ガラッ
エイタ「美樹っ!」
美樹を探すもいない。
座って本を読んでる白布に話しかける。
エイタ「白布!美樹は!?」
シラブ「瀬見さん?美樹は向こうですよ」
とベランダを指さす。
ベランダで、美樹と律子ちゃんが
しゃがみこんでいる姿が見えた。
エイタ「美樹!!!」
俺を見つけるとパァと顔が明るくなって
『お兄ちゃん!!』と抱きついてくる美樹。
エイタ「あれ、どうしたんだよ!?」
俺が言うと美樹はシーーーと口に手を当てて
キョロキョロと辺りを見回し
ちょっとこっちきて!!と俺の手を引いて教室の外まで来た。
そしてコソコソと耳打ちをする。
『白布くんには聞こえてほしくないの…
あと、誰かに聞かれたらまずいかもしれないから…』
と。
そして続ける。
昨日、[白布くんと別れろ]という紙が入ってた事、そして今日上靴がガムテープで下駄箱に引っ付けられてた事。
『私、怖くて…誰がやったとか分からないから…』
美樹は挙動不審になってるみたいでもうすぐチャイムが鳴るから人はほぼいない廊下でさえも
キョロキョロ辺りを見渡して周囲を確認している。
そうだよな。怖いよな…
エイタ「辛かったな…
教えてくれてありがとうな。
俺が守るから、安心しとけ」
俺はそう言って美樹の頭を撫でた。
美樹はもう一度
『白布くんには言わないでほしい…迷惑かけたくない…』と俺に言った。
美樹の気持ちはわかるよ。
俺は「分かった」と
「じゃ、またなんかあったらすぐ言えよ、飛んでいくから!」
と言って美樹の教室を後にした。
2時間目の授業中、隣の席の天童が
サトリ「ねェ〜さっきの〜、なんの用事だったノ?
ものすっごい焦ってたジャ〜ン、ねェ〜教えてよ〜」
と小声でめっちゃ言ってくる!!!
あああ、美樹が心配で授業がまともに聞けないのにうるせぇよ!!!
と頭を抱える瀬見英太クンでした☆
コメント
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瀬見さんお疲れ様です🍵