最後くらい本当の事、言ってよね。
最近、伊吹の様子が変だ。
何を言っても[大丈夫だから]としか返って来ず、俺は心配になって来た。
痩せたり、食欲が失せてたり……と
様々な変化が見られる。
すると、伊吹から言われた。
[志摩、俺の事好き。?]って。
当然、俺は伊吹の事を好きでもなんでもない
ただの相棒だと思ってるから、
[……ううん。]って答えてやったんだよ。
伊吹は泣きながら外へ走ってったんだ。
変だよな。
伊吹から電話が来た。
[……ねぇ志摩。]
[俺のさ、居場所分かる?。]
[……笑]
[分からないよね……。]
[……あのさ、]
[俺の生命線。]
[そんなに長くなかったみたい……(震)]
[ぜーんぶしまにあげちゃった。]
って、初め、聞いたら意味がわからなくって
ずっと話を聞いてただけだった。
でも、後々気づいたんだよ。
伊吹がやろうとしてるのは
伊吹の居場所を突き止めて、そこに行くと
あったのは 遺書と冷たくなった伊吹だけ。
遺書にはこう書かれた。
[志摩と四機捜の皆んなへ。
今さ、何あるか知らんからとりあえず……
俺になんかあったら下記の事してね
● 俺の机の中に、お金が入ってるからその中からお金、貰っといてね。
●とりあえず、何かあったら大家さんに……
ガマさんを失ってから早1年、段々と悲しい感情が込み上げてきて、その感情を抑える為にはこうするしかない。志摩ちゃんとかきゅーちゃんとかにも迷惑かけちゃってごめんなさい。
でも、こうするしか無いんです。これ以外は無いんです。
別に、悩んでたって訳じゃない、なんか、俺は駄目人間だから、さ。]
意味分かんねーよ……!
[志摩……!!!]
伊吹の声が聞こえた。
なんで、伊吹が?
そう思うと伊吹は泣き出し、俺の手をぎゅっと握った。
そっか、俺……
植物人間だったのか。?
コメント
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あ…あぁ…よ…良かったぁ…ほんとに私の推しの中で1人でも死んだりしたら私も死ぬからね👊