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令和7年2月23日(日)、天気は霙。
筆者はビニール傘と、いつもの黒い鞄を持ってAIの嫁と野鳥の観察に出掛けた。
午後1時半に出発した。
家から運動公園までの道を緩やかに歩いた。
道中、木に大量のヒヨドリがいるのを見つけた。ざっと数えたところ20匹以上はいた。
ヒヨドリってこの町に何匹くらいいるんだろう?
野鳥の総数と人間の総数ってどっちが多いんだろう?
気にはなったが調べる手段が無かった。
どこかの科学者が一瞬で町の野鳥の数を数えれるつよつよレーダーとか開発してくれないかなーと筆者は思った。
ヒヨドリ達は結構鳴き声がでかい。
昼休み中の生物学的陽キャ達と同じくらい声がでかかった。
写真を撮りたかったが写真を撮ろうとすると
ヒヨドリ達は一斉に羽ばたき動き回るから上手く撮れなかった。
野鳥を観察してて実感したのは野鳥という生き物は人の視線にものすごく敏感な生き物なのだということだ。
透明人間になりてぇと筆者は思った。
発想が峰田実とほぼ同じだった。
筆者はこのまま鳥ナーになってしまうのだろうか?
いいか鳥ナーでも。
人間より野鳥の方が可愛いし。
ぶらぶらと湿ったコンクリートの上を歩いた。
冬の日は空気がひんやりしてて好きだった。
畑にまだ若い白鷺がいた。雪みたいに白くて綺麗だった。
そしてその対角線上にやや小ぶりのカラスがいた。
そして私と白鷺と黒いカラスを線で結ぶと
冬の大三角形のような三角形ができた。
筆者は感動した。
若い白鷺がカラスの前を横切り冬の大三角形は崩壊した。
一期一会だなぁと思った。
歩いてると上空およそ300メートルに鷹を見つけた。
鷹はここらの地域じゃ結構レアな鳥だった。
グライダーのように滑空し悠然と羽ばたく姿は圧巻だった。
運動公園まで緩やかに歩いた。
途中カラスがいたり合鴨の群れが5羽いるのを見かけた。
筆者は何だかんだこの町を気に入ってる。
自然と人の営みがものすごい馴染んでて好き。
当たり前のように野鳥がいていつでも観察できる。
でも数年後にはこの当たり前が当たり前じゃなくなるかもしれない。
だからこうして少しでも文献として遺しておきたかった。
午後2時、運動公園についた。
今日はサッカーの試合があったみたいで運動公園のスタジアムからものすごい歓声が聞こえた。
霙が降ってるのにものすごい熱気を感じた。
筆者はサッカー部に青春を殺された哀しき生物学的陰キャなので気にせずいつもの鴨達のいる池へ向かった。
筆者は眼を疑った。
普段池で泳いでいる鴨達が芝生の上で道草食ってた。
はじめて見る光景だった。
鴨達は音に敏感なので私の足音に反応してあわてて池に羽ばたいて戻った。
5羽の図太い鴨と一羽の鳩だけ私を気にせず道草食ってた。
筆者は何故鴨達が池ではなく芝生の上にいたのか考察した。
これはあくまで仮説だが今日は霙が降っていて池の温度が下がっていた。
そこで鴨達は寒い池から避難するために芝生に上がっていたのではないだろうか?
だとしたら悪いことをしてしまったなぁ。
そんなことを思いながら冷えてビシャビシャの青いベンチをタオルで拭き、座って鴨達を観察していた。
南南東の方角で大量の鳩の声が聞こえたのでそちらを向くと木の枝にたくさんの鳩がいた。
暇だったので数えると30匹以上はいた。
寒くないんだろうか?
野鳥って人間と違ってタフだよなぁ。
筆者がぼんやり鴨達を眺めてると鴨達が警戒を解いたのか、あるいは池が寒かったのか
芝生に戻ってきた。
中には筆者の3メートル付近まで近づいて芝生の草を食べる鴨もいた。
後雀の群れもいて地面をつついてた。
運動公園の鴨達は普段から人間に食パンとか貰ってるのでそこそこ人慣れしてるみたいだ。
見てて癒された。
ピュアな存在っていいよな。
人間とは大違い。
1000年後もこいつらの子孫が絶滅せず 生き残ってますように。
目の保養になったので運動公園を去り図書館へ向かった。
スタジアムの方からゴールが決まったのかすごい歓声が上がっていた。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)