rbru/nmmn/ご本人様関係NOTHING
誤字あるかも/rb『』 ru「」
※センシティブです。閲覧は自己責任です
※ruが狼となり⋯という別れのお話です
時系列おかしいです。結局ハピエンです。
※書き方が普段と違います。読みづらいかも⋯
月下美人について調べてから読むと更にお楽しみ頂けるかもしれませんね。
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結局は、小柳も人間ではない。
その現実がひどく突きつけられる夜の知らせだった。
満月の日。それは今日。12月15日。
本当に稀に、数十年に一度、という頻度間で狼になることがあった。
耳が生えて尻尾が生えてという生ぬるいものではなく、立派な白狼へと。
冬の極寒に紛れる白い狼に。
今年は夏がとても長く、毎年のように狼にならず星導、同期達とかは分からないが年を越せると思っていた。
まさか、と慌てて鏡で見たのが風呂上がり。小柳のその背中には白い毛皮らが。
腰まで広がり、肩や首にまで。
昨日付けられた愛跡は、毛皮に果て変わり。
星導と交際を始めてからは満月の夜にこんな事になることは無かった。
それも交際を始めたのは、丁度満月の日、今日で一ヶ月。まだ接吻で終わりの関係だった。
白狼の期間は長く、1年。1年も恋人にも同期にも会うことが出来ず、1人山の中で暮らすのは幾ら幼少期白狼で過ごし人間へと成り果て剣士となった小柳も、辛いものではあるだろう。
小柳は本音を話さない。幾ら同期に心を許しつつ。いや、許している小柳だとしても、弱音は吐かない。それは、恋人にも同じだった。恋人なら尚更、別れを告げるのは苦しいものではあっただろう。
今日、小柳の愛する恋人は家に来る予定があった。接吻止まりで過ごしていた彼らも初夜を迎える頃合いとなっていた。
だが私情の事情を話すのは彼にとっては苦しく、けれども別れをすることも彼には苦しいと思うほどには愛情を抱いていた。
星導に赤い跡を付けられようが、小柳は今日日を超える頃、白い毛皮で埋め尽くされている。
一ヶ月、これから愛が育み、幸せな年末を送ろうとしていたのに。
それなのに、満月は見知らぬ顔をして小柳を見つめていた。否、小柳も月を宿した目で満月を見つめていた。
たった、数時間。満月までもう後少しというタイムリミット。
運命は小柳を月下美人にさせたいのかと強く考えたであろう。
そんな中インターホンが鳴り、慌てて毛皮を隠すようパーカーを着た。
その時にはすでに小柳の青と月形で黄色の美しき目は黄色だけで埋め尽くされた目へと変化していた。
「おつかれ。」
「寒いだろ、上がれ」
と小柳は星導に声をかけ家に入れさせた。
背中がぞわぞわと毛皮になる感覚に襲われ眉を顰める。それはもう感じたくないと覚える感覚であった。
『大丈夫?体調悪そうだけど』
「大丈夫だよ。心配すんな」
きっと、小柳は別れが来るという話を星導に今、今しなければ星導がひどく嘆き悲しむと分かっている。
小柳は、星導に愛されていると十分理解している。
理解しているが故だった。
悩む時間も与えない月と運命は、徐々に光を増していた。
爪は長くなって、星導の肌に掠るだけで血が垂れるであろう。
星導の目には満月の後光に照らされた小柳が写っていた。彼になら命を捧げようと思えるほどに美しく感じたであろう。
そんな小柳は月に身を捧げるという。なんとも皮肉な話だ。
小柳は、葛藤に苛まれていた。
1年もの間会えないというのだ。最後くらい体を重ね合いたいと、誰しもが思うだろう。
だが、体を重ねるということはもう1年会えないという事実と証拠を提供するという紙一重である。
小柳と会話しつつ、星導は部屋に入った。
トランクケースの上に白とオーロラの羽織を置いた。
長い髪を邪険に扱う彼を見つつ、小柳は微笑んだ。
小柳は幸せを感じるごとに、別れを思い知らされる。この事実を星導が知った暁には 可哀想で堪らなくなるだろう。
小柳は、そんな愛しく感じる彼に後ろから抱きついた。
星導は珍しく思い、驚きの言葉をかける。
『え、なに、小柳くんどうしたの』
「ん、いいや、なんでも。」
そう言って名残惜しくも、首に抱きついた腕を離す。
何故こうも、この腕を離したくないと思うのだろう。
星導が小柳のことを求めようというならばこの身すべてを差し出していいと囁いたというのに。
時計は、9時を回った。
タイムリミットは、3時間。
小柳には、3時間のタイムリミットが3分に関して惜しくて惜しくてたまらない時間なのだろう。
もし、事実を伝えたらどうなるだろう。
事実を伝えなければ、仲間らがどれほど悲しむのだろう。これほどまでかと思い知っているのに。
「なぁ、もしお前の知り合いが1年失踪したらどうするよ」
『えぇ、なにそれ。めちゃくちゃ心配するけど』
「じゃあ大好きな知り合いだったら?」
『えぇ、小柳くんになるんだけど。小柳くんが1年失踪するなら腕つかんで離さないなぁ』
「⋯はは、そうか」
『何、意味深じゃん。やめてよ?何か心配事あるなら言ってよ?』
「ん、大丈夫だよ」
「なぁ、今からシねぇ?」
『え、ぁ、別に良いけど、え?』
「困惑しすぎやね。良いなら、シよ」
『え、ほんとうに、え?唐突すぎない?』
「すいませんね色気もへったくれもなくて。」
『いや、そんなことないけど』
『ぇ、本当に良いの?』
小柳は、大きく横を向きながら息を吐いた。背中への嫌悪感を感じつつ、棚から薬を出した。
「うん、いいよ」
小柳には一つの睡眠薬が握られていた。
星導はその薬が何の薬か知る由もない。
ぎこちない雰囲気に小柳が笑いつつ、ベッドに倒れる。
時計の9時を回り6を指す針を見て、小柳は目を瞑る。目が熱くなりそうで、腕で目を隠す。
小柳は自分のプライドが崩れるからと。
この期に及んで⋯と言いたくなるが、星導も星導で恥じらっているだけだと思い、こっちもこっちで⋯
と言いたくなるであろう。
幸い、とも言えない。結局は後で触られるけれど、最初に腹を撫でられた。
小柳は日を跨ぐまでのタイムリミットと星導に触れられるまでのタイムリミットに追われる。
横腹にもすでに毛皮は広まっている。
案の定、星導は白い毛皮に触れた。
毛深いで終えれない星導は疑問を持つ。
『⋯ねぇ、小柳くんなんか病気?』
真実を思い知っている小柳は思わず噴き出す。悲しい真実だけれど。
「ふはっwちげぇよ。 」
『⋯なにこれ。おかしくない?見ていい?』
小柳は少し悲しげな目で枕を見つめた。
「⋯ん、良いよ。見て」
星導は恐る恐る、と小柳のシャツを胸元まで上げる。
横腹と背中を見て、星導は目を見開く。
『⋯は、なにこれ』
「ごめん急かもしれんけど、許して」
「俺、星導達に1年会えねぇ。ちょっと長い旅に出ないけん。」
「でも、1年で必ず帰ってくる。」
『は、え、は、変な嘘やめてよ。クリスマスジョークじゃないんだから 』
「クリスマスジョークじゃねぇよw」
「もう、明日になったら俺は人間じゃないから会えねぇ。狼になってる。完全に。」
「見たらわかるだろ、」
と言い小柳は背中を見せる。
星導は嘘と信じて疑わず、十分は小柳に真実を問い続けた。小柳は、真実しか言わなかった。
「だから、最後に抱いて。それで星導が別れたいって言うなら、俺は別れる。でも、1年、1年待ってくれるなら絶対星導に真っ先に会いに帰ってくるよ。」
いつの間にか、涙を零して下を向いてる彼の指を触る。
さっきまで嘘としか信じていなかったのに、いつの間にか。
「⋯ごめんって。俺も、離れたくないんだけどなぁ」
「けどな、どう足掻いてもここには居られねぇんだよな 」
徐々に増える毛皮の面積に星導は縋り付いた。
『なんで、まだ一ヶ月じゃん』
「うん」
『これからじゃん、クリスマスもあるんだよ』
「うん」
『ねぇ、カゲツもライも、ウェン達だって、一緒なんだよ、年末だって、』
「うん」
『ねぇ、なんで、うそつかないでよ、』
「嘘じゃない。ごめんな。」
「俺も、大好きだしまさか他の狼に浮気だってしてこない。けど1年待たせるのは最低だろ。だから、俺は、俺は⋯、」
「別れることだって、星導が言うなら頷くから」
小柳は本心ではなかった。1年、本当に迷惑をかけるけど待ってほしかった。でも、欲張りでいたくはなかった。
『ねぇ、なんで、おかしいじゃん』
「ごめんな」
『半年とか、さ、早く帰ってこれないの』
「俺もそうしたかったけどなぁ。ごめんな、無理なんだよ」
「星導がしてほしいことあるなら、何でも頷くよ。」
どんなに足掻こうと、もう変わらない。
小柳の性格だからこうも割り切れている部分があるのかとも思う。
「もう会えるのも今年最後なんだし、こんな体でもいいならシてぇんだけど」
こんな体、と言いつつも星導にとっては愛する恋人の初めての肌に触れる瞬間だ。
どんな体であろうと、星導は愛する人の身体でしかないのだろう。それ以上も以下もない。
小柳は、しばらくうつむく彼のために水を持ってきて机に置いた。
この水が、後に別れに使われる事も知らずに。
「でも1年分の土産話、逆に星導からたくさん聞けるの俺は楽しみだよ」
「1年分だったら、きっとたくさん楽しいこともあるからさ。な?」
「お前の大好きな恋人もシたくてウズウズしてんだよ。早く涙止めて襲えって」
と平然と襲えという小柳に星導も涙を止めて後少しの時間を楽しむことに切り替えたようだ。
『後ろ、大丈夫なの⋯、?』
「ん、大丈夫。解さなくていいよ。挿れて」
不幸中の幸い、下半身はそんなに毛皮へと変化していないため普通に行為はできる。
念入りに解しておいて良かった。
これで星導はすぐに挿れれる⋯と小柳は考えた。
それなのに、随分と細い何かが小柳のそこに入ってきた。
「⋯っ、ぅ、⋯、挿れて良いって、言ったじゃん」
『折角なんだから、最後に小柳くんの全部知りたいの。』
小柳は少し恐ろしく思いつつも、指に遊ばれそのうち思考は放棄されていった。
「”っ、ぅ、まて、そこ、むり、っ、⋯♡」
と嬌声を出しながら甘い声を出す。
心なしか甘い匂いが漂った。星導はそんな気がした 。
白濁液が小柳のモノから溢れて星導は満面の笑みを浮かべた。そろそろ、と小柳は星導にモノを挿れることを促す。
星導はやれやれと言うような雰囲気を醸しつつも自身のものをあてがった。
自分のモノが3分の2あたり入った頃、小柳の壁まで到達していた。
優しく、緩く、ゆっくりピストンをとん、とんとしてみる。
小柳は星導の指を握りしめて、声を抑えていた。
「もぉ、っ⋯♡、むり、っ”〜、 」
と嬌声を出して彼が達した瞬間、やはり甘い匂いが広がった。今度は勘違いではない。ジャスミンのようだけれど、彼がいつもつけるホワイトムスクのような甘い香り。
星導はそんな甘い香りに誘われてさらに腰の動きが激しくなる。彼の最奥をノックするが、勢いで始まったとは言え初夜。
丁重に扱わなくては、と最奥を突っ切る考えはやめた。
小柳の反応を見るのに夢中になって顔ばかり見つめていた星導は、背中に広がっていた毛皮からいつの間にか尻尾が生えている事には気が付かなかった。
それほどまでに時間が経ったと知らせるそれは、星導が顔ばかり見つめているのは小柳にとっては丁度良かったのかもしれない。
星導は満足気だけれど少し悲しげな顔をしながら顔を近づけキスをした。
舌をねじ込ませつつ、小柳を包み込む。
永遠の別れというわけではないが、やはり1年というものは長い。その長い1年が明日から始まるのだ。小柳にも、星導にも地獄のような日々だろう。
だが、きっと小柳と星導なら乗り越えられる。その絆があると、星導も小柳も自覚しているのだろう。
小柳は、時計が11時を指し示してる事に気がついた。
もう、1時間もない。
小柳は星導に水を飲ませる。一度は喉を通らせた。
次は、小柳が水を口に含んだ。
その前には、薬が口の中に放り込まれていた。
星導の足の上に座って、小柳が頬に手を添える。
ゆっくり口を合わせると、口に含んだ水を流し飲んできた。一粒の薬も一緒に。
『っ”⋯、ちょ、!何やってるの』
「口移しだよ。こんくらい良いだろ」
そう小柳は返し、星導は彼の身体を弄る。
小柳は甘い声と甘い香りを放ちながら呆気なく達した。
「星導、ごめんな」
星導自身は、その言葉の意味がいまいち分かっていなかった。1年間消えてしまうことに謝っているのか。
星導は知る由もないだろう。
小柳が飲ませたのは、睡眠薬だ。
不眠を助ける薬で一度病院でもらったが飲むことが殆ど無く保管してあった。
およそ十五分で、眠気が襲うだろう。きっと彼の泣き腫らした目ならば寝るだろう。
小柳は自身が白狼へと成り果てる瞬間を見てほしくなかった。悲しい別れはできる限りしたくなかった。
きっと、星導は朝起きたら小柳がいない喪失感に苛まれ苦しむだろう。
分かっていたけれど、最後のわがままだった。
永遠の別れというわけではない。
また、きちんと帰ってくる。
小柳が、キスを続けていると星導が自身の肩に頭を乗せてきた。目を見ると、きれいな瞳孔は閉じられもう眠りについていた。
強く、強く抱き締めた。
俺だって、別れたくない。1年でもそばにいたい。けれど、けれど、どうすることもできない。
「ごめんな、⋯」
小柳は呟き星導を寝かせた。
置き手紙を残し、机に置いた。
出来るならば星導が悲しまないよう。
小柳は気持ち悪いだろうか⋯とは思ったがきっと星導はそんなことを思わない。
と決心して小柳自身の長い髪を切って、ティッシュを引き置き手紙の横に置いた。
時計は十一時を回り9を指していた。
睡眠薬でお別れは、小柳も星導も寂しいけれど白狼になってお別れだなんてそんなの御免だった。
窓から見える月を見た。
小柳は習性で遠吠えしそうになるも、なんとか抑えれた。
特に荷物はいらない。すべてを置いて、家を出ようとした。
小柳は本当に最後、ベッドの縁に座る。すぅすぅと寝ている星導に、キスをした。
「おやすみ。」
「ごめんな、必ず帰ってくるから。待ってて」
もう一回キスをして、小柳は立ち上がった。
星導の頬に涙を零して、家を出た。鍵を閉めて、服のポケットに入れた。
時計の針は10を指していた。
満月の夜、10分前、小柳は姿を消した。
星導の長い髪は満月に照らされていた。
時計の針が、重なった。
星導は、7時頃目を覚ました。
静かで、彼の家なのに星導たった一人の家に、星導は涙を流した。
小柳の寝ていた温かさも無く、冷えた朝だった。
なんで最後まで彼を見れなかったんだ、なんで、なんでと後悔の念が星導を苛む。
涙で埋めた目のまま、机を見た。
小柳の美しき髪と、置き手紙。
置き手紙にはこう記されていた。
「必ず帰ってくる。1年待っててくれ。」
「ずっと大好きなままだから。」
「必ず、1年後の満月の日に帰ってくる。」
「それまで、待ってて。本当に大好きで、愛してるから。」
と、ロマンチックな文に星導は涙を更にこぼした。
小柳の髪を握って、小柳のベッドで顔を伏せた。
小柳のいない家で一人、星導は涙を声蛾枯れるまで泣き続けた。
強く甘い香りでまさに快楽をさせる香りに。
夜に甘い匂いを放ち咲き、朝にはしぼみ果て、神秘的で。
たった一ヶ月愛を育んだだけで一年も消えてしまう、そんな小柳はまさに星導にとっては薄命なのだろう。
まるで美人薄命。
月に照らされ、夜に甘く咲く小柳は星導にとって月下美人そのものだったのだろう。
月の下で輝く小柳は、星導にとって女神そのもので。美しくて。
夜にしか咲かず、咲く回数も1回という月下美人は一体、どれほどの人を魅了したのか数知れない。
星導は、またいつか咲く月下美人をどれほど心待ちにするのであろう。
星導は、一体、どれほどの涙という水を注げば花は咲くのだろう。
それは、きっといつかの満月が教えてくれるのだろう。
月下美人は、きっと、一人しか愛さない一途で尊きものだった。
ただ、もう一度だけ会いたいという願いは、きっと叶うはずのないものだった。
涙に明け暮れる毎日は、きっと、孤独で耐え難いものだった。
星導は、そんな1年前の満月のことを思い出していた。
『懐かしいなぁ、もう、1年なのかぁ』
星導が育てたゲッカビジンも一度咲いて、
中秋の名月を超え。
12月の満月は去年より十日間も早く、待ちわびた日であった。
今日も小柳の家を掃除して管理して。
いつでも小柳が帰れるよう星導は健気に待っていた。
早いがクリスマスツリーも用意して、プレゼントもたくさん買ってしまった。
パーティーをするための物も、沢山。
星導は宅配便や同期らが来るたび小柳かと勘違いし胸を高鳴らせては違う来客でショックを受けていた。
そんな今年の満月の日も、もう終わりを迎えそうな時間になっていた。
夜十一時を回った頃、チャイムが鳴った。
体が固まる。
やっと、やっとだ。待ち侘びて、ずっと求めていた来客だ。やっと。
嬉しさと涙がこみ上げてくる。
緩む涙腺を固めながらも、ドアを開けに行く。
玄関前に着く。
息を整えて、鍵を開ける。
ドアノブを、ゆっくりと押した。
星導の目に見えたのは、長く伸びた青い髪。
白く、神秘的な服。
とても白い肌。
透けるように白く美しい。
優しく抱きついてきた。
「ただいま」
こんなんになるまで星導は待ったのだ。
『も〜〜〜ぉ、おかえり、っ”』
涙を流しながら、強く小柳を抱きしめる星導。
「ごめんな、遅くなって」
『もぉ、ほんと、遅いって。もうどこも行かないでよ』
「ごめんごめん笑。今から、もう、星導の好きなように過ごそう。な?」
『もー、ほんと、』
その日は、部屋に甘い匂いが漂った。
ゲッカビジンが、咲いたみたいだった。
『もう、もう、離れないでね』
『一年もまつのはもう懲り懲り』
「うん。もう、絶対行かない。絶対1人にさせない。2人で、ずーっと一緒に居ような。」
『大好き、もう、離れないで 』
「うん、離れんよ。大好き 」
月下美人と化した小柳は、きっと星導にとって誰よりも美しく、それは逆も然りであったのだろう。
小柳らは、夜が明けても話し続け、愛を育んだ。足りない分を、埋め尽くしながら。
コメント
4件
涙という水を注げば花は咲くのだろうっていう表現が好きすぎました… 素敵なお話をありがとうございました🥲🥲🥲🥲🥲

めちゃくちゃ好きです(;;)素敵でした😭😭😭