アステラの料理長はセリエナの料理長にまた料理教えてもらってるから
セリエナにいる事にしてます
第9話 ― セリエナ食事場、満腹と混沌 ―
(セリエナの食事場。雪を払いながらクロナたちが席に着く)
料理長:「おお、帰ってきたか!今日は特製スタミナプレートだ!雪山仕様で脂多め!」
陽気な推薦組:「脂多め!?最高!」
勝気な推薦組:「太るわよ……。あんた、前も“調査だから”って三皿食べてたでしょ?」
陽気な推薦組:「調査用のエネルギーだって!な、クロナ!」
クロナ:「……私は二皿でいい。」
勝気な推薦組:「多いのよそれも!」
(料理長が皿を置くと同時に、湯気がもうもうと立ち込める)
料理長:「どうだい、熱いうちに食え!」
陽気な推薦組:「いただきまーす!」
クロナ:「いただきます。」
(黙々と食べ始めるクロナ。速度は尋常じゃない)
勝気な推薦組:「ちょっと!?飲み物なしでそんな速度で!?」
クロナ:「……冷める前に、食べるのが礼儀。」
陽気な推薦組:「違う文化圏!?」
(厨房の奥からフィールドマスターが現れる)
フィールドマスター:「あら、あなたたち、随分賑やかねぇ。調査の報告は済ませたの?」
勝気な推薦組:「はい!一応、物資班リーダーに提出済みです!」
クロナ:「……血で汚したけど。」
フィールドマスター:「……もう慣れたわ。」
陽気な推薦組:「慣れないでください!?」
(そこにリーダー登場。マントに雪を積もらせながら)
リーダー:「やれやれ、こっちはこっちで楽しそうだな。」
勝気な推薦組:「お疲れさまです、リーダー!」
陽気な推薦組:「お!じいちゃん――」
リーダー:「その呼び方はやめろ。」
陽気な推薦組:「冗談だって!」
クロナ:「……今の空気、寒さより冷たかった。」
勝気な推薦組:「言わないの!」
(リーダーがクロナの皿を見る)
リーダー:「お前、もう二皿目か?」
クロナ:「……三皿目。」
リーダー:「……まあ、よく食べるのはいいことだ。」
勝気な推薦組:「ほんとですか!?」
リーダー:「ああ、ただし胃がやられたら報告書も書けんぞ。」
クロナ:「回復薬ある。」
陽気な推薦組:「万能すぎる!」
(厨房から料理長が追加の大皿を持ってくる)
料理長:「おかわりいくか!今日は雪原の狩人特別メニューだ!」
陽気な推薦組:「待ってました!」
勝気な推薦組:「もう!?胃袋どうなってるの!?」
クロナ:「……訓練の成果。」
フィールドマスター:「何の訓練よそれ。」
(賑やかな笑い声と湯気に包まれながら、セリエナの夜は更けていく)
リーダー:「ま、こうして笑って食えるのが一番だ。明日も頼むぞ、クロナ。」
クロナ:「……うん。任せて。」
(雪の外灯が、暖かく三人を照らしていた)
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