地雷さん回れ右お願いします!
前回の続きからです!
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彼の言葉に俺はカップを取ろうと伸ばした手を止める
ふっか「どちら様って、」
ふっか「ははは❗️なんの冗談だよ❗️わら」
ふっか「俺はなべの彼氏じゃん❗️」
俺の言葉を聞いた彼の表情が、一瞬にして曇る
彼「僕の彼氏、?」
彼「それなんの冗談ですか、?」
彼「これって流行りのナンパか何かですか?」
彼「だとしたら最低ですね。」
彼「お店の中で色んな人に迷惑をかけて」
ふっか「な、ナンパって何言ってんだよ、❗️」
彼「あなたこそ、何を言ってるんですか?」
彼「だって僕達初対面ですよね?」
なべのよそよそしい態度に、俺は胸騒ぎのようなものを感じていた
ふっか「(4年という歳月で人はここまで変わってしまうものなのか?)」
ふっか「(喋り方も雰囲気もあの頃とは全く違う)」
ふっか「(これじゃあ本当に初対面みたいじゃん)」
ふっか「じゃあさっきのはなんだったんだよ❗️わら」
彼「さっきの?」
ふっか「知り合いだって話してくれたじゃん❗️わら」
彼「ああ、、」
彼は俺を責めるような口調で言葉を続ける
彼「だって、ああでも言わないと店員さん納得してくれなかったでしょ?」
彼「下手すれば迷惑な客がいるって通報されてましたよ?」
ふっか「いや、」
ふっか「はは、、」
やっと会えたのにこんな仕打ちを受けるなんて
でも仕方がないのかもしれない
あの日
なべが俺の前から姿を消した日の前夜珍しく彼から電話があった
あの時俺はなべに対して不誠実な態度をとってしまったその時なべを傷つけたんじゃないか?
ふっか「なべが最後に電話をくれたとに」
ふっか「仕事の忙しさを言い訳に俺はなべの話をちゃんと聞かなかった」
ふっか「ごめん。ずっと謝りたいと思ってたんだ」
彼「、、、、」
彼「あの、、ほんとになんの話しをしているか分からないんですけど、」
彼の表情からは、尚も警戒の色が伺える
嘘や冗談を言っているようにはとても見えなかった
ふっか「君なべだよね、?」
馬鹿な質問だとは思わなかった
むしろ望まない答えが返ってくる気がした
彼「いいえ、」
あべちゃん「僕の名前は阿部亮平です」
あべちゃん「なべさんって誰ですか?」
彼と話をし始めてから抱いていた不気味さや違和感その正体に俺はようやく気づいた
ふっか「(この人は)」
ふっか「(あまりにも俺の知っているなべとは中身が違いすぎる)」
ふっか「(でも見た目はなべそのもので)」
まるで彼のドッペルゲンガーに出会ってしまった様なそんな薄気味の悪さ
ふっか「あべさん、、」
あべちゃん「はい、」
あべちゃん「なので人違いだと思いますよ」
こんな事が本当にありえるのだろうか
ふっか「人違い、、」
ふっか「しょ、証拠を見せてくれ❗️❗️」
あべちゃん「はい、?」
ふっか「君がなべじゃないって事を証明してくれ、」
ふっか「そうすれば、諦めが、つく。」
あべちゃん「なんで僕がそこまでしないといけないんですか?」
ふっか「ほんとに人違いだったらごめん、」
ふっか「でも納得がいかなくて、わら」
あべちゃん「はあ、」
彼は短くため息をつくと
観念したような表情で口を開いた
あべちゃん「わかりました。でもその前に貴方がタチの悪いナンパ野郎じゃないって証拠も見せてくれますか?」
ふっか「た、タチの悪いナンパ野郎って、わら」
ふっか「そんな風に思っていたのか、わら」
あべちゃん「あっ、」
あべちゃん「ごめんなさい。」
あべちゃん「流石に言いすぎたかも、」
ふっか「いや、いいんだよ、わら」
ふっか「君の立場からするとその通りなのかもしれない、わら」
しかし、ナンパではない証拠か、
あべちゃん「なんでもいいですよ?」
あべちゃん「例えばそうですね、」
あべちゃん「あっ写真とかどうですか?」
あべちゃん「見間違えるぐらいなんだから俺にそっくりなんですよね?」
ふっか「写真かぁ、わら」
ふっか「ない、、かな、」
なべは不思議と写真を撮るのを嫌った
何度か無理にツーショットを撮ろうと試みた事はあったが俺がデータを消すまで決して許してはくれなかった
あべちゃん「ないんですか?彼女なのに」
ふっか「、、、、、」
あべちゃん「じゃあ、、LINEは?」
あべちゃん「何か恋人らしいメッセージを送りあったりとか」
あべちゃん「あー、でも他人にLINEを見せるのは嫌ですかね、」
ふっか「なべは、、」
ふっか「なべは、携帯を持っていないんだよ、」
なべは自分の履歴が残る行為を嫌った
だから俺達が普段会う時は時間を決めて待ち合わせをしていた
俺はなべに連絡先を伝えていたけれど電話をかけてくれたのは、居なくなる前日の1度きりだ
本人は「アナログ人間なだけ」と笑っていたが今考えてみると少し妙だったとは思う
あべちゃん「証拠何も無いんですね。」
コメント
1件
これなんかの小説か参考にしてますか!?見たことあった気がして。しつれいでしたらすいません。 すごく好きです