤いんだよ。」
俺の目の前には顔を少し赤くしたアキがいた。
眉間に少し皺を寄せてる。
「皮膚と皮膚が触れただけじゃんか。」
アキはそれを聞いて少し目を開いた。
その後ため息をついて、俺の目を再度見つめる。
「…………そうだな。」
なんかいつもよりテンション低くね??
なんか人気だったら続き出しますね
コメント
32件
アカウントって本名ですか? 友達の名前と一緒で…
アキデンの入り口が貴方の作品で良かった…最高😇
頂きましたよッ!!!