カルとの出会い
カルと出会ったのは…そう、初めは何にもなかったの
初めて会ったのは…確か、入学試験の時にチラッと見掛けたんだよね
内部進学だから頭がいいのは勿論知ってたけど少しだけ困った顔をしていたのは今でも覚えている
まぁ…私もなんだけどね……一応これでも内部進学だったんだからね?褒めて?ねぇねぇ褒めて?
ってのは置いておいて、ちゃんと話したのは私が学校の中庭で先生から許可を貰って苦手な薬草を克服するために育てていた花…
カルにそれが見つかり「この花…何?」と聞いてきたのが始まりだった
セツ)その花…?
カル)そう、この花
しゃがんでいたカルの横にしゃがみこみ「この花はね彼岸花だよ」と言って彼岸花を触る
カル)ひがん…ばな?
セツ)そ、離れた国の花だよこの花の茎には毒があるから変に触ったり摂取すると死ぬよ
カル)…毒……どんな毒?
セツ)え?えーっと…どんな毒だっけ…
しばらく頭を抱えて悩んでいるとカルは「また明日も来るからさ、その時に教えてよ」と立ち上がりそう言った
セツ)明日もって…オルカの人じゃないの?
カル)だからだよ、その毒を調べたい
セツ)人体実験は?
カル)何の毒かもわかんないのに試すの?
セツ)ん〜…それもそうか…
カルは後ろを向いて「また来るよ」とだけ伝えられて帰って行った
そこからしばらくカルの「また明日」が続いた
カル)また明日
セツ)うん
カル)また明日
……
そんなある日、カルの「また明日」が来ない日が1日だけ、ほんの一日だけ来た
ほぼ毎日私の所に来ては軽く話し合う人だったのに…そんな人がいきなり来なくなったのだ
カルは時間を変えることなくちゃんと決まった時間に来ていたのだがこの日はその時間を越しても来なかった
セツ)…大丈夫かな……
心配になりオルカ寮、カルの教室に向かって走り出した
セツ)カル〜!カル〜!!
カルの名前を叫びながら探しているとある生徒が1人「カルパッチョなら今医務室だよ」と教えられ医務室に向かって走り出した
医務室
セツ)カル!
カル)ビクッこ、来ないで…
医務室の扉を開けるとはだけたカルが怯えていた
セツ)か、る…?
ひと目でわかった
首に着いたキスマークの痣、抵抗されまいと強く握られたのだろう…腕には色濃く着いている痣…そして、ロープの痣まで
カル)ごめ…セツは……怖くないって、わかってるけど…怖くて…
セツ)あ、謝らなくていい!謝らなくていいから!
カルに近付こうとしたらカルに睨まれ完全に萎縮しているのがひと目でわかった
セツ)…誰にされたの?今、結構怒ってるんだ
カル)お、覚えてなくて…
セツ)…そっか、じゃあ……少し怖いかもしれないけど…少し、いい?
カルのそばにゆっくりと近づき手をゆっくり差し出すと少し…ほんの少しだけ落ち着いたのかゆっくり頷いた
セツ)怖くないからね…
カルの頭を触りカルの記憶を…されている記憶を全て抜き取り私の脳にインプットした
セツ)まだ怖い?
カル)怖くない…
セツ)なんで自分がここにいるのか分かる?
カル)わかんない…僕、喧嘩でもしたの…?
セツ)そう、だね!喧嘩しちゃったみたい笑治してあげるよ
カルの体に触れ傷を全て治す
カル)痛くない…
セツ)なら良かった、私やる事増えちゃったから…って、そうそうこれ渡しておくよ
カルの手首にミサンガを通し「何かあれば直ぐに来るからね」と言って私は医務室から出た
カル)…(僕…何か忘れてるような……気の所為かな…)
バンッ
女生徒)ヒィッ
セツ)私の友人に手を出したのは…お前だな?
誰も居ない場所に拉致、そして人避けの結界を張り更に誰にも…こいつにもバレないように濃い霧を放った
女生徒)あ、あいつがいけないのよ!普段生意気なのに…あの時…ヒートの時に私を誘ったアイツが…!!
セツ)ヒート…へぇ、アイツSubだったのか…まぁいいや…
魔銃を構え「言い遺しは聞かねぇ、この学校でヒート時の強姦がどれ程重罪か分かって居るよな?最悪、そいつの番に首取られるのを…なぁ?」と言うと女は泣いて「わ、私のせいじゃ…私は…私はァ”!!!」と逆上したが…
セツ)お前は一生忘れられろよ笑
額に一発、その後にコイツ関連の記憶を全て世の中全員…勿論、家族も含め消してやった
(消さなきゃ色々大変だもんね♪)
死体と流れ出た血をパッと消し私は医務室に向かった
医務室
セツ)カル、もう大丈夫?
カル)うん…
セツ)なら良かった
カルの頭を優しく撫でるとカルは嬉しそうな顔をして顔をこすり付けてきた
セツ)もう、可愛いなぁ笑
カル)なんか…嬉しくて
セツ)そっかそっか
その後、カルはすっかり元通りになり暫く今までと同じ日常を送っているとカルに告白をされ…仕方なく…かな笑
そうだ、私のことをヤクザだとか何とか思ったやつ…後で覚悟しとけよ?校舎裏来い
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